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アルストム株の魅力とリスク|受注残1,000億ユーロと日本からの買い方【2026年】

アルストム株の魅力とリスク|受注残1,000億ユーロと日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • アルストムは世界的な鉄道車両・信号システムメーカーで、日本の東日本旅客鉄道(JR東日本)傘下J-TRECと軽軌道分野で協業覚書を結んでいます
  • 魅力の核心:受注残高は過去最高の1,000億ユーロ
  • 最大のリスク:配当は無配で、株価は1年で−25.21%
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約2,969円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は約13.76%と重い)

アルストムの受注残高は、過去最高の1,000億ユーロに達しました。世界的な鉄道車両・信号システムメーカーであるこの会社は、日本の東日本旅客鉄道(JR東日本)傘下のJ-TRECとも、軽軌道分野で協業覚書を結んでいます。

一方で、配当は2025年度も無配のままで、再開時期は未定です。株価は1年で−25.21%と下落しており、受注残という「積み上がった未来の売上」と、無配・株価下落という「現在の数字」が大きくかい離しています。

受注残高・業績・買い方の順に、事実の数字で見ていきます。

目次

アルストム株の基本データ(2026年8月22日時点)

株価15.99ユーロ(1株 約2,969円)
52週レンジ14.72 〜 30.23ユーロ
時価総額約74億ユーロ
PER約26.7倍(予想 約9.6倍)
配当利回り無配
上場市場ユーロネクスト・パリ
1年の株価騰落−25.21%

アルストム株を買うメリット

受注残高は1,000億ユーロで過去最高

アルストムの受注残高は1,000億ユーロに達し、過去最高を更新しました(出典:アルストム公式IR)。

投資家にとっては、今後数年にわたる売上の土台が、すでに積み上がった状態にあるということです。

2025年度売上高は192億ユーロ、有機成長+7%で拡大

2025年度(2026年3月期)の売上高は192億ユーロで、前年比+4%、為替の影響を除いた有機成長では+7%でした(出典:アルストム公式IR)。

投資家にとっては、鉄道車両・信号システムという事業そのものの需要が、通貨変動を除いても着実に伸びているということです。

純利益は1億4,900万ユーロから3億2,400万ユーロへ増加

2025年度の純利益は3億2,400万ユーロで、前年の1億4,900万ユーロから増加しました。フリーキャッシュフローも3億3,000万ユーロを確保しています(出典:アルストム公式IR)。

投資家にとっては、受注残という将来の数字だけでなく、当期の利益と現金創出という「今の数字」でも改善が確認できるということです。

アルストム株を買うデメリット・リスク

配当は無配、再開時期は未定

アルストムは2025年度も配当を実施していません(無配)。配当の再開時期は未定です。

投資家にとっては、受注残の増加や増収という好材料があっても、現時点では株主還元として受け取れるものがないということです。

株価は1年で−25.21%、52週高値30.23ユーロから大きく下落

株価は1年で−25.21%下落しています。52週レンジは14.72〜30.23ユーロで、現在値15.99ユーロは高値から半値近くまで落ち込んだ水準です。

投資家にとっては、受注残の増加が株価の上昇にはまだつながっていないという現実を示す数字です。

会社発表によると大型プロジェクトの遅延で中期目標の達成が延期、PERは実績約26.7倍

会社発表によると、大型車両プロジェクトの進捗が想定より遅れており、中期目標(EBIT利益率8〜10%)の達成時期が延期されています。PERは実績で約26.7倍、予想では約9.6倍です。

投資家にとっては、収益性の改善計画そのものが後ろ倒しになっている点を、割高感のあるPERとあわせて確認しておく必要があるということです。

米国ADR(ALSMY)はOTC市場のみ、1株買いの手数料負担率は13.76%

米国預託証券(ADR、ティッカー:ALSMY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、NYSE・NASDAQには正式上場していません。またサクソバンク証券で1株だけ買う場合、手数料負担率は13.76%と重くなります。

投資家にとっては、ADRがあるからといって主要取引所の流動性で買えるわけではないこと、そして少額での購入は手数料コストが重くのしかかることの両方に注意が必要だということです。

アルストムはどんな会社か

アルストムは、世界的な鉄道車両・信号システムメーカーです。高速鉄道車両から都市鉄道、信号システムまでを手がけています。

日本との接点もあります。東日本旅客鉄道(JR東日本)傘下のJ-TRECと、軽軌道分野で協業覚書を締結しています。

直近の決算では、2025年度(2026年3月期)の売上高は192億ユーロ(前年比+4%、有機成長+7%)、純利益は3億2,400万ユーロ(前年の1億4,900万ユーロから増加)、フリーキャッシュフローは3億3,000万ユーロでした(出典:アルストム公式IR https://www.alstom.com/press-releases-news/2026/5/alstoms-fiscal-year-202526-results)。受注残高は1,000億ユーロに達し、過去最高を更新しています(出典:アルストム公式 https://www.alstom.com/press-releases-news/2026/1/alstoms-third-quarter-202526-record-orders-reaching-eu100bn-backlog-fy-202526-outlook-confirmed)。

一方で、会社発表によると大型車両プロジェクトの進捗遅延から、中期目標(EBIT利益率8〜10%)の達成時期は延期されています。財務面では、2028年7月満期の25億ユーロ、2029年1月満期の17億5,000万ユーロの融資枠が、いずれも未使用のまま確保されています(出典:アルストム公式)。

配当と税金

アルストムは2025年度も配当を実施していません(無配)。配当の再開時期は未定のため、現時点で配当にかかる税引き後の計算は行いません。

仮に将来配当が再開された場合、フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%です。ドイツ(26.375%)やスイス(35%)より低い水準にあたります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※下のチャートは米国ADR(ALSMY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

アルストム株の日本からの買い方

アルストムの上場市場はユーロネクスト・パリのみで、ティッカーは「ALO」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:ALSMY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社アルストム株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「ALO」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約2,969円408円約13.76%
20株約59,400円408円約0.69%

手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株では手数料負担率が13.76%と重くなるため、20株単位のまとめ買いにすると負担率は0.69%まで下がります。

アルストム株はどんな人に向くか

向く人理由
受注残という「未来の数字」を評価したい人受注残高は過去最高の1,000億ユーロ
日本の鉄道会社との協業に関心がある人JR東日本傘下J-TRECと軽軌道分野で協業覚書
20株単位でまとめ買いできる人手数料負担率が約0.69%まで下がる
向かない人理由
配当収入を重視する人2025年度も無配で、再開時期は未定
株価の直近トレンドを重視する人1年で−25.21%と下落中
NISAの非課税で持ちたい人サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある

よくある質問

アルストム株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(ALSMY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

最低いくらから買えますか?

1株約2,969円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約13.76%と重いため、20株単位(約59,400円)でのまとめ買いが目安です。

配当はもらえますか?

もらえません。2025年度も無配で、配当再開の時期は未定です。仮に将来配当が再開された場合、フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%で、日本側ではさらに現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

米国ADR(ALSMY)と原株(ALO)はどう違いますか?

ALSMYはOTC(店頭市場)でのみ取引される米国預託証券で、NYSE・NASDAQには上場していません。原株のALOはユーロネクスト・パリに上場しており、値動きはほぼ同じですが表示通貨が異なります(ADRは米ドル建て)。本記事で案内している買い方は、パリ上場の原株(ALO)です。

まとめ

  • メリット:受注残高は過去最高の1,000億ユーロ/2025年度売上高は192億ユーロで有機成長+7%/純利益は1億4,900万ユーロから3億2,400万ユーロへ増加
  • デメリット:配当は無配で再開時期は未定/株価は1年で−25.21%/会社発表によると大型プロジェクトの遅延で中期目標の達成が延期、PERは実績約26.7倍
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約2,969円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.69%

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
  • 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアルストム社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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