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この記事の結論
- BAEシステムズ株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はロンドン証券取引所のみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約4,820円)
- 最低手数料の関係で50株単位のまとめ買いが目安(1株買いは手数料負担率約14.8%)
- 最大の注意点:NISA不可+英国の配当源泉税は原則なしとされるが未検証(実質利回り約1.35%程度)
イギリス最大の防衛・航空宇宙企業BAEシステムズ(BAE Systems plc/ティッカー:BA)。戦闘機・艦艇・装甲車から潜水艦・宇宙システムまで幅広く手がけています。2026年7月30日発表の上半期決算では受注残高が過去最高の840億ポンドに達し、会社は通期の業績見通しを上方修正しました。
この記事では株価・業績・買い方を、ドイツのラインメタルとの比較とあわせて解説します。
BAEシステムズ株の基本データ(2026年8月14日時点)
| 株価 | 2,236.00ペンス(1株 約4,820円) |
| 52週レンジ | 1,529.00 〜 2,360.00ペンス |
| 時価総額 | 約633億ポンド |
| PER | 約32.0倍 |
| 配当利回り | 約1.69% |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
2026年上半期、受注残高は過去最高の840億ポンドに拡大
2026年7月30日発表の上半期(1〜6月)決算では、売上高が前年同期比+9%の157億7,200万ポンド、基礎営業利益(Underlying EBIT)は+11%の17億100万ポンド(売上高営業利益率10.8%)、基礎EPS(1株利益)は+13%の38.9ペンスとなりました。フリーキャッシュフローも17億9,100万ポンドの黒字です。
上半期の受注高は164億ポンド。受注残高は2025年末の836億ポンドからさらに積み上がり、過去最高の840億ポンドに達しました。これを受けて会社は通期の業績見通しを上方修正し、売上高成長率8〜10%(従来7〜9%)、基礎営業利益成長率10〜12%、基礎EPS成長率11〜13%を見込んでいます。中間配当も前年同期比+11%の15.0ペンスに増配しました。
米国事業では、2026年の設備投資を前年比+40%に拡大する計画です。2020年以降、米国内の施設・研究開発・人材にすでに40億ドル超を投じてきました。地上配備型迎撃システム「THAAD」向けの赤外線シーカーでは7年間で2,800基を供給する契約を獲得し、生産能力を従来の4倍に拡大します。宇宙・ミッションシステム部門の売上高は上半期で約30%増加し、ミサイル警戒衛星「Epoch 2」(12億ドル規模)など、米国のミサイル防衛網「ゴールデンドーム」構想に関連する事業機会も広がっています。
英国では、トルコ向けタイフーン戦闘機20機・42億ポンドの契約、次期戦闘機開発「GCAP」関連で50億ポンド超の契約、ドレッドノート級潜水艦向け59億ポンドの契約を獲得しています。英米豪の「AUKUS」枠組みでは次世代原子力潜水艦「SSN-AUKUS」の設計を担っており、数十年単位の受注が見込まれます。背景にあるのは各国の防衛費拡大です。NATOの推計では、英国の防衛費はGDP比で2025年の2.3%から2026年は2.6%まで拡大する見通しです。
結論:BAEシステムズ株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約4,820円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
BAEシステムズが上場しているのはロンドン証券取引所です。米国ADR「BAESY」はPink SheetsというOTC区分で取引されており、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。「NASDAQで取引」という記述を見かけることがありますが、正確にはNASDAQの正式上場ではなくOTC市場での取引です。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
ロンドン株はペンス(GBX)表示です。株価「2,236.00」は2,236ペンス=22.36ポンドを意味します。ポンドと誤認すると発注額が100倍ズレるため注意してください。
2026年8月14日時点で22.36ポンド。ポンド円レート(約215.4円)で換算すると1株あたり約4,820円です。
- 52週レンジ:1,529.00ペンス 〜 2,360.00ペンス(現在値は高値から約5%下)
- 時価総額:約633億ポンド
- PER:約32.0倍
- 配当利回り:約1.69%
1株買いの手数料負担率は約14.8%(最低3.30ポンド)。50株単位以上でのまとめ買いが現実的です。50株(約24万1,000円)であれば手数料負担率は0.3%程度まで下がります。
配当:中間配当は前年比+11%に増配
BAEシステムズは中間配当・期末配当の年2回配当を実施しています。2026年7月発表の中間配当は前年同期比+11%の15.0ペンスに増配されました。直近12ヶ月の配当合計は37.80ペンスで、現在の株価(2,236.00ペンス)に対する配当利回りは約1.69%です。
イギリスの配当には現地源泉税が原則かからないとされています(未検証・要確認)。この前提が正しければ、日本側の課税(約20.315%)のみが差し引かれ、実質利回りは約1.35%程度になります。ドイツ・スイス株の配当課税との違いは配当税の比較記事で整理しています。正確な取扱いは証券会社・税務専門家にご確認ください。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。株価表示はポンドではなくペンスである点に注意してください(100倍の誤認に注意)。ポンド建てのため為替の影響も受けます。また、防衛関連株は各国の防衛予算という政策判断に業績が左右される特性があり、政権交代や財政状況の変化によって将来の予算方針が変わるリスクも念頭に置いてください。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月14日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(BAESY・米ドル建て)です。ロンドン上場の原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
よくある質問
BAEシステムズとラインメタル、買うならどちらがいいですか?
両社とも欧州の防衛費拡大という同じ追い風を受けていますが、性格が異なります。BAEシステムズはPERが約32.0倍とラインメタルの約75倍より低く、配当利回りも約1.69%とラインメタルの約0.99%より高めです。事業も艦艇・戦闘機・装甲車・宇宙システムと幅広く分散しています。ラインメタルは陸戦兵器・弾薬に特化しており、防衛需要により直結する分、PERも高く評価されています。1社に集中させたくない場合、両社に分ける選択肢もあります。
52週高値に近い水準ですが、今から買っても大丈夫ですか?
2026年8月14日時点の株価は52週高値(2,360.00ペンス)から約5%低い水準です。PERは約32.0倍で、同じ英国の防衛・航空関連銘柄であるロールス・ロイス(PER約42.7倍)と比べると相対的に低い評価にとどまっています。ただし受注残高が過去最高を更新し続けている一方、成長期待もある程度株価に織り込まれている点は理解しておく必要があります。
他の防衛関連株と比較したいのですが
欧州の防衛関連株まとめで、ラインメタル、ロールス・ロイス、サフランとの比較を整理しています。
まとめ
- BAEシステムズはロンドン上場。米国ADR(BAESY)はOTC(Pink Sheets)で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約4,820円
- 2026年上半期は受注残高が過去最高の840億ポンドに拡大。通期の業績見通しを上方修正
- 中間配当は前年比+11%の15.0ペンスに増配。配当利回りは約1.69%
- 株価表示はペンス。手数料負担のため50株単位が現実的
- NISAは使えない
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 50株単位でまとめ買いできる | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はBAEシステムズ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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