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この記事の結論
- ソシエテ・ジェネラルは、日本に1973年から東京支店を置くフランスの大手銀行グループです
- 魅力の核心:上半期純利益は過去最高の35億ユーロ(前年同期比+13.9%)
- 最大のリスク:新資本要件下でもCET1比率13.2%の維持を迫られる資本規制
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約14,100円から(推奨ロット5株が目安/1株からでも手数料負担率は約2.89%と軽い)
フランスには大手銀行が2つあります。BNPパリバと並ぶもう一方が、ソシエテ・ジェネラルです。法人・投資銀行業務や資産管理を手がけるこの銀行は、日本にも1973年から東京支店を置いており、日系企業との取引の歴史は50年を超えます。
そのソシエテ・ジェネラルの2026年上半期決算は、純利益が過去最高の35億ユーロ(前年同期比+13.9%)となりました。会社発表によると、15億ユーロ規模の特別自社株買いも2026年7月30日に発表し、8月3日から実施しています。
過去最高益を更新した仏大手銀行の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ソシエテ・ジェネラル株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 76.12ユーロ(1株 約14,100円) |
| 52週レンジ | 50.90 〜 84.82ユーロ |
| 時価総額 | 約560億ユーロ |
| PER | 約10.0倍(予想 約9.0倍) |
| 配当利回り | 約2.12%(1株配当 1.61ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
| 1年の株価騰落 | +32.57% |
ソシエテ・ジェネラル株を買うメリット
上半期純利益35億ユーロで過去最高、前年比+13.9%
2026年上半期の純利益は35億ユーロで、前年同期比+13.9%と過去最高を更新しました。総収益は142億ユーロ(同+2.4%)、有形自己資本利益率(ROTE)は12.0%です(出典:ソシエテ・ジェネラル公式IR)。
投資家にとっては、単なる増収ではなく、利益の水準そのものが過去最高であることが確認できる決算だった、ということです。
15億ユーロの特別自社株買いを実施中(会社発表)
会社発表によると、ソシエテ・ジェネラルは15億ユーロ規模の特別自社株買いを2026年7月30日に発表し、8月3日から実施しています。CET1比率13.2%を維持しながらの実施です。
投資家にとっては、資本規制の水準を保ったまま株主還元を積み増す余力があることを、会社自身が示した形です。
PERは実績10.0倍・予想9.0倍、欧州大手銀行の中でも割安水準
実績PERは約10.0倍、予想PERは約9.0倍です。
投資家にとっては、過去最高益を更新した銀行の株価が、二桁前半のPERで評価されているということです。市場がまだ高い成長を織り込んでいない水準にある、ということでもあります。
1年で株価+32.57%上昇、52週レンジの上限に接近
2026年8月22日時点の株価は76.12ユーロで、1年間では+32.57%の上昇となっています。52週レンジは50.90〜84.82ユーロで、現在値はレンジの上寄りにあります。
投資家にとっては、業績の改善が株価の実数値として反映されてきている状態にある、ということです。
ソシエテ・ジェネラル株を買うデメリット・リスク
総収益は+2.4%にとどまり、純利益+13.9%はコスト効率化が牽引
2026年上半期の総収益は142億ユーロで、前年同期比+2.4%にとどまりました。一方で純利益は+13.9%と伸びており、この差はコスト・インカム・レシオが59.7%に改善したこと(出典:同上)が牽引しています。
投資家にとっては、利益の伸びの多くがコスト削減によるもので、収益そのものの成長は緩やかだという実態を把握しておく必要がある、ということです。
2026年1月発効の新資本要件下でもCET1比率13.2%の維持を迫られる
会社発表によると、2026年1月からECBの新資本要件(バーゼルIVの完全適用)が発効し、CET1の最低水準が引き上げられました。ソシエテ・ジェネラルはCET1比率13.2%を維持しながら特別自社株買いを実施していますが、景気が悪化した局面では貸倒引当金(Cost of Risk)が増える構造にあります。
投資家にとっては、銀行株特有の資本規制と景気敏感性が、株主還元の余力に直結するリスクとして残っている、ということです。
配当利回り2.12%は税引き後1.52%まで目減りする
表面利回りは2.12%ですが、フランスの配当源泉税10%に加えて日本側で20.315%が課税されるため、外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の実質利回りの目安は約1.52%です。
投資家にとっては、独・瑞の銀行株より源泉税は低いものの、表面利回りの数字どおりには受け取れないという点は変わらない、ということです。
ソシエテ・ジェネラルはどんな会社か
ソシエテ・ジェネラルは、フランスの大手銀行グループです。法人・投資銀行業務、資産管理などを手がけており、フランス国内ではBNPパリバと並ぶ大手行の一角にあたります。日本には1973年から東京支店を置いています。
直近の決算では、2026年上半期の総収益は142億ユーロ(前年同期比+2.4%)、純利益は過去最高の35億ユーロ(同+13.9%)、有形自己資本利益率(ROTE)は12.0%でした(出典:ソシエテ・ジェネラル公式IR https://www.societegenerale.com/en/news/press-release/results-q2-2026)。コスト・インカム・レシオは59.7%に改善し、会社発表によると15億ユーロ規模の特別自社株買いをCET1比率13.2%を維持しながら実施しています。
配当と税金
ソシエテ・ジェネラルの1株配当は1.61ユーロ、表面利回りは約2.12%です。
フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%で、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べると有利な水準です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.52%です(計算式:2.12% ×(1−0.1)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(ソシエテ・ジェネラル・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
ソシエテ・ジェネラル株の日本からの買い方
ソシエテ・ジェネラルの上場市場はユーロネクスト・パリのみで、ティッカーは「GLE」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:SCGLY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ソシエテ・ジェネラル株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「GLE」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約14,100円 | 408円 | 約2.89% |
| 5株 | 約70,700円 | 408円 | 約0.58% |
手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株からでも手数料負担率は約2.89%と軽く済みますが、5株単位のまとめ買いにすると負担率はさらに下がります。
ソシエテ・ジェネラル株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 過去最高益を更新した銀行株を割安な水準で持ちたい人 | 純利益+13.9%でPER実績10.0倍・予想9.0倍 |
| 米国株に偏った資産をユーロ建てで分散したい人 | ユーロネクスト・パリ上場・ユーロ建て |
| 5株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.58%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 銀行の資本規制リスクを避けたい人 | 新資本要件下でCET1比率13.2%の維持を迫られる |
| 会社全体の高い収益成長を求める人 | 総収益は+2.4%にとどまる |
よくある質問
ソシエテ・ジェネラル株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(SCGLY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約14,100円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約2.89%のため、5株単位(約70,700円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
フランスの現地源泉税10%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.52%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
チャートに表示されるADR(SCGLY)と実際に買う株は違うのですか?
表示通貨が異なるだけで、値動きはほぼ同じです。本記事のチャートは米国ADR(SCGLY・米ドル建て)を表示していますが、実際にサクソバンク証券で買うのはユーロネクスト・パリに上場する原株(ティッカー:GLE、ユーロ建て)です。
まとめ
- メリット:上半期純利益35億ユーロで過去最高、前年比+13.9%/15億ユーロの特別自社株買いを実施中(会社発表)/PERは実績10.0倍・予想9.0倍で欧州大手銀行の中でも割安水準
- デメリット:総収益は+2.4%にとどまり利益の伸びはコスト効率化が牽引/新資本要件下でもCET1比率13.2%の維持を迫られる/配当利回り2.12%は税引き後1.52%まで目減り
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約14,100円から。5株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.58%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はソシエテ・ジェネラル社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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