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この記事の結論
- ヴァレオは日本にも開発拠点を持つ、フランスの自動車部品大手です
- 魅力の核心:1年で株価+36.04%
- 最大のリスク:実績PERは17.4倍(予想PERは7.9倍とギャップが大きい)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約2,646円から(推奨ロット20株が目安/1株では手数料負担率が約15.44%と重い)
ヴァレオという社名は聞き慣れなくても、日本の自動車メーカーの部品として、あるいは自動運転技術の開発拠点として、すでに接点がある会社かもしれません。フランスの自動車部品大手であるヴァレオは、東京・新宿の拠点に加えて、厚木に開発生産拠点、つくばに自動運転技術の開発拠点を持っています。
そのヴァレオの株価は、1年で+36.04%と大きく上昇しています。会社発表によると、2026年上半期の営業利益は前年同期比+8.0%、フリーキャッシュフローは2億4,200万ユーロと前年(1億ユーロ)から倍増しました。一方で、中国市場での販売減少と価格競争を背景に、報告ベースの売上高は−2.6%と苦戦しており、実績PERは17.4倍と予想PER7.9倍との差も目立ちます。
株価の上昇と業績の弱点が同居する「今」のヴァレオを、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ヴァレオ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 14.25ユーロ(1株 約2,646円) |
| 52週レンジ | 9.44 〜 17.33ユーロ |
| 時価総額 | 約34億ユーロ |
| PER | 約17.4倍(予想 約7.9倍) |
| 配当利回り | 約3.09%(1株配当 0.44ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
| 1年の株価騰落 | +36.04% |
ヴァレオ株を買うメリット
1年で株価+36.04%上昇
2026年8月22日時点の株価は14.25ユーロで、1年間では+36.04%の上昇となっています。52週レンジは9.44〜17.33ユーロで、現在値はレンジの上寄りにあります。
投資家にとっては、株価が実数値としてこの1年で大きく回復・上昇していることが確認できる状態にある、ということです。
上半期営業利益+8.0%、利益率5.0%に改善
2026年上半期の営業利益は5億1,400万ユーロで、前年同期比+8.0%、利益率は5.0%でした。売上高は報告ベースでは−2.6%だったものの、既存事業ベースでは+0.7%とプラスでした(出典:ヴァレオ公式IR)。
投資家にとっては、売上高が伸び悩むなかでも、利益の絶対額と利益率が改善しているということです。
会社発表によるとフリーキャッシュフローは2億4,200万ユーロと前年から倍増
会社発表によると、2026年上半期のフリーキャッシュフローは2億4,200万ユーロで、前年同期の1億ユーロから倍増しました。純有利子負債も38億2,800万ユーロに減少しています。
投資家にとっては、利益だけでなく手元に残る現金創出力が改善し、財務体質の立て直しが進んでいることを示す数字です。
配当利回り3.09%、フランスの源泉税10%はドイツ・スイスより有利
1株配当は0.44ユーロで、表面利回りは3.09%です。フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%で、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べて有利です。
投資家にとっては、同じ配当利回りでも現地源泉税の差によって手取りの目減りが小さく済む、ということです。
ヴァレオ株を買うデメリット・リスク
中国市場の減速と価格競争、上半期売上高は報告ベースで−2.6%
2026年上半期の売上高は103億7,800万ユーロで、報告ベースでは前年同期比−2.6%でした。背景には、中国市場での販売減少と価格競争があります(出典:報道)。
投資家にとっては、利益面の改善とは裏腹に、トップラインの成長を圧迫する要因が現に存在しているということです。
1株配当は0.44ユーロで前年から据え置き、増配ではない
1株配当は0.44ユーロで前年から据え置きです。増配ではありません。
投資家にとっては、配当利回り3.09%自体は悪くないものの、配当の伸びという成長要素は今のところ見込めない、ということです。
実績PERは17.4倍、予想7.9倍とのギャップは期待の先行
実績PERは約17.4倍である一方、予想PERは約7.9倍です。
投資家にとっては、市場がすでに大幅な増益を織り込んで株価を評価しているということです。会社側は2027年からの成長回帰を見込むとしていますが、実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
1株購入時の手数料負担率は約15.44%と重い
サクソバンク証券クラシックの最低手数料は2.2ユーロ(約408円)で、株価14.25ユーロの1株(約2,646円)を買うと、手数料負担率は約15.44%に達します。
投資家にとっては、1株単位での購入は手数料負けしやすく、まとまった株数での購入が前提になる、ということです。
ヴァレオはどんな会社か
ヴァレオはフランスの自動車部品大手です。自動車メーカー向けに部品・システムを供給するほか、自動運転技術の開発にも力を入れています。
日本にも開発・生産拠点を持っています。東京・新宿の拠点に加え、厚木には開発生産拠点、つくばには自動運転技術の開発拠点があります(出典:ヴァレオ公式 https://www.valeo.com/en/japan/)。日本の自動車産業とも接点のある会社だということです。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は103億7,800万ユーロ(報告ベース−2.6%、既存事業ベース+0.7%)、営業利益は5億1,400万ユーロ(前年同期比+8.0%、利益率5.0%)、純利益は1億500万ユーロ(前年1億400万ユーロとほぼ横ばい)でした(出典:ヴァレオ公式IR https://www.valeo.com/en/press-release-h1-2026-results/)。会社発表によるとフリーキャッシュフローは2億4,200万ユーロ(前年1億ユーロ)で倍増し、純有利子負債は38億2,800万ユーロに減少しています。経営陣は2027年からの成長回帰を見込むとしています(出典:決算説明の報道)。
配当と税金
ヴァレオの1株配当は0.44ユーロ(前年から据え置き)、表面利回りは約3.09%です。
フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%です。ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べて有利な水準です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約2.21%です(計算式:3.09% ×(1−0.10)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(VLEEY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
ヴァレオ株の日本からの買い方
ヴァレオの上場市場はユーロネクスト・パリのみで、ティッカーは「FR」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:VLEEY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ヴァレオ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「FR」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約2,646円 | 408円 | 約15.44% |
| 20株 | 約52,900円 | 408円 | 約0.77% |
手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株では手数料負担率が約15.44%と重くなるため、20株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.77%まで下がります。
ヴァレオ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 自動車部品セクターに分散投資したい人 | 日本にも厚木・つくばの拠点を持つフランスの自動車部品大手 |
| 米国株に偏った資産をユーロ建てで分散したい人 | ユーロネクスト・パリ上場・ユーロ建て |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.77%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 増配を重視する人 | 1株配当は0.44ユーロで前年から据え置き |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約15.44%と重い |
よくある質問
ヴァレオ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(VLEEY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約2,646円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約15.44%と重いため、20株単位(約52,900円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
フランスの現地源泉税10%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約2.21%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
チャートに表示されるADR(VLEEY)と原株の違いは何ですか?
本記事のチャートは米国ADR(VLEEY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。実際に購入するのはユーロネクスト・パリに上場する原株(ティッカー:FR)で、ADR自体はOTC市場のみの扱いのため購入対象ではありません。
まとめ
- メリット:1年で株価+36.04%上昇/上半期営業利益+8.0%と改善/会社発表によるとフリーキャッシュフローは2億4,200万ユーロで前年から倍増
- デメリット:中国市場の減速と価格競争で上半期売上高は報告ベース−2.6%/1株配当は0.44ユーロで前年から据え置き/実績PERは17.4倍で予想7.9倍との差は期待の先行
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約2,646円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.77%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はヴァレオ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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