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エルメス株の買い方と株価・業績|増収7%でも急落した理由【2026年】

エルメス株の買い方と株価・業績|増収7%でも急落した理由【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • エルメス株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はユーロネクスト・パリのみ、米国ADRはOTC銘柄)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約29万円)
  • 株価が高いぶん、1株買いでも手数料負担率は約0.14%と軽い
  • 最大の注意点:NISA不可+配当利回りは低水準(フランスの配当源泉税限度税率は10%)

バーキン、ケリー。手に入れるのに順番待ちが必要なバッグで知られるエルメス(Hermès/ティッカー:RMS)は、世界のラグジュアリーブランドのなかでも別格の位置にあります。

この記事では株価・業績・買い方を整理します。実は直近の決算は増収率7%という高い成長を記録したにもかかわらず、株価は急落しました。その理由も含めて解説します。結論から言うと、1株あたり約29万円で、SBI証券にも楽天証券にも取扱いがありません。

目次

エルメス株の基本データ(2026年8月時点)

株価1,579.50ユーロ(1株 約29万円)
52週レンジ1,465.50 〜 2,300.00ユーロ
時価総額約1,668億ユーロ
PER約36.7倍
上場市場ユーロネクスト・パリ
過去1年の騰落率約−23%

増収率7%でも株価が急落した理由

ここが今のエルメスを理解するうえで最も重要な点です。業績自体は好調でした。

指標2026年上半期第2四半期
売上高82億ユーロ
為替一定ベース成長率+6%+7%へ加速
報告ベース成長率+2%
営業利益率41%(業界最高水準)

部門別ではレザーグッズ・馬具、シルク・織物がいずれも+10%と力強く伸びています。営業利益率41%は、ラグジュアリー業界のなかでも極めて高い水準です。

それでも第2四半期決算の発表直後、株価は市場予想を下回ったとして急落しました。理由は単純で、「成長していないから売られた」のではなく「市場が期待していたほどの成長ではなかったから売られた」のです。エルメスは長年、二桁台の成長率を当たり前のように叩き出してきたため、市場の期待値そのものが非常に高くなっています。7%という成長率は他社であれば好感される数字でも、エルメスにとっては「減速」と受け止められました。

結論:エルメス株の買い方は実質2つ

方法現物保有必要資金の目安向いている人
①サクソバンク証券で現物を買う◎ できる1株 約29万円〜長期で持ちたい人
②CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)短期で売買したい人

なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか

エルメスが上場しているのはユーロネクスト・パリで、ティッカーは「RMS」です。米国預託証券(ADR)は「HESAY」「HESAF」として存在しますが、取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。

同じ構造で、LVMHネスレラインメタルも国内ネット証券では買えません。詳しい仕組みはこちらの記事で解説しています。

方法①:サクソバンク証券で現物を買う

サクソバンク証券はユーロネクスト・パリに直接つないでいる数少ない国内証券です。外国株の取扱いは11,000銘柄以上、うち欧州株は1,700銘柄以上あります。

手数料:株価が高いぶん、負担率はむしろ小さい

ステージ手数料率最低手数料
クラシック(初期)0.088%2.20ユーロ
プラチナ0.055%2.20ユーロ
VIP0.033%2.20ユーロ

1株買った場合の手数料は約400円(2.20ユーロ)。約定金額約29万円に対する負担率は約0.14%です。株価が高い銘柄ほど、最低手数料の影響を受けにくい。エルメスは入り口の金額こそ大きいものの、コスト効率という点では素直な銘柄です。

買うまでの流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「RMS」で検索し、株数を指定して発注

方法②:CFDで値幅だけを狙う

IG証券などが提供する株式CFDなら、29万円を用意しなくてもエルメスの値動きに対して取引できます。ただしCFDは差金決済であり、株主にはなれません。長期保有には向きません。

エルメスはLVMHと何が違うのか

エルメスLVMH
構造単一ブランド中心75以上のブランドの集合体
PER約36.7倍約21.0倍
営業利益率41%22.5%
販売戦略生産量を絞り、値引きをしない幅広い価格帯とブランドを展開

エルメスは1837年に馬具工房として創業し、職人が1つの製品を最初から最後まで仕上げる製法を続けてきました。生産量を意図的に絞ることで希少性を保ち、値引きをしないという方針を貫いています。この「作れる数が決まっている」構造が、業界最高水準の営業利益率41%を支えています。

市場がLVMHより高いPERを与えているのは、この収益力への評価です。裏を返せば、その期待が剥がれたときの下落幅も大きくなります。今回の決算後の急落は、まさにその一例です。

1年で23%下落。今の水準をどう見るか

エルメスの株価は過去1年で約23%下落しました。高値2,300.00ユーロから見れば約31%安い水準です。

ここで注意したいのは、31%下がってもなおPERは約36.7倍という点です。LVMH(約21.0倍)と比べれば、まだ高い評価が残っています。「高値から下がった」ことと「割安になった」ことは同じではありません。前述の通り、業績自体は増収増益が続いており、下落の主因は「絶対的な業績」ではなく「市場の高すぎる期待値とのギャップ」です。この期待値がどこまで調整されるかが、今後の焦点になります。

買う前に知っておくべき3つの注意点

注意1:NISAは使えない

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。

注意2:配当は期待しない銘柄

フランス株の配当課税は、日仏租税条約により源泉地国の限度税率が一般に10%と定められており、スイス(35%)やドイツ(26.375%)と比べて有利です。詳しくは配当税の比較記事もご覧ください。

ただしエルメスの配当利回りは低水準で、配当を目的に持つ銘柄ではありません。値上がり益を狙う株だと理解しておいてください。

注意3:1株の単価が大きく、分散しにくい

1株約29万円という単価は、少額での積み立てや分散を難しくします。加えてユーロ建てなので、株価と為替の2つの変動を同時に抱えます。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※下のチャートは米国ADR(HESAF・米ドル建て)です。パリ上場の原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

よくある質問

エルメスの株価はなぜ下がっているのですか?

業績が悪化しているわけではありません。2026年第2四半期の成長率は為替一定ベースで+7%と、多くの企業から見れば好調な数字です。ただしエルメスは例年二桁成長が当たり前とされてきたため、市場予想を下回ったと受け止められ、株価が急落しました。「絶対的な業績」ではなく「期待値とのギャップ」で動いた値動きです。

エルメスとLVMH、どちらに投資すべきですか?

エルメスは営業利益率41%という高い収益力を持つ一方、PERも高く(約36.7倍)値動きが大きくなりやすい銘柄です。LVMHは75以上のブランドを持つ分散型で、より緩やかな値動きが期待できます。集中投資ならエルメス、分散重視ならLVMH、という考え方ができます。

1株単位ではなく、もっと少額から投資する方法はありますか?

エルメスを構成銘柄に含む欧州株ETFやラグジュアリーセクターETFであれば、SBI証券・楽天証券でも数千円から購入できます。ただし分散商品のため、エルメス1社への集中投資にはなりません。

まとめ

  • エルメスはユーロネクスト・パリ上場。米国ADRはOTC銘柄で楽天証券は新規買付を受け付けていない
  • 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。必要資金は1株あたり約29万円、手数料負担率は約0.14%と軽い
  • 2026年第2四半期の成長率は為替一定ベース+7%と好調だが、市場予想を下回ったとして株価は急落。営業利益率は業界最高水準の41%
  • 株価は1年で約23%下落したが、PERはなお約36.7倍。「下がった=割安」ではない
  • NISAは使えず、配当も期待できない。値上がり益を狙う銘柄
こんな人はやり方
1株単位でも問題なく買えるサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月13日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はエルメス社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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