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BASF株の買い方と株価・業績|第2四半期はEBITDA50%増【2026年】

BASF株の買い方と株価・業績|第2四半期はEBITDA50%増【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • BASF株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はフランクフルトのみ)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約9,220円)
  • 最低手数料の関係で10株単位のまとめ買いが目安(1株だと負担率約6.6%、10株なら約0.7%)
  • 最大の注意点:NISA不可+ドイツの配当源泉税26.375%(表面利回り4.49%は実質約2.6%まで低下)

世界最大級の総合化学メーカーBASF(BASF SE/ティッカー:BAS)。肥料・樹脂・塗料原料など、あらゆる産業の川上を支える企業です。株価は過去1年で約17%上昇し、2026年第2四半期は特別項目を除くEBITDAが前年同期比50%増と大幅増益、通期見通しも上方修正されました。

この記事では株価・業績・買い方を解説します。同じ独系の化学・アグロ企業にはバイエルがありますが、BASFは特殊化学品から基礎化学品まで幅広く手掛ける総合メーカーという違いがあります。

目次

BASF株の基本データ(2026年8月時点)

株価50.17ユーロ(1株 約9,220円)
52週レンジ41.48 〜 55.05ユーロ
時価総額約441億ユーロ
PER約21.7倍
配当利回り約4.49%(税引き後は約2.6%)
1株当たり配当金2.25ユーロ(2025年度、前年から据え置き)
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
過去1年の騰落率約+17%

BASFの業績はどうなっているのか

2026年上半期:売上高332億ユーロ、EBITDAは48億ユーロに改善

BASFグループの2026年上半期(1〜6月)売上高は332億ユーロで、前年同期から19億ユーロ(約6%)増加しました。数量が5.7%増加、価格が4.8%上昇したことが押し上げ要因です。特別項目を除くEBITDAは48億ユーロと、前年同期から7億1,500万ユーロ(約17%)改善しました。

第2四半期は特に好調:EBITDA前年比50%増、純利益は塗料事業売却益で急拡大

第2四半期(4〜6月)だけを見ると、売上高は172億ユーロ(前年同期比+16%)、特別項目を除くEBITDAは24億ユーロ(同+50%)、特別項目を除くEBITは15億ユーロ(前年同期7億ユーロから倍増以上)と、市場予想を上回る内容でした。

純利益は41億ユーロと前年同期の7,900万ユーロから大きく膨らみましたが、この大半は塗料事業をカーライル・グループへ売却した際の税引き後処分益(約35億ユーロ)によるものです。塗料事業の売却は2026年6月30日に完了し、BASFは売却後の新会社(Surventis)に40%出資を継続する一方、現金収入は約56億ユーロとなりました。本業の稼ぐ力を見るなら、純利益よりも特別項目を除くEBITDA・EBITの伸びで判断するのが実態に近い数字です。

会社側はこれを受けて2026年通期のEBITDA(特別項目除く)見通しを69億〜77億ユーロへ上方修正しました(従来は62億〜70億ユーロ)。

コスト削減:主力拠点の人員は1954年以来初めて3万人割れ

業績改善の背景には地道なコスト削減があります。2024年1月から2026年6月までに、事業売却に伴う分を除いて約7,000人分の人員を削減。中核拠点であるドイツ・ルートヴィヒスハーフェン工場の従業員数は1954年以来初めて3万人を下回りました。欧州の主要拠点でここまでの人員圧縮に踏み込んでいる背景には、欧州での生産コストの重さがあります。実際、原材料価格の上昇で運転資本が膨らみ、第2四半期のフリーキャッシュフローはマイナス2億ユーロ(前年同期はプラス5億ユーロ)と悪化しており、コスト面の逆風は今も続いています。

中国・湛江の大型拠点:2026年はまだマイナス寄与、2030年に売上40〜50億ユーロを狙う

BASFは中国広東省湛江(Zhanjiang)に、単独では過去最大規模となる化学コンビナート(Verbund拠点)を建設中で、2026年に本格稼働に入りました。総投資額は2019〜2028年で87億ユーロと、当初計画から圧縮されています。電力は100%再生可能エネルギーで賄う設計です。ただし立ち上げコストの影響で2026年のEBITDAはわずかにマイナスの見込みで、黒字化は2027年以降。会社は2030年までに売上40億〜50億ユーロ、EBITDA10億〜12億ユーロを見込んでいます。

中国はすでにBASFの売上の約13%を占めており、湛江のフル稼働後は15〜20%まで高まる見通しです。一方で、中国発のエチレン・ポリオレフィンなど基礎化学品の設備過剰は2026年も続いており、格付け機関のフィッチ・レーティングスなどは需給緩和と価格下落圧力が化学業界全体の回復の重荷になると指摘しています。湛江拠点の収益化は、この供給過剰環境の中でどこまで数量を伸ばせるかにかかっています。

結論:BASF株の買い方は実質2つ

方法現物保有現実的な必要資金向いている人
①サクソバンク証券で現物を買う◎ できる約9万2,000円〜(10株単位が目安)長期で持ちたい人
②CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)短期で売買したい人

なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか

BASFが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)です。米国預託証券「BASFY」はOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。この仕組み自体はなぜSBI・楽天では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

方法①:サクソバンク証券で現物を買う

2026年8月13日終値は50.17ユーロ。ユーロ円レート(約183.7円)で換算すると1株あたり約9,220円です。Xetra上場株の手数料は0.088%・最低3.30ユーロのため、1株買いの手数料負担率は約6.6%に達します。10株単位(約9万2,000円〜)でまとめて買うと負担率は約0.7%まで下がり、現実的な水準になります。

配当利回り4.49%、独の源泉税でどこまで目減りするか

BASFの2025年度の1株当たり配当金は2.25ユーロで、前年から据え置きでした。現在の株価50.17ユーロに対する配当利回りは約4.49%です。

ただしドイツの配当源泉税は26.375%。日独租税条約の限度税率は15%で、差額の11.375%分は日本の外国税額控除の対象外となり、ドイツ税務当局へ直接還付請求しないと戻ってきません。日本側では、現地源泉後の金額にさらに約20.315%が課税されます。

配当を100として、何も手続きをしない場合の概算です。

  • 配当 100
  • 独で26.375%源泉徴収 → 73.625
  • 日本でさらに20.315%課税(現地源泉後の金額に対して) → 約58.7

表面利回り4.49%が、実質では約2.6%程度まで下がります。他国の欧州株との比較は欧州株の配当税を国別に比較した記事もご覧ください。

買う前に知っておくべきこと

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座・一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。NISAで持ちたい場合は証券会社の比較記事もあわせてご覧ください。

ユーロ建てのため為替の影響も受けます。また化学業界は自動車・建設・農業など幅広い産業の需要動向、原料コスト、そして中国の設備過剰による価格競争に業績が左右される景気敏感セクターです。前述の通り第2四半期のフリーキャッシュフローがマイナスに転じたように、原材料コストの変動が収益を圧迫する局面もある点は押さえておいてください。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

よくある質問

米国ADR(BASFY)を楽天証券などで買うことはできますか?

できません。BASFYはOTC(店頭市場)銘柄で、楽天証券はOTC銘柄の新規買付を受け付けていません。他の大手ネット証券も同様の扱いです。現物を持つには、Xetra上場の「BAS」を直接取り扱うサクソバンク証券などを利用する必要があります。

配当はいつ、いくらもらえますか?

BASFは年1回の配当です。2025年度は1株2.25ユーロで、支払いは2026年5月でした(前年から据え置き)。米国株のような四半期配当ではないため、受取頻度を重視する方は注意してください。

中国・湛江の大型投資は本当にプラスになるのですか?

短期的には2026年のEBITDAはわずかにマイナスの見込みで、すぐに利益を押し上げるわけではありません。会社側は2027年以降の黒字化、2030年までに売上40億〜50億ユーロを目標としており、成果が出るのは中期的な話です。中国発の化学品の設備過剰が続く中で、想定通り数量を伸ばせるかが焦点になります。

まとめ

  • BASFはフランクフルト上場。米国ADR(BASFY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
  • 2026年第2四半期は特別項目除くEBITDAが前年比50%増、通期見通しも上方修正
  • 純利益4.1倍増の大半は塗料事業の売却益(約35億ユーロ)によるもの。本業の実力はEBITDA・EBITの伸びで判断する
  • 中国・湛江拠点は2026年はまだマイナス寄与で、黒字化は2027年以降の見込み
  • 配当利回り約4.49%は独の源泉税26.375%により実質約2.6%程度まで目減りする
  • 現物を持つならサクソバンク証券。1株約9,220円だが10株単位が現実的NISAは使えない
こんな人はやり方
10株単位でまとめ買いできるサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はBASF社の公表資料に基づきます。税額の計算は概算であり、実際の課税関係は個々の状況により異なります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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