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マースク株の買い方と株価・業績|Q2純利益2倍超で通期ガイダンス上方修正【2026年】

マースク株の買い方と株価・業績|Q2純利益2倍超で通期ガイダンス上方修正【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • マースク株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はナスダック・コペンハーゲンのみ)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約46万6,000円)
  • 株価が高いため1株からでも手数料負担率は約0.20%とごくわずか
  • 最大の注意点:NISA不可+配当は業績連動で振れが大きい(前期は約57%の減配実績)

世界最大級のコンテナ海運・物流企業マースク(A.P. Moller – Maersk A/S/ティッカー:MAERSK B)。株価は2026年8月13日発表の第2四半期決算を受けて急伸し、1株19,035デンマーククローネ(約46万6,000円)と、当サイトで扱った欧州株のなかで最も高額な水準にあります。

この記事では株価・業績・買い方を解説します。海運株は運賃サイクルで業績と配当が大きく振れる銘柄です。同じナスダック・コペンハーゲン上場のヴェスタス記事とあわせて確認してください。

目次

マースク株の基本データ(2026年8月時点)

株価19,035デンマーククローネ(1株 約46万6,000円)
52週レンジ11,840 〜 19,145デンマーククローネ
時価総額約2,466億デンマーククローネ
PER約25倍(直近12ヶ月ベース)
配当利回り約2.76%(予想)
上場市場ナスダック・コペンハーゲン証券取引所

2026年第2四半期、純利益は前年の2倍超

マースクが2026年8月13日に発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高158億ドル(前年同期比+20%、130億ドルから増加)、EBITDA30億ドル、EBIT16億ドル(利益率10%、前年同期の8.45億ドルから増加)という内容でした。純利益は13.1億ドルと、前年同期の6.39億ドルから2倍超に伸びています。

主力のOcean(海運)事業は売上高105億ドル(+23%)、EBITは9.35億ドルと前年同期の2.29億ドルから急増しました。積載貨物量は+4.1%、平均運賃は+22%上昇し、船腹稼働率は96%と高水準でした。Logistics & Services(物流)事業は売上高42億ドル(+15%)、EBITマージン5.1%(EBIT2.17億ドル)、Terminals(ターミナル)事業は売上高14億ドル(+11%)、EBITマージン31.6%と、いずれも増収増益です。

この結果を受けて会社は通期2026年のガイダンスを上方修正しました。基礎的EBITDAは従来の80億〜100億ドルから105億〜125億ドルへ、基礎的EBITは従来の20億〜40億ドルから45億〜65億ドルへ引き上げられ、フリーキャッシュフローの見通しも「マイナス15億ドル以上」から「プラス」に改善しています。コンテナ市場全体の需要成長率は約4%(従来レンジの上限)を見込んでいます。

運賃と地政学リスクの影響は正直に見ておく

今回の増益は、フーシ派の攻撃を受けて2024年以降続いてきた紅海(スエズ運河)迂回による輸送距離の長期化が、運賃の下支え要因になってきた面があります。業界全体では、依然として約60航路・780隻超(合計1,130万TEU相当、Linerlytica調べ)が喜望峰迂回を続けています。マースク自身は2026年に入り、安全確認のためスエズ運河経由の試験航行を再開したと報じられていますが、これは全面復帰ではなく慎重な段階です。

スエズ運河への航路が正常化に向かえば、輸送距離の短縮によって供給過剰になり、運賃が下落に転じるリスクがあります。HSBCは航路正常化が進んだ場合、運賃がさらに10%程度下落する可能性を指摘しています(2026年8月時点のアナリスト見解であり、確定した数値ではありません)。加えて中東情勢に伴うホルムズ海峡の混乱でも、湾岸地域向け貨物の輸送ルート変更が生じました。運賃が上振れている今の水準がそのまま続く保証はない、という点は押さえておく必要があります。

結論:マースク株の買い方は実質2つ

方法現物保有必要資金の目安向いている人
①サクソバンク証券で現物を買う◎ できる1株 約46万6,000円〜長期で持ちたい人
②CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)短期で売買したい人

なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか

マースクが上場しているのはナスダック・コペンハーゲン証券取引所です。米国のナスダックとは別物で、詳しい仕組みはなぜSBI・楽天で欧州株が買えないのかの解説記事にまとめています。米国ADRはOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。

なお、マースクには議決権のあるA株と、議決権のないB株があります。B株のほうが流動性が高く、本記事の株価・チャートもB株(MAERSK B)のものです。

方法①:サクソバンク証券で現物を買う

2026年8月13日時点の株価は19,035デンマーククローネ。クローネ円レート(約24.5円)で換算すると1株あたり約46万6,000円です。

デンマーク株の手数料は0.132%(最低38.50デンマーククローネ)。1株19,035デンマーククローネに0.132%をかけると約25.1デンマーククローネとなり、最低手数料の38.50デンマーククローネのほうが上回るため、実際の負担は38.50デンマーククローネ(約943円)、負担率は約0.20%とごくわずかです。カールスバーグ記事で解説した通り、単価が高い銘柄ほど最低手数料の影響を受けにくいという原則がここでも当てはまります。

配当は業績次第で大きく振れる

マースクの配当方針は調整後基礎的純利益の30〜50%を配当性向の目安とするものです。直近の実績を見ると、2024年12月期は1株1,120デンマーククローネだった配当が、2025年12月期(2026年3月支払)は480デンマーククローネへ約57%の減配となりました。2025年12月期の通期純利益が29.15億ドルと、前期の60億ドル超から大きく落ち込んだためです。今期は上記の通り業績が急回復していますが、次の配当額が同水準に戻る保証はありません。運賃が上がれば増配、下がれば減配という海運株特有の振れ幅の大きさは必ず理解した上で投資してください。

足元の株価に対する配当利回りは、直近実配当(480デンマーククローネ)ベースで約2.52%、市場予想ベースでは約2.76%です。デンマークの配当源泉税率は当サイトで未確認のため、税引き後の実質利回りはここでは算出しません。ドイツ・スイス・フランスとの配当税の違いは配当税の比較記事で解説しています。

買う前に知っておくべきこと

サクソバンク証券はNISAに対応していません。デンマーククローネ建てなので為替の影響も受けます。加えて海運株特有の注意点として、コンテナ運賃はスエズ運河の航路正常化・世界貿易量・原油価格などで大きく変動し、業績と配当がその波に連動しやすい点、紅海・ホルムズ海峡といった特定航路の地政学リスクが業績に直結する点は押さえておいてください。1株の単価が高いため、ポートフォリオに占める比重が大きくなりやすい点も意識しておく必要があります。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

よくある質問

マースクのA株とB株、どちらを買えばいいですか?

A株は議決権があり(額面500デンマーククローネにつき1票)、B株は議決権がありません。個人投資家が取引するのは主に流動性の高いB株で、本記事の株価・チャートもB株のものです。議決権はA.P.モラー・ホールディングスなど創業家関連の株主が中心に保有しており、一般の個人投資家がA株を選ぶ実務上のメリットは大きくありません。

コンテナ運賃が下がったら株価はどうなりますか?

マースクの業績は運賃水準に大きく左右されます。2026年第2四半期は平均運賃が前年同期比+22%と業績を押し上げましたが、これは紅海迂回による供給制約が要因の一つです。スエズ運河経由の航路が正常化に向かえば運賃が下落し、業績・配当ともに反落する可能性があります。実際に2025年12月期は純利益が前期の半分以下に落ち込み、配当も約57%減配となりました。

配当はいつ・いくらもらえますか?

直近では2025年12月期の配当として1株480デンマーククローネが2026年3月に支払われました。次回配当額は2026年12月期の業績確定後(2027年初め頃)に取締役会が提案します。海運株は業績の振れが大きいため、前回と同水準の配当が続く前提で試算しないほうが安全です。

まとめ

  • マースクはナスダック・コペンハーゲン上場(米国ナスダックとは別)。米国ADRはOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
  • 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約46万6,000円と当サイトで最高額だが、手数料負担率は約0.20%とごくわずか
  • 2026年第2四半期は純利益13.1億ドルと前年の2倍超。通期EBITDAガイダンスを80億〜100億ドルから105億〜125億ドルへ上方修正
  • 紅海迂回による運賃の押し上げが業績を支えている面があり、航路正常化が進めば運賃・業績が反落するリスクがある
  • 配当は業績連動で振れが大きく、2024年12月期の1,120クローネから2025年12月期は480クローネへ約57%減配した実績がある
  • NISAは使えない
こんな人はやり方
1株からでも手数料負担を抑えたいサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はマースク社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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