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「ラインメタルの株を買いたい」「LVMHに投資したい」——そう思ってSBI証券や楽天証券で検索しても、該当する銘柄が見つかりません。これは検索の仕方が悪いのではなく、そもそも取り扱っていないだけです。
この記事では、なぜ日本の大手ネット証券で多くの欧州株が買えないのか、その理由を整理します。当サイトで扱った40社以上の実例をもとに解説します。
結論:理由は「米国市場に上場しているかどうか」だけ
SBI証券・楽天証券・マネックス証券が「外国株」として扱っているのは、その大半が米国のニューヨーク証券取引所(NYSE)かナスダックに上場している銘柄です。欧州の証券取引所(フランクフルト、パリ、ロンドンなど)に直接つないでいる国内証券は、ほとんどありません。
つまり「欧州企業だから買えない」のではなく、「米国市場に上場していない欧州企業だから買えない」というのが実態です。この違いを2社の実例で見てみます。
| ASML(オランダ) | LVMH(フランス) | |
|---|---|---|
| 上場市場 | アムステルダム+ナスダック | ユーロネクスト・パリのみ |
| SBI・楽天で買えるか | ○ 買える | × 買えない |
ASMLは同じ欧州企業でありながら、米国市場に重複上場しているため日本の大手証券でも購入できます。一方でLVMH、ネスレ、ラインメタルなど米国に上場していない欧州企業は軒並み対象外になります。
「米国ADRがあるから買える」わけでもない
欧州企業を調べると、多くの場合「LVMUY」「NSRGY」のような米国預託証券(ADR)のティッカーが見つかります。これを見て「じゃあ買えるのでは」と考える方も多いはずですが、ここに2つ目の壁があります。
このようなADRの多くは、ニューヨーク証券取引所やナスダックには上場しておらず、OTC(店頭市場)という区分で取引されています。楽天証券は、外国株の取扱いについて次のように明記しています。
「新規の買付けは受け付けておりません。また、お客様が保有している銘柄で、倒産(連邦破産法第11条を適用申請)などにより、ニューヨーク証券取引所やナスダック、またはCboeに上場していた銘柄がOTC市場へ移行した場合であっても、事前に通知されることなく売却が出来なくなる可能性があります。」
OTC銘柄は新規の買付けができないということです。当サイトで扱った40社以上の欧州企業のうち、ADRが存在するものはすべてこのOTC区分に該当し、この壁に阻まれています。
実例で見る「買えない理由」のパターン
パターン1:米国の競合は買えるのに、欧州企業は買えない
同じ業界で比較すると、この構造が分かりやすくなります。
企業の規模や知名度、業績とは無関係に、上場している場所だけで結論が決まります。
パターン2:フランス株・イギリス株はチャートすら表示しにくい
買えないだけでなく、無料のチャートツール(TradingView)でもユーロネクスト・パリとロンドン証券取引所の銘柄は埋め込み表示ができません。当サイトでは、これらの市場の銘柄を紹介する際、米国ADRのチャート(ドル建て)で代用しています。ここにも「欧州の取引所に直接アクセスする手段がいかに限られているか」が表れています。
パターン3:親会社は買えないのに、子会社は買える
ドイツテレコムは米国の通信大手T-Mobile USの親会社ですが、T-Mobile US本体はナスダック上場なので買えるのに、親会社のドイツテレコムはフランクフルト上場のみで買えません。グループの一部が米国に上場していても、それだけでは親会社まで買えるようにはならないという例です。
では、どうすれば買えるのか
結論として、欧州の証券取引所に直接つないでいる証券会社を使うしかありません。当サイトで確認できた選択肢と、それぞれの特徴を別記事にまとめています。
国別・業界別に見る「買えない銘柄」一覧
当サイトで解説した銘柄を国別に整理しました。気になる企業から個別記事をご覧ください。
ドイツ
ラインメタル・アディダス・BMW・バイエル・アリアンツ・シーメンス・フォルクスワーゲン・メルセデス・ベンツ・ポルシェ・インフィニオン・ミュンヘン再保険・BASF・ドイツテレコム・MTUエアロエンジンズ
フランス
LVMH・エルメス・エアバス・ロレアル・シュナイダーエレクトリック・ケリング・エシロールルクソティカ・サフラン・ペルノ・リカール
スイス
ネスレ・ロシュ・リシュモン・スウォッチ・スイス再保険・チューリッヒ保険
イギリス
イタリア・スペイン・デンマーク
モンクレール・フェラガモ・カンパリ・インディテックス(ZARA)・イベルドローラ・アマデウス・ヴェスタス・カールスバーグ・マースク
まとめ
- SBI証券・楽天証券・マネックス証券で欧州株が買えないのは、米国のNYSE・ナスダックに上場していないから
- 米国ADRが存在しても、OTC(店頭市場)区分では新規買付ができない
- 買うには欧州の証券取引所に直接つないでいる証券会社(サクソバンク証券・インタラクティブ・ブローカーズ証券など)を使うしかない
- 企業の規模や知名度は無関係。上場している場所だけが分かれ目
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。記載の内容は2026年8月13日時点で確認した情報に基づいており、各社の規定変更により内容が異なる場合があります。実際の取扱商品・取引条件は各証券会社の公式サイトで必ずご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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