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カラフルな腕時計で世界中に知られるスイスの時計グループスウォッチ(The Swatch Group AG/ティッカー:UHR)。この会社の株を調べると、PER(株価収益率)が3,400倍という異常な数値に出くわします。
結論から言うと、この数字は「割高」を意味しません。利益がほぼ消えていることを意味します。この記事ではスウォッチ株の買い方と、この数字の裏にある業績の実態を解説します。
結論:スウォッチ株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約3万8,500円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
スウォッチが上場しているのはSIXスイス証券取引所です。米国預託証券はOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
2026年8月13日時点の株価は196.40スイスフラン。フラン円レート(約195.9円)で換算すると1株あたり約3万8,480円です。
- 52週レンジ:133.10フラン 〜 223.10フラン
- 時価総額:約102億スイスフラン
- PER:約3,400倍
- 配当利回り:約2.29%
1株買いの手数料負担率は約2.8%(最低5.50スイスフラン)と、スイス株のなかでは比較的軽い水準です。
PER3,400倍が意味すること
バーバリー記事で解説したのと同じ理屈です。PERは株価を1株あたり利益で割った数値なので、利益がほぼゼロに近づくと、株価が変わらなくても倍率だけが跳ね上がります。
実際、スウォッチの2026年上半期決算では、純利益が前年比5.8%減の1,600万スイスフラン、営業利益は同23.5%減の5,200万スイスフランにとどまりました。市場予想(純利益で約9,500万スイスフラン)を大きく下回る結果です。会社側は製造コストの増加を減益の要因として挙げています。
一方で売上高は前年比2%増(現地通貨ベースでは8.5%増)と、販売そのものは回復基調にあります。会社側は2026年後半にかけて売上・収益性ともに大きく改善すると見通しを示しています。「売れているのに利益が出ていない」という状態からの回復期待が、この銘柄の焦点です。
スイスフラン高が輸出採算を圧迫している点も、スイスの時計・ラグジュアリー企業に共通する逆風です。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。配当にはネスレ記事と同じくスイスの源泉税35%がかかります。スイスフラン建てのため為替の影響も受けます。この銘柄は「業績回復に賭ける」性格が強く、会社の見通し通りに収益性が改善するかどうかが焦点です。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
まとめ
- スウォッチはSIXスイス証券取引所上場。米国ADRはOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢
- 1株約3万8,480円、手数料負担は軽い
- PER約3,400倍は営業利益が23.5%減った結果で、売上は回復基調にある
- NISAは使えず、配当にはスイスの源泉税35%がかかる
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月13日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値は公表資料に基づく概算です。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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