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この記事の結論
- バーバリー株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はロンドンのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約2,360円)
- 手数料負担が重く、1株買いだと負担率は約30%。まとまった株数での購入が前提
- 最大の注意点:NISA不可+現在は2期連続で無配(再開時期は未定)
チェック柄のトレンチコートで知られる英国のラグジュアリーブランドバーバリー(Burberry Group plc/ティッカー:BRBY)。2023〜2024年の業績不振から「Burberry Forward」戦略で再建中で、2025/26年度(2026年3月期)にようやく黒字転換しました。ただしPERは約187倍という極端な水準にあります。
この記事ではバーバリー株の買い方を、PERが極端に高い理由とあわせて解説します。「高級ブランドのプレミアム」ではなく、利益がまだ薄いことの裏返しだという点を数字で見ていきます。
バーバリー株の基本データ(2026年8月14日時点)
| 株価 | 1,098.00ペンス(1株 約2,360円) |
| 52週レンジ | 976.00 〜 1,376.50ペンス |
| 時価総額 | 約39.3億ポンド |
| PER | 約187倍(理由は後述) |
| 配当利回り | 無配(2024/25期・2025/26期とも配当停止) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
PER約187倍の理由:黒字転換したばかりで利益がまだ薄い
バーバリーの2025/26年度(52週間、2026年3月28日期)は、売上高24.2億ポンド(為替一定ベースでほぼ横ばい、報告ベースで2%減)。焦点となる利益面では、報告ベース営業利益が1.15億ポンド(前年度は300万ポンドの損失)、調整後営業利益は1.60億ポンド(前年度2,600万ポンドから為替一定ベースで551%増)と、大きく回復しました。
ただし税引前利益は4,900万ポンド(前年度は6,600万ポンドの損失)、基本EPSは5.9ペンス(前年度は20.9ペンスの損失)にとどまります。株価1,098ペンスをこの薄いEPSで割ると約187倍という数値になります。これは「市場が将来性を高く評価している」のではなく、利益水準が損益分岐点をようやく超えたばかりで分母が極端に小さいことが原因です。ブランド力へのプレミアムとして読むのは誤りです。
再建の中身としては、2025/26年度で8,000万ポンドのコスト削減を実施済みで、2026/27年度までに年間換算1億ポンドの削減を目指しています。この過程で約1,700ポジション相当の人員合理化も行われました。直近の四半期(2026年6月28日までの13週間、7月17日発表)では小売収益が前年同期比5%増(為替一定ベースで4%増)の4.55億ポンドとなり、4四半期連続の既存店増収、かつ3年ぶりに婦人服・紳士服・アクセサリー・子供服の4部門すべてが増収という結果でした。地域別ではアメリカ大陸が12%増、グレーター・チャイナが9%増と回復を牽引した一方、EMEIA(欧州・中東・アフリカ)は中東情勢と観光客需要の落ち込みで3%減でした。会社側は上期の卸売見通しを「中程度の伸び」から「高い一桁台の伸び」へ上方修正し、通期のガイダンスは維持しています。
結論:バーバリー株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約2,360円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
バーバリーが上場しているのはロンドン証券取引所です。米国ADR「BURBY」はOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
ロールス・ロイス記事と同じく、ロンドン株はペンス(GBX)表示です。株価「1,098.00」は1,098.00ペンス=10.98ポンドを意味します。ポンドと誤認すると発注額が100倍ズレるので必ず注意してください。
2026年8月14日時点で10.98ポンド。ポンド円レート(約215.0円)で換算すると1株あたり約2,360円です。
ロンドン株の最低手数料は3.30ポンド(約710円)。1株あたりの単価が低いため、1株買いだと手数料負担率は約30%にもなります。100株買っても注文額は約1,098ポンドと最低手数料ライン(約3,750ポンド)に届かないため、実際には数百株単位でまとめて買うことで初めて手数料負担率が1%を大きく下回ります。少額での1株買いには向かない銘柄です。
配当は2期連続で停止中
バーバリーは2024/25年度に続き2025/26年度も、期中・期末とも配当を宣言しないことを取締役会が決定しています。黒字転換はしたものの、Burberry Forward戦略の実行(在庫圧縮・コスト構造の見直し)を優先し、財務体質を立て直す局面にあるためです。配当再開の具体的な時期は会社から示されていません。「配当株」として買う銘柄ではなく、現時点では業績回復のプロセスに賭ける銘柄だと理解してください。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。株価表示はポンドではなくペンスである点に必ず注意してください。ポンド建てのため為替の影響も受けます。また、PER約187倍は再建途上ゆえの一時的な数値であり、業績回復が計画通り進まなければ利益はすぐに再び圧迫され、株価も大きく変動しうる点は理解しておく必要があります。直近の四半期でもEMEIA地域は中東情勢の影響で減収となっており、地域ごとに回復速度がばらついている点も見ておくべきです。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月14日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(BURBY・米ドル建て)です。ロンドン上場の原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
よくある質問
なぜPERが約187倍と異常に高いのですか?
バーバリーは2025/26年度にようやく黒字転換したばかりで、基本EPSは5.9ペンスと非常に薄い水準です。株価をこの小さな利益で割ると倍率が跳ね上がるため、PERは約187倍という高い数値になります。これは高級ブランドとしてのプレミアムではなく、「利益がまだ回復しきっていないこと」の裏返しです。同じ理由で、欧州ラグジュアリー株の比較記事で扱っている他ブランドとは性格が異なる数値として見る必要があります。
配当はいつ再開されますか?
2024/25年度・2025/26年度とも配当は宣言されておらず、再開時期は会社から明示されていません。Burberry Forward戦略に基づく財務体質の立て直しが優先されているため、業績が安定するまでは無配が続く可能性を前提に考えるべきです。
1株だけ買っても大丈夫ですか?
技術的には可能ですが、ロンドン株の最低手数料3.30ポンドに対して1株の価値は約11ポンドしかないため、手数料負担率は約30%に達します。エルメスやリシュモンのような単価の高い銘柄と違い、バーバリーはある程度まとまった株数で買わないと手数料負けする銘柄です。
まとめ
- バーバリーはロンドン上場。米国ADRはOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢
- 株価表示はペンス。1株約2,360円だが手数料負担率は約30%と重く、まとまった株数での購入が前提
- 2025/26年度は黒字転換(報告ベース営業利益1.15億ポンド、前年度は300万ポンドの損失)も、基本EPSはわずか5.9ペンスでPERは約187倍まで跳ね上がっている
- 配当は2期連続で停止中で再開時期は未定
- NISAは使えない
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| まとまった株数でまとめ買いできる | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はバーバリー・グループ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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