※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
この記事の結論
- サフラン株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はユーロネクスト・パリのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約6万5,800円)
- 最低手数料でも1株から手数料負担は軽い(約0.61%)
- 最大の注意点:NISA不可+フランスの配当源泉税10%(実質利回りは約0.67%まで低下)
航空機エンジンで世界有数のシェアを持つフランスの航空宇宙企業サフラン(Safran SA/ティッカー:SAF)。2026年8月13日終値は358.00ユーロで、52週高値366.50ユーロのすぐ下という水準です。2026年上半期は売上高+19.0%・営業利益+29.0%と過去最高の利益率を記録し、通期見通しを引き上げました。
この記事では株価・業績・買い方を解説します。エアバス、ロールス・ロイス、BAEシステムズ、MTUエアロエンジンズに続く、当サイトで扱う欧州の航空宇宙関連銘柄のひとつです。
サフラン株の基本データ(2026年8月時点)
| 株価 | 358.00ユーロ(1株 約6万5,800円) |
| 52週レンジ | 262.60 〜 366.50ユーロ |
| 時価総額 | 約1,484億ユーロ |
| PER | 約38.5倍 |
| 配当利回り | 約0.94%(税引き後は約0.67%) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
2026年上半期、売上高+19.0%・営業利益+29.0%で最高益
サフランの2026年上半期(1〜6月)業績は、調整後売上高が175億7,100万ユーロ(前年同期比+19.0%)、営業利益が32億3,700万ユーロ(前年同期比+29.0%)で、営業利益率は18.4%(前年同期比+1.4ポイント)と過去最高水準まで上昇しました。純利益は19億2,400万ユーロ(同+21%)、1株当たり利益は4.63ユーロです。フリーキャッシュフローは26億1,600万ユーロを稼ぎ出しました。
牽引役は民間航空機エンジンのアフターマーケット需要です。ボーイング737やエアバスA320向けの主力エンジン「CFM56」(米GEとの合弁「CFMインターナショナル」製)のスペアパーツ販売が米ドルベースで+27.9%、整備サービス収入が+40.4%と大きく伸びました。後継エンジン「LEAP」の納入は1,030基(前年同期比+41%)と、4四半期連続で500基超のペースを維持しています。
事業部門別の営業利益率は、推進システム(エンジン)部門が24.5%(+1.2ポイント)、機器・防衛部門が13.1%(+0.6ポイント)、航空機インテリア部門が3.7%(+2.0ポイント)と、いずれも改善しました。防衛分野では、ラファール戦闘機向けエンジン「M88」の納入が33基と前年同期の3倍超に増加し、防衛需要の伸びも業績を下支えしています。
この結果を受け、会社側は2026年通期見通しを引き上げました。売上高成長率は「ミドルティーンズ(十数%台半ば)」、営業利益は64億〜65億ユーロ、フリーキャッシュフローは47億〜49億ユーロを見込んでいます。
結論:サフラン株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約6万5,800円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
サフランが上場しているのはユーロネクスト・パリです。米国預託証券「SAFRY」はOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
ユーロネクスト・パリの手数料はクラシック(初期)ステージで0.088%、最低2.20ユーロです。株価358.00ユーロに対して1株買いでも手数料は最低額の2.20ユーロ(約405円)で済み、負担率は約0.61%と軽く済みます。
- 1株の目安:約6万5,800円(手数料込みで約6万6,200円ほど)
- 52週高値366.50ユーロのすぐ下という水準にある点は踏まえておく
配当:フランスの配当源泉税(条約の限度税率10%)はドイツ・スイスより有利
サフランは2026年5月に1株あたり3.35ユーロ(約616円)の配当を実施しました(権利落ち日5月26日、支払日5月28日)。表面利回りは約0.94%です。
フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率で10%と、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)より低く抑えられています。現地源泉10%を差し引いた手取りは1株あたり3.015ユーロ(約554円)。ここからさらに日本側で20.315%が課税されると、最終的な手取りは約2.40ユーロ(約442円)、実質利回りは約0.67%まで下がります。国別の税負担の違いは配当税の比較記事で整理しています。
フランスが非居住者の配当に課す源泉税は原則12.8%(2026年1月1日時点)で、日仏租税条約の限度税率は10%です。条約の10%が源泉徴収の時点で自動的に適用されるかは、当サイトでは確認できていません。本記事の税引き後の数字は、限度税率10%が適用された場合の目安です。
もっとも、サフランの配当利回り自体が1%未満と低く、この銘柄では値上がり益狙いの側面が強い点は理解しておく必要があります。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引になり、譲渡益には約20.315%が課税されます。ユーロ建てなので株価と為替、2つの変動を同時に抱えることになります。
業界特有のリスクとしては、ボーイング・エアバス両社の生産ペースに業績が左右される点があります。新造機の納入が遅れても、就航済みエンジンの整備・スペアパーツ収入(アフターマーケット)は景気に左右されにくい安定収益ですが、燃料費や地政学リスク、機体メーカー側の生産トラブルが航空機業界全体の株価に影響する点は押さえておいてください。PERは約38.5倍と、成長期待がすでに株価にかなり織り込まれた水準にあります。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(SAFRY・米ドル建て)です。パリ上場の原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
よくある質問
サフランとMTUエアロエンジンズ、どちらの方がおすすめですか?
どちらも航空機エンジン関連企業ですが、立ち位置が異なります。サフランは米GEとの合弁「CFMインターナショナル」を通じてボーイング737・エアバスA320向けエンジン(CFM56・LEAP)を完成品として供給する立場です。一方MTUエアロエンジンズは、米プラット・アンド・ホイットニー社の新型エンジン「ギアード・ターボファン」への部品供給・共同開発と整備(MRO)事業に強みを持つ会社で、単独でエンジンを完成品として売る立場ではありません。エンジン事業そのものの規模で選ぶならサフラン、という考え方ができます。
サフランとエアバスは何が違いますか?
エアバスは機体(機体構造・組立)のメーカーで、サフランはエンジンのメーカーです。同じ機体(A320など)の納入増加という追い風を共有しつつも、サフランはすでに就航している旧型エンジン「CFM56」のスペアパーツ・整備収入という、新造機の納入ペースに左右されにくい収益源を併せ持つ点が異なります。2026年上半期の業績が伸びた主因も、この既存機体の整備需要(アフターマーケット)でした。
PER約38.5倍は割高ではないですか?
他の欧州株と比べると高い水準です。ただし2026年上半期は売上高+19.0%・営業利益+29.0%と大きく伸び、会社側は通期見通しを上方修正しています。防衛分野(ラファール向けエンジン「M88」の納入が3倍超)も業績に寄与しており、複数の成長ドライバーを持つ点が評価されています。今後の成長期待がどこまで株価に織り込まれているかが判断材料になります。欧州の防衛関連株まとめで他社との比較も確認できます。
まとめ
- サフランはユーロネクスト・パリ上場。米国ADR(SAFRY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約6万5,800円
- 2026年上半期は売上高+19.0%・営業利益+29.0%で最高益。通期見通しも上方修正
- 牽引役はCFM56のアフターマーケット(スペアパーツ+27.9%・整備+40.4%)と、防衛エンジン「M88」の納入増(3倍超)
- 配当利回り約0.94%は仏源泉税10%+日本課税20.315%で実質約0.67%まで目減りする
- NISAは使えず、PERは約38.5倍と成長期待を織り込んだ水準
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 1株からでも気軽に買いたい | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
あわせて読みたい
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はサフラン社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

コメント