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ナイキの株は、SBI証券でも楽天証券でも普通に買えます。ニューヨーク証券取引所に上場しているからです。
ところが、その最大のライバルであるアディダス(adidas AG/ティッカー:ADS)は買えません。同じスポーツ用品大手で、日本での知名度も変わらないのにです。
この記事では、その理由とアディダス株の買い方を、手数料・税金・必要資金の実数字で解説します。1株あたり約2万9,100円で買えますが、1株だけ買うと手数料負担が2%を超えるという注意点もあります。
結論:アディダス株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 現実的な必要資金 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 約29万円〜(10株単位が目安) | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜナイキは買えてアディダスは買えないのか
違いは「米国市場に上場しているか」だけ
アディダスが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)で、ティッカーは「ADS」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
日本の大手ネット証券が扱う「外国株」は、その大半が米国市場の上場銘柄です。ナイキ(NYSE上場)は対象に入り、アディダスは入らない。企業の規模や知名度ではなく、上場している場所だけで決まっています。
米国ADR(ADDYY)はOTC銘柄で買えない
「ADDYY」という米国預託証券(ADR)は存在しますが、取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。
楽天証券は米国株について、OTC市場の銘柄は「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。ADR経由という抜け道も使えません。
同じ構造で、LVMH、ネスレ、ラインメタル、エルメスも国内ネット証券では買えません。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
サクソバンク証券はフランクフルト証券取引所に直接つないでいる数少ない国内証券です。外国株の取扱いは11,000銘柄以上、うち欧州株は1,700銘柄以上あります。
株価と基本データ
2026年8月12日終値時点の株価は158.50ユーロ。ユーロ円レート(約183.7円)で換算すると、1株あたり約2万9,100円です。
- 52週レンジ:129.95ユーロ 〜 196.40ユーロ
- 時価総額:約286億ユーロ
- PER:約20倍
- 配当利回り:約1.77%
- 過去1年の騰落率:約−4.9%
52週レンジのほぼ中央、やや下寄りの位置です。1年でみれば横ばいに近い動きでした。
1株だけ買うと手数料負担が2%を超える
| ステージ | 手数料率 | 最低手数料 |
|---|---|---|
| クラシック(初期) | 0.088% | 3.30ユーロ |
| プラチナ | 0.055% | 3.30ユーロ |
| VIP | 0.033% | 3.30ユーロ |
ドイツ株の最低手数料は3.30ユーロ(約606円)。約定金額が小さくても必ずこの額がかかります。
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約2万9,100円 | 約606円 | 約2.08% |
| 10株 | 約29万1,000円 | 約606円 | 約0.21% |
| 24株 | 約69万円 | 約606円 | 約0.09% |
料率0.088%が最低手数料を上回るのは、約定金額が3,750ユーロ(約69万円)を超えたあたりから。最低でも10株単位でまとめて買うのが現実的です。
買うまでの流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「ADS」で検索し、株数を指定して発注
方法②:CFDで値幅だけを狙う
IG証券などの株式CFDなら、数万円からアディダスの値動きに対して取引できます。ただし差金決済であり株主にはなれず、持ち越すと金利相当のコストが日々発生するため長期保有には向きません。
ナイキとアディダス、投資対象としての違い
アディダスは1949年にドイツで創業したスポーツ用品メーカーです。サッカーを中心に欧州で圧倒的な地位を持ち、近年はライフスタイル領域でも存在感を高めてきました。
投資対象として見たとき、両社には通貨と市場の違いがあります。
- ナイキ:米ドル建て。北米市場の比重が大きい
- アディダス:ユーロ建て。欧州市場の比重が大きい
すでに米国株を多く持っている人にとって、アディダスは「同じ業界でドルに偏らない」選択肢になります。円・ドル・ユーロという通貨分散の観点は、日本の個人投資家が見落としがちな部分です。
買う前に知っておくべき3つの注意点
注意1:NISAは使えない
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。
注意2:ドイツの配当源泉税は26.375%と重い
ドイツ株の配当には、現地で26.375%(キャピタルゲイン課税25%+連帯付加税)が源泉徴収されます。
日独租税条約の限度税率は15%。これを超える約11.375%は日本の外国税額控除の対象にならず、取り戻すにはドイツ税務当局への直接請求が必要です。
ただしアディダスの配当利回りは約1.77%と高くないため、この影響は限定的です。値上がり益を狙う銘柄と考えてください。
注意3:ユーロ建てなので為替が二重に効く
株価が上がっても円高ユーロ安が進めば円ベースの利益は削られます。株価と為替、2つの変動を同時に抱えることになります。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月12日終値時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
まとめ
- ナイキは買えてアディダスは買えないのは、上場している市場が違うだけ
- アディダスはフランクフルト上場。米国ADR(ADDYY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢
- 1株約2万9,100円だが、最低手数料3.30ユーロのため10株単位でのまとめ買いが現実的
- NISAは使えず、ドイツの配当源泉税は26.375%
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月13日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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