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この記事の結論
- アディダス株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はフランクフルトのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約2万9,300円)
- 最低手数料の関係で10株単位のまとめ買いが目安
- 最大の注意点:NISA不可+ドイツの配当源泉税26.375%
ナイキの株は、SBI証券でも楽天証券でも普通に買えます。ニューヨーク証券取引所に上場しているからです。
ところが、その最大のライバルであるアディダス(adidas AG/ティッカー:ADS)は買えません。同じスポーツ用品大手で、日本での知名度も変わらないのにです。
この記事では株価・業績・買い方を整理します。アディダスは直近、過去最高の売上高を記録したのに株価が急落するという珍しい動きを見せました。その理由も含めて解説します。1株あたり約2万9,300円で買えますが、SBI証券・楽天証券では買えません。
アディダス株の基本データ(2026年8月時点)
| 株価 | 159.25ユーロ(1株 約2万9,300円) |
| 52週レンジ | 129.95 〜 196.40ユーロ |
| 時価総額 | 約287億ユーロ |
| PER | 約20.5倍 |
| 配当利回り | 約1.76% |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
過去最高売上なのに株価急落。何が起きたのか
アディダスの2026年上半期決算は、数字だけ見れば申し分ない内容でした。
| 指標 | 2026年上半期 |
|---|---|
| 売上高(為替一定ベース) | 前年比+14%、133億ユーロ(過去最高) |
| 営業利益(同) | 前年比+11%、12億7,900万ユーロ |
| 2026年通期見通し | 売上高成長率9〜10%、営業利益約23億ユーロへ上方修正 |
好調の原動力は「サンバ」に代表されるレトロスニーカーの人気継続です。それでも決算発表直後、株価は10%を超える下落を記録しました。
理由は2つ指摘されています。1つはサッカーワールドカップ関連のマーケティング費用が利益を圧迫するとの懸念、もう1つは好決算がすでに株価に織り込まれていたための利益確定売りです。エルメスでも見られた「業績は良いのに株価が下がる」パターンが、ここでも起きています。
結論:アディダス株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 現実的な必要資金 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 約29万円〜(10株単位が目安) | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜナイキは買えてアディダスは買えないのか
アディダスが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)で、ティッカーは「ADS」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。企業の規模や知名度ではなく、上場している場所だけで決まっています。
「ADDYY」という米国預託証券(ADR)は存在しますが、取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄は「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。
同じ構造で、LVMH、ネスレ、ラインメタル、エルメスも国内ネット証券では買えません。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
1株だけ買うと手数料負担が2%を超える
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約2万9,300円 | 約606円 | 約2.07% |
| 10株 | 約29万3,000円 | 約606円 | 約0.21% |
ドイツ株の最低手数料は3.30ユーロ(約606円)。最低でも10株単位でまとめて買うのが現実的です。
買うまでの流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「ADS」で検索し、株数を指定して発注
ナイキとアディダス、投資対象としての違い
投資対象として見たとき、両社には通貨と市場の違いがあります。ナイキは米ドル建てで北米市場の比重が大きく、アディダスはユーロ建てで欧州市場の比重が大きくなります。すでに米国株を多く持っている人にとって、アディダスは「同じ業界でドルに偏らない」選択肢になります。
買う前に知っておくべき3つの注意点
注意1:NISAは使えない
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。
注意2:ドイツの配当源泉税は26.375%と重い
ドイツ株の配当には現地で26.375%が源泉徴収されます。日独租税条約の限度税率15%を超える約11.375%は日本の外国税額控除の対象になりません。ただしアディダスの配当利回りは約1.76%と高くないため、この影響は限定的です。値上がり益を狙う銘柄と考えてください。
注意3:ユーロ建てなので為替が二重に効く
株価が上がっても円高ユーロ安が進めば円ベースの利益は削られます。株価と為替、2つの変動を同時に抱えることになります。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
よくある質問
アディダスの株価はなぜ下がっているのですか?
業績が悪いわけではありません。2026年上半期は過去最高の売上高(為替一定ベースで+14%)を記録し、通期見通しも上方修正されました。株価下落は、サッカーワールドカップ関連のマーケティング費用への懸念と、好決算がすでに織り込まれていたことによる利益確定売りが主因とみられています。
「サンバ」ブームは今後も続きますか?
レトロスニーカー人気は2026年上半期の成長を牽引した主要因のひとつですが、ファッショントレンドである以上、永続性は保証されません。会社側は通期見通しを上方修正しており、当面の勢いは継続すると見ているようです。
ナイキと両方に投資したほうがいいですか?
通貨・地域分散の観点では有効な選択肢です。ナイキは米ドル建てで北米比重が大きく、アディダスはユーロ建てで欧州比重が大きいため、1社に集中するより値動きの分散効果が期待できます。
まとめ
- ナイキは買えてアディダスは買えないのは、上場している市場が違うだけ
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約2万9,300円、10株単位が現実的
- 2026年上半期は過去最高の売上高(為替一定ベース+14%)を記録したが、株価は10%超下落。理由は費用懸念と利益確定売り
- NISAは使えず、ドイツの配当源泉税は26.375%(ただし配当利回り自体は低め)
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 10株単位でまとめ買いできる | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月13日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアディダス社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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