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この記事の結論
- アコーはソフィテル・プルマン・イビスなど45ブランド・4,800超のホテルを展開する、日本でも知られるヒルトンやマリオットと並ぶ世界大手ホテル会社です
- 魅力の核心:開発パイプラインは26万8,000室超(会社発表)
- 最大のリスク:PERは実績約42.0倍と割高圏
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約8,453円から(推奨ロットは10株単位/1株では手数料負担率が約4.83%と重くなる点に注意)
ホテル業界というと、日本語圏ではヒルトンやマリオットの名前が先に挙がるかもしれません。しかし世界に目を向けると、ソフィテル・プルマン・イビスなど45ブランドを抱え、110カ国で4,800超のホテルを展開するフランスのアコーも、世界大手の一角です。
会社発表によると、2026年上半期だけで109ホテル・約1万4,000室を新規開業し、開発パイプラインは26万8,000室超まで積み上がっています。一方で会社発表は、中東地域の地政学的緊張と中国市場の低迷が客室単価(RevPAR)に響いていることも明かしており、株価は1年で+2.43%とほぼ横ばい、PERは実績で約42.0倍まで上昇しています。
新規開業の勢いと、需要の逆風。この当サイトで初のホテル業銘柄について、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
アコー株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 45.53ユーロ(1株 約8,453円) |
| 52週レンジ | 37.54 〜 52.00ユーロ |
| 時価総額 | 約106億ユーロ |
| PER | 約42.0倍(予想 約18.9倍) |
| 配当利回り | 約2.96%(1株配当 1.35ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
| 1年の株価騰落 | +2.43% |
アコー株を買うメリット
上半期フリーキャッシュフローは前年同期比+42%の1億9,400万ユーロ
2026年上半期のフリーキャッシュフローは1億9,400万ユーロで、前年同期比+42%となりました(出典:アコー公式IR)。
投資家にとっては、事業拡大を進めながらも手元に残る現金が着実に増えている、という数字です。
会社発表:上半期に109ホテル・約1万4,000室を新規開業、パイプラインは26万8,000室超
会社発表によると、2026年上半期に109ホテル・約1万4,000室を新規開業しました。開発パイプラインは26万8,000室超に積み上がっています。
投資家にとっては、現在の客室数だけでなく、今後数年にわたる成長の種がすでに積み上がっていることを示す数字です。
経常EBITDAは為替一定ベースで+6.5%の5億6,300万ユーロ
2026年上半期の経常EBITDAは5億6,300万ユーロで、為替一定ベースで前年同期比+6.5%でした。売上高は27億6,000万ユーロ(同+3.0%)です(出典:アコー公式IR)。
投資家にとっては、売上高の伸び以上のペースで利益が伸びている、という材料です。
45ブランド・110カ国・4,800超のホテルを展開する世界最大級の規模
アコーはソフィテル・プルマン・イビスなど45ブランドを持ち、110カ国で4,800超のホテルを展開しています。
投資家にとっては、特定の国・特定の価格帯に依存しない、幅広いブランドポートフォリオを持つ会社である、ということです。
アコー株を買うデメリット・リスク
PERは実績42.0倍、予想18.9倍との差は期待の先行
実績PERは約42.0倍である一方、予想PERは約18.9倍です。
投資家にとっては、市場がすでに大幅な増益を織り込んで株価を評価しているということです。実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
会社発表:中東の地政学的緊張と中国市場の低迷が客室単価に影響
会社発表によると、中東地域の地政学的緊張と中国市場の低迷が客室単価(RevPAR)に響いています。
投資家にとっては、新規開業やパイプラインの拡大が順調でも、既存ホテルの収益力そのものは地政学リスクや特定地域の需要に左右される、ということです。
純利益は前年同期比で大幅減、株価は1年で+2.43%とほぼ横ばい
2026年上半期の純利益は非経常項目の影響で前年同期比大幅減となりました。株価も1年で+2.43%とほぼ横ばいで推移しています。
投資家にとっては、フリーキャッシュフローやEBITDAが伸びている一方で、純利益・株価の両面では力強さに欠ける状態が続いている、ということです。
1株買いの手数料負担率は約4.83%
サクソバンク証券の最低手数料は2.2ユーロ(約408円)で、1株(約8,453円)を買う場合の手数料負担率は約4.83%になります。
投資家にとっては、1株だけの購入は割高な取引になりやすく、10株単位のまとめ買いにしないと手数料負担が重くのしかかる、ということです。
アコーはどんな会社か
アコーはフランスの世界大手ホテル会社です。ソフィテル・プルマン・イビスなど45ブランドを持ち、110カ国で4,800超のホテルを展開しています。日本語圏で著名なヒルトンやマリオットと並ぶ規模のグローバルホテルグループです。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は27億6,000万ユーロ(為替一定ベースで前年同期比+3.0%)、経常EBITDAは5億6,300万ユーロ(同+6.5%)、フリーキャッシュフローは1億9,400万ユーロ(前年同期比+42%)でした(出典:アコー公式IR https://press.accor.com/half-year-2026-resultsaccor-shows-its-agility-in-a-challenging-global-environment/?lang=eng)。
会社発表によると、上半期には109ホテル・約1万4,000室を新規開業し、開発パイプラインは26万8,000室超に達しています。一方で会社発表は、中東地域の地政学的緊張と中国市場の低迷が客室単価(RevPAR)に影響していることも明らかにしており、純利益は非経常項目の影響で前年同期比大幅減となりました。
配当と税金
アコーの1株配当は1.35ユーロ、表面利回りは約2.97%です。
フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%で、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べると税率は低めです。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約2.13%です(計算式:2.97% ×(1−0.1)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(アコー・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
アコー株の日本からの買い方
アコーの上場市場はユーロネクスト・パリ(ティッカー:AC)です。米国預託証券(ADR、ティッカー:ACCYY)も存在しますが、OTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | アコー株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「AC」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約8,453円 | 408円 | 約4.83% |
| 10株 | 約84,500円 | 408円 | 約0.48% |
手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株では手数料負担率が約4.83%と重くなるため、10株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.48%まで下がります。
アコー株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| ホテル業界に世界規模で投資したい人 | 45ブランド・110カ国・4,800超のホテルを展開 |
| 成長パイプラインを重視する人 | 開発パイプラインは26万8,000室超 |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.48%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 割高なPERを避けたい人 | 実績PERは約42.0倍 |
| 1株単位で少額から試したい人 | 1株では手数料負担率が約4.83%と重い |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
アコー株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(ACCYY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約8,453円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約4.83%と重くなるため、10株単位(約8万4,500円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
フランスの現地源泉税10%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約2.13%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(ACCYY)と原株(AC)はどう違いますか?
ACCYYはOTC市場のみで取引される米国預託証券で、米ドル建てです。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なり、日本の証券会社では取扱いがありません。実際に日本から購入する場合は、ユーロネクスト・パリ上場の原株(ティッカー:AC)を対象にします。
まとめ
- メリット:上半期フリーキャッシュフローは前年同期比+42%/会社発表で上半期109ホテル・約1万4,000室を新規開業しパイプラインは26万8,000室超/45ブランド・110カ国・4,800超のホテルで世界最大級
- デメリット:PERは実績42.0倍で予想18.9倍との差は期待の先行/会社発表で中東の地政学的緊張と中国市場の低迷がRevPARに影響/純利益は前年同期比で大幅減、株価は1年で+2.43%とほぼ横ばい
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約8,453円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.48%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアコー社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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