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アマデウス株の買い方と株価・業績|1年で19%下落も上半期は増収増益【2026年】

アマデウス株の買い方と株価・業績|1年で19%下落も上半期は増収増益【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • アマデウス株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はマドリードのみ)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約1万390円)
  • 最低手数料の関係で10株単位のまとめ買いが目安
  • 最大の注意点:NISA不可+スペインの配当源泉税は標準24%か条約軽減5%かで実質利回りが約1.7〜2.1%の幅になる

世界の航空券予約システムの裏側を支えるスペインのIT企業アマデウス(Amadeus IT Group SA/ティッカー:AMS)。航空会社や旅行代理店が使うGDS(グローバル・ディストリビューション・システム)で世界最大手のひとつです。株価は過去1年で約18.9%下落しましたが、2026年上半期の決算は増収増益でした。

この記事では株価・業績・買い方を解説します。同じマドリード上場のスペイン株として、インディテックス(ZARA)イベルドローラも当サイトで扱っています。

目次

アマデウス株の基本データ(2026年8月13日時点)

株価56.56ユーロ(1株 約1万390円)
52週レンジ46.21 〜 73.28ユーロ
時価総額約245億ユーロ
PER約18.7倍
配当利回り約2.72%(実質は後述の源泉税の扱いにより変動)
上場市場マドリード証券取引所
過去1年の騰落率約−18.9%

2026年上半期:中東情勢の逆風の中でも増収増益

アマデウスの2026年上半期(1〜6月)決算は、グループ売上高33億3,490万ユーロ(前年同期比+2.3%、恒常為替ベースで+5.1%)と増収でした。調整後EBITは10億1,150万ユーロ(同+4.0%、恒常為替ベースで+4.9%)、調整後EBIT率は30.3%です。

事業別では明暗が分かれました。

事業セグメント売上高前年同期比(恒常為替ベース)
航空IT(Air IT Solutions)12億680万ユーロ+8.7%
ホスピタリティ・その他5億4,340万ユーロ+9.2%
航空券販売(Air Distribution)15億8,470万ユーロ+1.1%

航空会社・空港向けのITソリューションとホテル・決済事業が恒常為替ベースで9%前後の高成長を維持した一方、主力の航空券販売(GDS経由の予約仲介)は伸び悩みました。背景は中東情勢の緊迫化です。2026年3月以降、航空旅客需要への影響が広がり、IATA(国際航空運送協会)は4〜5月にコロナ禍を除くと15年ぶりとなる世界の航空旅客数のマイナス成長を発表しています。この影響で、アマデウスのGDS予約件数(Bookings)は上半期で2億3,800万件、前年同期比−3.7%となりました。

一方で、航空会社のシステムを通じて実際に搭乗した乗客数を示す搭乗旅客数(Passengers Boarded)は10億8,910万人と前年同期比+1.1%で増加しています。予約仲介(Air Distribution)と航空会社基幹システム(Air IT Solutions)は別セグメントであり、前者が地政学リスクの影響を強く受けた一方、後者は新規顧客の稼働開始などで底堅く伸びた格好です。

純利益は7億200万ユーロで前年同期比−3.7%でしたが、上半期に完了した5億ユーロの自社株買いプログラムの効果もあり、希薄化後EPSは1.64ユーロ(同+1.0%、恒常為替ベースで+7.3%)、調整後希薄化EPSは1.75ユーロ(同+6.3%)とプラス成長を確保しました。フリーキャッシュフローは4億7,220万ユーロ(同+0.8%)、純有利子負債はEBITDAの1.0倍と財務は安定しています。

結論:アマデウス株の買い方は実質2つ

方法現物保有現実的な必要資金向いている人
①サクソバンク証券で現物を買う◎ できる約10万3,900円〜(10株単位が目安)長期で持ちたい人
②CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)短期で売買したい人

なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか

アマデウスが上場しているのはマドリード証券取引所で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。米国預託証券(ADR、ティッカー:AMADY)はOTC市場で取引される非公式ADR(unsponsored ADR)で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。大手ネット証券で買えない理由の仕組みは、なぜSBI・楽天では欧州株が買えないのかでも詳しく解説しています。

方法①:サクソバンク証券で現物を買う

マドリード上場株のSaxo手数料は0.132%、最低5.50ユーロ(約1,010円)です。1株だけ買うと約定金額56.56ユーロに対して手数料負担率は約9.7%と重く、買った瞬間に大きなマイナスから始まります。10株単位(約56.56ユーロ×10=565.60ユーロ、約10万3,900円)でまとめて買えば、負担率は約0.97%まで下がり現実的な水準になります。NISAで欧州株を持ちたい場合は証券会社の比較記事もあわせてご覧ください。

配当はいくら、実質利回りはどうなるか

直近12カ月の配当実績は1株あたり1.54ユーロ(2026年1月支払いの中間配当0.53ユーロ+2026年7月支払いの最終配当1.01ユーロ)で、現在の株価に対する表面利回りは約2.72%です。

スペインの配当源泉税は非居住者に対して原則24%(EU・EEA居住者は19%に軽減されますが、日本はEU・EEA非加盟のため対象外)です。一方、2021年に発効した新しい日西租税条約では、ポートフォリオ投資家(議決権10%未満の一般株主)の配当に対する限度税率は5%に引き下げられています。

問題は、サクソバンク証券がこの5%の条約軽減税率を源泉で自動適用するのか、それともスペインの標準税率で源泉徴収したうえで還付は投資家自身がスペイン税務当局(Modelo 210)に請求する必要があるのか、公式サイト上で確認が取れていない点です。試算すると、条約税率5%が源泉で適用された場合の実質利回りは約2.1%、標準税率で源泉徴収され還付を請求しない場合は約1.7%まで下がります。欧州株の配当税を国別に比較した記事もあわせてご覧ください。実際にどちらの扱いになるかは、口座開設後にサクソバンク証券へ直接確認することをおすすめします。

買う前に知っておくべきこと

サクソバンク証券はNISAに対応していません。ユーロ建てなので為替の影響も受けます。加えてアマデウスは、旅行需要そのものに業績が連動する景気敏感・地政学リスク敏感な事業です。前述の通り2026年は中東情勢の緊迫化でGDS予約件数が減少しており、紛争・感染症・燃油高騰など旅行需要を冷やす出来事が起きると業績が下振れしやすい点は理解しておいてください。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

よくある質問

アマデウスは普段目にしない会社ですが、何をしている企業ですか?

一般消費者が直接ロゴを目にする機会はほぼありません。しかし航空会社の座席在庫管理、旅行代理店の予約端末、ホテルの予約・客室管理システムなど、旅行業界の「裏側」を支える基幹ITシステムを提供する企業です。世界のGDS(グローバル・ディストリビューション・システム、航空券在庫を旅行代理店に配信する仕組み)市場で最大手のひとつであり、世界の航空券予約の相当割合がアマデウスのシステムを経由して成立しています。「見えないインフラ」と呼ばれる所以です。

株価が過去1年で約19%も下がったのはなぜですか?

最大の要因は2026年3月以降の中東情勢の緊迫化です。航空旅客需要が世界的に落ち込み、IATAは4〜5月にコロナ禍を除いて15年ぶりとなる世界の航空旅客数のマイナス成長を発表しました。アマデウスの主力事業である航空券販売(Air Distribution)はこの影響を直接受け、上半期のGDS予約件数は前年同期比3.7%減となりました。旅行需要に業績が連動する事業構造ゆえの下落です。

同じスペイン株のインディテックスやイベルドローラとは何が違いますか?

同じマドリード上場ですが業種がまったく異なります。インディテックスはZARAを展開する消費者向けアパレル企業、イベルドローラは再生可能エネルギーが主力の電力会社、アマデウスは旅行業界向けのBtoB ITインフラ企業です。景気敏感度の効き方も異なり、アマデウスは旅行需要や地政学リスクに、イベルドローラはエネルギー政策や金利に、それぞれ業績が左右されやすい傾向があります。

まとめ

  • アマデウスはマドリード上場のGDS世界最大手のひとつ。米国ADR(AMADY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
  • 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約1万390円だが、最低手数料のため10株単位(約10万3,900円)が現実的
  • 2026年上半期は売上高+2.3%(恒常為替+5.1%)、調整後EBIT+4.0%(同+4.9%)と増収増益。ただし主力の航空券販売は中東情勢の影響でGDS予約件数が3.7%減
  • 配当利回りは表面約2.72%。スペインの源泉税の扱い(標準24% or 条約軽減5%)によって実質利回りは約1.7%〜2.1%の幅になる
  • NISAは使えず、旅行需要の景気循環性・地政学リスクを受けやすい業態
こんな人はやり方
10株単位でまとめ買いできるサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアマデウスIT グループ社の公表資料に基づきます。税額の計算は概算であり、実際の課税関係および源泉徴収の扱いは証券会社・個々の状況により異なります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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