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この記事の結論
- タレス株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はユーロネクスト・パリのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約4万7,000円)
- 最低手数料の関係で5株単位のまとめ買いが目安(1株からでも手数料負担率は約0.87%と軽い)
- 最大の注意点:NISA不可+フランスの配当源泉税10%
レーダー・通信・航空電子で世界的な地位を持つフランスの防衛エレクトロニクス大手タレス(Thales SA/ティッカー:HO)。2026年8月21日終値は253.10ユーロで、52週高値279.30ユーロからやや下押した水準ながら、1年では+10.3%上昇しています。2026年上半期は防衛部門の受注が有機ベースで+22%の125億ユーロと大きく伸びました。
この記事では株価・業績・買い方を解説します。ラインメタル、BAEシステムズ、レオナルドに続き、当サイトで6社目の欧州防衛関連銘柄になります。
タレス株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 253.10ユーロ(1株 約4万7,000円) |
| 52週レンジ | 212.60 〜 279.30ユーロ |
| 時価総額 | 約520億ユーロ |
| PER | 約34.9倍(予想 約21.8倍) |
| 配当利回り | 約1.54%(1株配当 3.9ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
結論:タレス株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約4万7,000円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
タレスが上場しているのはユーロネクスト・パリです。米国預託証券「THLLY」はOTC銘柄で、NYSE・NASDAQには上場していません。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。
SBI証券・マネックス証券も同様に、パリ上場銘柄そのものを取り扱っていません。日本の証券会社で買えない仕組みの詳細はなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで整理しています。
現物として保有するには、パリ市場に直接アクセスできる証券会社を使う必要があります。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
ユーロネクスト・パリの手数料はクラシック(初期)ステージで0.088%、最低2.20ユーロ(約408円)です。株価253.10ユーロに対して1株買いでも手数料は最低額の408円で済み、負担率は約0.87%に収まります。まとめ買いをするほど負担率は下がり、5株なら手数料は同じ408円のまま負担率は0.17%まで下がります。
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約4万7,000円 | 408円 | 0.87% |
| 5株(推奨ロット) | 約23万5,000円 | 408円 | 0.17% |
- 1株からでも手数料負担率は約0.87%と軽い
- 5株単位でまとめ買いすると負担率はさらに0.17%まで下がる
2026年上半期、防衛部門の受注は有機ベースで+22%の125億ユーロ
タレスの2026年上半期(1〜6月)業績は、売上高が109億ユーロ(有機成長+7.8%)、調整営業利益が14億ユーロ(利益率12.5%)でした(出典:タレス公式プレスリリース)。
牽引役は防衛部門です。防衛部門の受注は有機ベースで前年同期比+22%の125億ユーロに達し、レーダー・通信・電子戦システムへの需要の強さを示しました。直近12ヶ月の純利益は15億ユーロ(前年比+40.3%)で、配当性向は54%、配当は年2回支払われています。
配当:フランスの源泉税10%はドイツ・スイスより有利
タレスの表面配当利回りは約1.54%(1株配当3.9ユーロ)です。フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率で10%と、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)より低く抑えられています。
現地で10%源泉徴収された後、さらに日本側で20.315%が課税されるため、外国税額控除や現地での還付請求をしない場合の税引き後利回りの目安は約1.11%(1.54% ×(1−0.1)× 0.79685で計算)まで下がります。国別の税負担の違いは配当税の比較記事で整理しています。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引になり、譲渡益には約20.315%が課税されます。ユーロ建てなので株価と為替、2つの変動を同時に抱えることになります。
PERは約34.9倍(予想ベースでは約21.8倍)と、現行利益に対しては高めの水準にあります。防衛エレクトロニクス企業としての性質上、業績は各国の防衛予算や地政学的な情勢にも左右される点は踏まえておく必要があります。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(THLLY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
よくある質問
タレスとサフラン、どちらもフランスの防衛関連銘柄ですが何が違いますか?
どちらもフランスを代表する防衛・航空宇宙関連企業ですが、事業の中身が異なります。タレスはレーダー・通信・航空電子・サイバーセキュリティといった電子システムが主力で、60カ国以上で事業を展開しています。一方サフランは航空機エンジンが主力で、ボーイング737・エアバスA320向けエンジンの供給と整備収入を稼いでいます。どちらも防衛部門は好調ですが、エレクトロニクスで選ぶならタレス、エンジンで選ぶならサフラン、という切り口になります。
タレスとラインメタルは何が違いますか?
ラインメタルはドイツの防衛企業で、装甲車両・火砲・弾薬といった陸上装備が主力です。タレスはレーダーや通信、電子戦システムなど電子・情報分野に強みを持つ点が異なります。どちらも2026年上半期の防衛受注は大きく伸びており、欧州の防衛需要の強さを裏付ける材料になっています。欧州の防衛関連株まとめで他社との比較も確認できます。
PER約34.9倍は割高ではないですか?
他の欧州株と比べると高めの水準です。ただし予想PERは約21.8倍まで下がり、2026年上半期は防衛部門の受注が有機ベースで+22%の125億ユーロと大きく伸びています。今後の利益成長がどこまで実現するかが、現在のPERの妥当性を判断する材料になります。
まとめ
- タレスはユーロネクスト・パリ上場。米国ADR(THLLY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約4万7,000円
- 2026年上半期は防衛部門の受注が有機ベースで+22%の125億ユーロと好調
- 直近12ヶ月の純利益は15億ユーロ(前年比+40.3%)、配当性向は54%
- 配当利回り約1.54%は仏源泉税10%+日本課税20.315%で税引き後は約1.11%まで下がる
- NISAは使えず、PERは約34.9倍(予想約21.8倍)と成長期待を織り込んだ水準
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 5株まとめ買いできる/手数料をシンプルに | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はタレス社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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