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欧州株の配当税を国別に比較|ドイツ・スイス・フランスで実質利回りはこう変わる【2026年】

欧州株の配当税を国別に比較|ドイツ・スイス・フランスで実質利回りはこう変わる【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • 配当税で最も有利なのはフランス(限度税率10%)、最も不利なのはスイス(現地源泉税35%)
  • ドイツは源泉26.375%のうち、条約限度15%を超える約11.375%が外国税額控除の対象外
  • スイスは源泉35%のうち約25%が取り戻せない(欧州で最も重い)
  • 実質利回り=表面利回り×(1−現地源泉税率)×(1−20.315%)で目減りする

欧州株の配当利回りを見て「高い」と思っても、実際に手元に残る金額は表面利回りより大きく目減りします。理由は、現地の源泉税が日本の米国株投資よりもかなり重いためです。

この記事では、当サイトで扱ってきた掲載銘柄の実例をもとに、国ごとの配当課税の違いを一覧で整理します。

目次

結論:フランスが最も有利、スイスが最も不利

現地源泉税日本との条約限度税率取り戻せない部分
フランス10%最も有利
ドイツ26.375%15%約11.375%
スイス35%10%約25%(欧州で最重
イギリス要確認要確認証券会社に要確認

日本側では、現地で源泉徴収された後の金額に対してさらに20.315%が課税されます。二重課税分は確定申告の外国税額控除で調整できますが、控除できるのは租税条約の限度税率までです。それを超える部分は、現地の税務当局へ直接還付請求しない限り戻ってきません。

実質利回りの計算式

配当を100として、確定申告での外国税額控除を使わなかった場合の概算です。

実質利回り = 表面利回り ×(1 − 現地源泉税率)×(1 − 20.315%)

ドイツ株の場合

配当100 → ドイツで26.375%源泉徴収 → 73.6 → 日本でさらに20.315%課税 → 手取り約58.7。つまり実質利回りは表面の約58.7%になります。

スイス株の場合

配当100 → スイスで35%源泉徴収 → 65 → 日本でさらに20.315%課税 → 手取り約51.8実質利回りは表面の約51.8%まで下がります。

当サイトの実例で比較する

銘柄表面利回り実質利回りの目安
BMW7.42%約4.35%
フォルクスワーゲン7.04%約4.13%
チューリッヒ保険5.09%約2.64%
ミュンヘン再保険4.70%約2.76%
スイス再保険4.56%約2.36%
BASF4.47%約2.62%
ネスレ3.92%約2.03%
アリアンツ3.90%約2.29%

同じ「表面利回り4〜5%」でも、ドイツ株かスイス株かで実質利回りに差が出ます。スイスの2社(チューリッヒ保険・スイス再保険)とドイツの2社(ミュンヘン再保険・BASF)を比べると、表面利回りが近いのに実質はスイス側がやや低くなる傾向が見て取れます。

フランス株はなぜ有利なのか

日仏租税条約の限度税率は一般に10%で、ドイツ(15%)やスイス(10%だが現地源泉税自体が35%と高い)より低く抑えられています。LVMHエルメスケリングなど当サイトで扱ったフランス株は、いずれもこの条約の恩恵を受けます。

ただし実際に何%が源泉徴収されるかは、証券会社が租税条約の優遇税率をどう適用するかによって変わります。口座開設時に確認してください。

還付を諦めるという選択肢

ドイツ・スイスの「取り戻せない部分」は、理論上は現地税務当局への直接還付請求で回収できます。しかし手続きの言語・書式・時間的コストを考えると、多くの個人投資家にとって現実的ではありません。本記事の「実質利回り」は、この還付請求をしない前提の数字です。還付を実行すれば、これより高い利回りになります。

まとめ

  • フランスの源泉地国限度税率10%が欧州では最も有利
  • スイスの現地源泉税35%は欧州で最も重い。表面利回りの半分近くまで実質が下がる
  • ドイツは26.375%で、条約限度15%との差約11.375%は外国税額控除の対象外
  • 配当狙いで欧州株を選ぶなら、国ごとの税制差を織り込んで比較する必要がある
こんな人はやり方
10株単位でまとめ買いできるサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や税務上の助言を目的としたものではありません。記載の税率・利回りは2026年8月13日時点で確認した情報に基づく概算であり、実際の課税関係は口座の種類・証券会社の手続き・個々の状況により異なります。正確な税務の取扱いは税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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