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この記事の結論
- イベルドローラ株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はマドリードのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約3,730円)
- 最低手数料の関係で50株単位のまとめ買いが目安
- 最大の注意点:NISA不可+スペインの配当源泉税は19%か条約軽減5%かが未確定(実質利回りは約2.1〜2.5%の幅)
スペイン最大の電力会社であり、再生可能エネルギーと送配電網への投資で世界有数の規模を持つイベルドローラ(Iberdrola SA/ティッカー:IBE)。株価は過去1年で約30%上昇し、2026年上半期は送配電網事業の拡大を追い風に報告ベース純利益が前年同期比22%増と好調です。
これでヴェスタスに続く、当サイトで扱う再生可能エネルギー・電力インフラ関連銘柄になります。この記事では株価・業績・買い方を解説します。
イベルドローラ株の基本データ(2026年8月時点)
| 株価 | 20.30ユーロ(1株 約3,730円) |
| 52週レンジ | 15.33 〜 22.08ユーロ |
| 時価総額 | 約1,336億ユーロ |
| PER | 約25倍 |
| 配当利回り | 約3.30%(現地源泉税の扱いにより実質は変動、詳細は後述) |
| 上場市場 | マドリード証券取引所(BME) |
2026年上半期、送配電網事業が牽引し純利益22%増
イベルドローラの2026年上半期(1〜6月)の報告ベース純利益は前年同期比22%増の43.4億ユーロ。為替影響を除いた調整後純利益も8%増の36億ユーロ(為替影響を除くと14%増)を確保し、会社側は通期の調整後純利益成長率について「8%を上回る水準」との見通しを維持しています。調整後EBITDAは7%増の80.5億ユーロでした。売上高は224.7億ユーロです。
けん引役は送配電網事業です。上半期の投資額は前年同期比25%増の70億ユーロに達し、7割超を英国・米国・ブラジルの送配電網に投資しました。送配電網事業への投資は42%増の44億ユーロで、規制資産(RAB)は11%増の550億ユーロまで拡大しています。発電事業への投資は22億ユーロで、こちらも7割超が風力プロジェクトに充てられました。
再生可能エネルギーでは上半期に1.6GWの新規稼働を実現し、年内にさらに2.1GWの追加を見込みます。2025〜2030年の開発パイプラインは15.5GWとしています。加えて、フィンランドの送配電会社カルナ(Caruna)の株式80%を約57億ドルで取得する契約を締結し、2027年第1四半期の完了を見込んでおり、北欧への事業拡大も進んでいます。
結論:イベルドローラ株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 現実的な必要資金 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 約18万6,600円〜(50株単位が目安) | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
イベルドローラが上場しているのはマドリード証券取引所です。米国預託証券(ADR、ティッカー:IBDRY)はOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。SBI証券・マネックス証券でも通常の取扱いはありません。同じくマドリード上場のスペイン株では、アマデウスも当サイトで解説しています。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
2026年8月14日時点の株価は20.30ユーロ。ユーロ円レート(約183.8円)で換算すると1株あたり約3,730円です。
マドリード株の最低手数料は5.50ユーロ。1株買いだと負担率は約27%になるため、50株単位(約18万6,600円)程度でのまとめ買いが現実的です。50株なら手数料負担率は約0.54%まで下がります。
配当利回り3.30%、実質は現地源泉税の扱い次第
イベルドローラの表面配当利回りは約3.30%(年間配当0.68ユーロ、四半期配当)です。
スペインの配当源泉税は国内法上19%。一方、2022年に発効した日本・スペイン租税条約では、持株比率10%未満の個人投資家に対する上限税率は5%と定められています。ただし、この軽減税率が現地で自動適用されるのか、いったん19%が源泉徴収された上で還付請求が必要になるのかは、サクソバンク証券での実務上の取り扱いを含め本記事執筆時点では確認できていません。
仮に5%が適用されれば表面利回り3.30%は日本側の課税(20.315%)を加味した実質約2.50%、19%のままなら実質約2.13%程度になる計算です。他国との比較は配当税の比較記事もご覧ください。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。ユーロ建てなので為替の影響も受けます。電力・送配電網事業は規制産業であり、各国のエネルギー政策や、規制資産(RAB)の算定方式・許容利益率の見直しなど、進出国の政策変更の影響を強く受ける点も押さえておいてください。イベルドローラは英国・米国・ブラジルなど複数国に事業を分散していますが、その分だけ為替や各国規制の変動要因も増えます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月14日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
よくある質問
イベルドローラとヴェスタスは何が違いますか?
ヴェスタスは風力タービンの製造・販売を手がけるメーカーです。一方イベルドローラは発電・送配電網を保有・運営する電力会社で、風力を含む再生可能エネルギー発電設備に投資する「事業者」側にあたります。ヴェスタスの主要顧客の一角が電力会社である点は共通していますが、ビジネスモデルは異なります。同じ電化・脱炭素テーマの受益企業としてはシュナイダーエレクトリックも参考になります。
米国ADR(IBDRY)は買えますか?
イベルドローラの米国ADR(ティッカー:IBDRY)はOTC銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄について新規の買付けを受け付けていないと明記しており、SBI証券・マネックス証券でも通常の国内ネット証券では取り扱いがありません。現物を持つにはサクソバンク証券でマドリード上場の「IBE」を買う必要があります。
電力株特有のリスクはありますか?
電力・送配電網事業は各国政府の規制の影響を強く受ける規制産業です。規制資産(RAB)の算定方法や許容利益率が見直されると業績に直接影響します。イベルドローラは英国・米国・ブラジル・フィンランドなど複数国に事業を分散していますが、進出国ごとの政策変更や為替変動には注意が必要です。
まとめ
- イベルドローラはマドリード上場。米国ADR(IBDRY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約3,730円、手数料負担のため50株単位(約18万6,600円)が現実的
- 2026年上半期は報告ベース純利益+22%の43.4億ユーロ、調整後純利益+8%。送配電網事業への投資拡大(英・米・ブラジル)が牽引
- 配当利回り約3.30%。現地源泉税が19%か軽減税率5%かで実質利回りが変わる(要確認)
- NISAは使えない
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 50株単位でまとめ買いできる | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はイベルドローラ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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