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チューリッヒ保険株の買い方と株価・業績|純利益14%増・配当利回り5%超【2026年】

チューリッヒ保険株の買い方と株価・業績|純利益14%増・配当利回り5%超【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • チューリッヒ保険株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はSIXスイス証券取引所のみ)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約11万5,500円)
  • 株価が高いため1株からでも手数料負担率は約0.93%と軽い
  • 最大の注意点:NISA不可+スイスの配当源泉税35%(表面利回り約5.09%は実質約2.64%まで低下)

スイス最大の保険グループチューリッヒ保険(Zurich Insurance Group AG/ティッカー:ZURN)。2026年上期(1〜6月)決算は純利益35億ドル(前年同期比+14%)、営業利益48億ドル(同+13%)と、いずれも過去最高を更新しました。

これでアリアンツミュンヘン再保険スイス再保険に続く、当サイトで扱う欧州の保険関連銘柄のひとつです。この記事では株価・業績・買い方を解説します。配当利回り約5.09%という水準の実質的な意味とあわせて確認してください。

目次

チューリッヒ保険株の基本データ(2026年8月時点)

株価589.80スイスフラン(1株 約11万5,500円)
52週レンジ521.00 〜 626.00スイスフラン
時価総額約880億スイスフラン
PER約14.8倍
配当利回り約5.09%(税引き後は約2.64%)
上場市場SIXスイス証券取引所

2026年上期、純利益14%増の35億ドルで過去最高

チューリッヒ保険の2026年上期(1〜6月)決算は、純利益35億ドル(前年同期比+14%)、営業利益(BOP)48億ドル(同+13%)といずれも過去最高を更新しました。コア当期利益(Core EPS)は24.2ドル(同+11.5%)、自己資本利益率(Core ROE)は27.1%(同+0.8ポイント)です。

部門別では、主力の損害保険(P&C)部門が営業利益28億ドル(同+16%)、保険料収入299億ドル(同+7%)と牽引役になりました。コンバインドレシオは92.7%(前年同期92.4%)で、自然災害損害がコンバインドレシオを1.9ポイント押し上げたものの、100%を下回る水準は維持しています。法人保険(Commercial Insurance)部門も営業利益20億ドル(同+12%)、保険料収入183億ドル(同+6%)、コンバインドレシオ91.2%でした。生命保険部門は営業利益13億ドル(同+23%)と大幅増益です。

米国事業を担うファーマーズ(Farmers)は、チューリッヒが直接保険を引き受ける形ではなく、子会社ファーマーズ・グループが保険契約者組織「ファーマーズ・エクスチェンジ」の運営を受託し手数料収入を得る特殊なモデルです。2026年上期の営業利益は12億ドル(同+2%)、コンバインドレシオ82.4%でした。また、会社は英国の専門保険会社Beazley(ロイズ市場特化)の買収を進めており、買収総額は約81億ポンド(1株1,310ペンス・現金)。資金調達としてCHF39億の増資を実施済みで、2026年下期の完了を見込んでいます。

結論:チューリッヒ保険株の買い方は実質2つ

方法現物保有必要資金の目安向いている人
①サクソバンク証券で現物を買う◎ できる1株 約11万5,500円〜長期で持ちたい人
②CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)短期で売買したい人

なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか

チューリッヒ保険が上場しているのはSIXスイス証券取引所です。米国預託証券(ADR、ティッカー:ZURVY)はOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。この構造はなぜSBI・楽天では欧州株が買えないのかで解説した理由に共通します。保険業界に限れば、アリアンツミュンヘン再保険も同様です。

方法①:サクソバンク証券で現物を買う

2026年8月13日時点の株価は589.80スイスフラン。フラン円レート(約195.9円)で換算すると1株あたり約11万5,500円です。SIX上場銘柄のSaxo手数料は0.132%(最低5.50スイスフラン)。1株買いでは手数料が最低額の5.50スイスフラン(約1,080円)に張り付くため、負担率は約0.93%と、株価が高いぶん軽く済みます。

配当利回り5.09%は税引き後にいくら残るのか

チューリッヒ保険は2025年度の配当として1株あたりCHF30.00(前年比+7%)を2026年4月に権利落ちで支払っており、現在の株価に対する利回りは約5.09%です。スイスの配当源泉税は35%と、欧州で最も重い水準です。配当を100とすると、スイスで源泉徴収後65、日本でさらに20.315%課税されて手取りは約51.8

表面利回り5.09%は、実質では約2.64%まで下がります。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%分は、日本の外国税額控除の対象にならず、取り戻すにはスイス税務当局への直接請求が必要です。他の欧州株との比較は欧州株の配当税を国別に比較もご覧ください。

買う前に知っておくべきこと

サクソバンク証券はNISAに対応していません。スイスフラン建てなので為替の影響も受けます。保険会社特有のリスクとして、大規模自然災害による保険金支払いの増加が挙げられます。2026年上期はコンバインドレシオを1.9ポイント押し上げましたが、全体では92.7%と100%を下回る水準は維持しました。また、英国の専門保険会社Beazleyの買収(総額約81億ポンド)を2026年下期に完了予定で、買収に伴う統合リスクも今後の注目点です。スイス再保険など再保険会社の記事とあわせて業界構造を確認しておくと理解が深まります。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

よくある質問

チューリッヒ保険とアリアンツ・ミュンヘン再保険・スイス再保険はどう違いますか?

4社とも保険を扱いますが、事業構成が異なります。ミュンヘン再保険スイス再保険は保険会社向けの再保険が専業、アリアンツは損害保険・生命保険に加えPIMCOなどの資産運用部門を持ちます。チューリッヒ保険は個人・法人向けの損害保険・生命保険を直接扱う点でアリアンツと似た立ち位置ですが、米国では「ファーマーズ」ブランドで保険契約者組織の運営を手数料収入で受託する独自のモデルを持つ点が特徴です。

配当利回り5%超は魅力的ですが、注意点はありますか?

表面利回り5.09%は当サイトで扱った欧州株の中でも高水準ですが、スイスの源泉税35%により実質は約2.64%まで下がります。また、進行中のBeazley買収(総額約81億ポンド)は資金調達のための増資を伴っており、買収完了後の統合が計画通り進むかは今後の決算で確認が必要です。

チューリッヒ保険は米国でも事業を展開していますか?

はい。ただし直接の保険引受ではなく、子会社ファーマーズ・グループが米国の保険契約者組織「ファーマーズ・エクスチェンジ」の運営を受託し、手数料収入を得る特殊なモデルです。2026年上期の営業利益は12億ドル(前年同期比+2%)、コンバインドレシオ82.4%と安定した収益源になっています。

まとめ

  • チューリッヒ保険はSIXスイス証券取引所上場。米国ADR(ZURVY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
  • 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約11万5,500円、手数料負担率は約0.93%
  • 2026年上期は純利益35億ドル(+14%)、営業利益48億ドル(+13%)で過去最高。損害保険部門は営業利益+16%
  • 米国事業「ファーマーズ」は手数料収入モデル。英保険会社Beazleyの買収を2026年下期完了予定で進行中
  • 配当利回り約5.09%はスイスの源泉税35%により実質約2.64%程度まで目減りする
  • NISAは使えず、大規模自然災害による保険金支払い増加も業界特有のリスク
こんな人はやり方
1株からでも手数料負担を抑えたいサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はチューリッヒ保険社の公表資料に基づきます。税額の計算は概算であり、実際の課税関係は個々の状況により異なります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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