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ボーイングの株は、SBI証券でも楽天証券でも買えます。ニューヨーク証券取引所に上場しているからです。
ところが、旅客機市場をボーイングと二分するエアバス(Airbus SE/ティッカー:AIR)は買えません。
この記事では、その理由とエアバス株の買い方を実数字で解説します。1株あたり約3万9,300円。そして注目すべきは、欧州株の多くが調整するなかで、エアバスは1年で約16%上昇し52週高値圏にいるという点です。
結論:エアバス株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約3万9,300円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜボーイングは買えてエアバスは買えないのか
エアバスが上場しているのはユーロネクスト・パリで、ティッカーは「AIR」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
米国預託証券(ADR)は存在しますが、取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。
ボーイングとエアバスの差は、企業の規模でも実力でもなく、上場している場所だけです。同じ構造で、アディダス(ナイキは買える)、BMW、LVMH、エルメスも買えません。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
株価と基本データ
2026年8月13日時点の株価は213.65ユーロ。ユーロ円レート(約183.7円)で換算すると1株あたり約3万9,300円です。
- 52週レンジ:157.42ユーロ 〜 221.30ユーロ
- 時価総額:約1,688億ユーロ
- PER:約28倍
- 配当利回り:約1.27%
- 過去1年の騰落率:約+16%
52週高値221.30ユーロに対して現在213.65ユーロ。高値まで4%を切る水準です。
手数料:フランス株なので負担は軽い
フランス株の手数料はクラシックで0.088%、最低2.20ユーロ(約404円)です。ドイツ株の3.30ユーロ、スイス株の5.50スイスフランと比べて最も低く設定されています。
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約3万9,300円 | 約404円 | 約1.03% |
| 12株 | 約47万円 | 約414円 | 約0.09% |
1株からでも約1%と許容範囲ですが、約定金額が2,500ユーロ(約46万円)を超えると率が効き始め、0.088%に下がります。
買うまでの流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「AIR」で検索し、株数を指定して発注
欧州株が下がるなか、なぜエアバスだけ上がっているのか
当サイトで扱ってきた銘柄と並べると、エアバスの位置がはっきりします。
ラグジュアリー(エルメス)も自動車(BMW)も防衛(ラインメタル)も調整するなかで、エアバスは唯一、高値圏で1年を終えようとしています。
エアバスの主力はA320シリーズなどの民間旅客機で、ほかにヘリコプター事業、防衛・宇宙事業を持ちます。旅客機は受注から納入までの期間が長く、受注残が数年先の売上を支える構造になっています。
ただしPERは約28倍。BMWの5.75倍とは対照的で、すでに一定の期待が株価に織り込まれています。高値圏で買うということは、その期待が続く前提に乗ることを意味します。
買う前に知っておくべき3つの注意点
注意1:NISAは使えない
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。
注意2:配当課税はドイツ・スイスより有利
フランス株は日仏租税条約により、配当に対する源泉地国の限度税率が一般に10%と定められています。スイスの35%やドイツの26.375%と比べて明確に有利です。
ただしエアバスの配当利回りは約1.27%と低いため、この恩恵は限定的です。値上がり益を狙う銘柄と考えてください。
なお実際に何%が源泉徴収されるかは証券会社の租税条約手続きの扱いによって変わるため、口座開設時に確認してください。
注意3:高値圏で買うリスク
52週高値まで4%を切る水準にあるということは、過去1年で最も高い価格帯で買うことになるという意味です。加えてユーロ建てなので、株価と為替の2つの変動を同時に抱えます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月13日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(EADSF・米ドル建て)です。パリ上場の原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
まとめ
- ボーイングは買えてエアバスは買えないのは、上場市場の違いだけ
- エアバスはユーロネクスト・パリ上場。米国ADRはOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢
- 1株約3万9,300円、手数料は約404円(負担率1.03%)と軽い
- 過去1年で約+16%と欧州主要銘柄のなかで際立つが、PERは約28倍で高値圏
日本の投資家にとって、旅客機メーカーへの投資はボーイング一択になりがちです。もう一方の当事者を選べることを知っているかどうかで、取れる戦略は変わります。
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月13日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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