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この記事の結論
- インドラはスペインの防衛・IT大手。レーダー、航空管制、サイバーセキュリティなどを手がけています
- 魅力の核心:受注残高は205億3,300万ユーロで前年同期比+117%、過去最高
- 最大のリスク:株価は1年で+84.58%と急騰し、52週高値(66.15ユーロ)に接近
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約11,400円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は約8.98%と重く、20株単位が前提)
スペインの防衛・IT企業インドラの受注残高が、1年で2倍以上に膨らんでいます。2026年上半期時点の受注残高は205億3,300万ユーロで、前年同期比+117%と過去最高を更新しました。報道によると、欧州各国がNATOの目標達成に向けて防衛費を増やしていることが、同社に直接の追い風になっているとされています。
この流れを受けて、株価は1年で+84.58%上昇しています。レーダー、航空管制、サイバーセキュリティといった手広い事業を持つスペインの防衛・IT大手の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
インドラ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 61.28ユーロ(1株 約11,400円) |
| 52週レンジ | 32.38 〜 66.15ユーロ |
| 時価総額 | 約107億ユーロ |
| PER | 約24.4倍(予想 約20.6倍) |
| 配当利回り | 約0.49%(1株配当 0.3ユーロ) |
| 上場市場 | マドリード証券取引所(BME) |
| 1年の株価騰落 | +84.58% |
インドラ株を買うメリット
受注残高205億3,300万ユーロ、前年同期比+117%で過去最高
2026年上半期時点の受注残高は205億3,300万ユーロで、前年同期比+117%と過去最高を更新しました。報道によると、このうち防衛部門だけで72億ユーロの追加受注があったとされています。
投資家にとっては、将来の売上に転換されるべき仕事量が、すでに手元に積み上がっている状態にあるということです。
防衛部門の売上は上半期で+103%と倍増(報道)
報道によると、防衛部門の売上は2026年上半期で+103%と前年から倍増しました。欧州各国がNATOの目標達成に向けて防衛費を増やしていることが、同社に直接の追い風になっていると報じられています。
投資家にとっては、防衛費の増加という政策トレンドが、一時的な話題ではなく実際の売上として現れ始めているということです。
上半期売上高は前年同期比+30%、EBIT利益率は9.9%に改善
報道によると、2026年上半期の売上高は31億7,900万ユーロで、前年同期比+30%(既存事業ベースでも+16%)でした。EBIT利益率は9.9%で、前年の8.6%から改善しています。純利益は2億1,900万ユーロ(同+2%)でした。
投資家にとっては、受注の伸びが話だけで終わらず、実際の売上・利益率の改善という形ですでに現れ始めているということです。
1株配当は0.30ユーロで前年の0.25ユーロから+20%
1株配当は0.30ユーロで、前年の0.25ユーロから+20%の増配となりました。
投資家にとっては、業績拡大の一部が株主還元にも反映され始めているということです。ただし表面利回り自体は0.49%と低く、この点は後段の「配当と税金」で詳しく扱います。
インドラ株を買うデメリット・リスク
株価は1年で+84.58%と急騰、PERは実績24.4倍に
株価は1年で+84.58%上昇し、52週レンジ(32.38〜66.15ユーロ)の上限に近い61.28ユーロで推移しています。PERは実績で約24.4倍、予想でも約20.6倍です。
投資家にとっては、受注残の伸びという好材料は、すでに株価にかなり織り込まれている可能性があるということです。急騰した後に買う場合、増収・増益のペースがこの評価に届かなければ、株価が調整する余地があります。
配当利回りは0.49%と低い
1株配当は0.30ユーロに増配されましたが、株価上昇のペースがそれを大きく上回っているため、表面利回りは0.49%にとどまっています。
投資家にとっては、インカムゲイン(配当収入)を目的とした保有には向かない水準だということです。
半導体やレアアースなど、供給網に地政学リスク(報道)
報道によると、インドラの製品には半導体やレアアースなど、供給網が地政学リスクにさらされやすい部材が含まれています。
投資家にとっては、受注残という需要側の材料が強い一方で、供給側の制約が業績の実現ペースに影響しうるということです。
スペインの配当源泉税19%、条約の限度税率5%の適用は手続き次第
スペインの配当源泉税は19%です。日西租税条約(2021年発効)の限度税率は5%とされていますが、適用されるかどうかは証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認する必要があります。
投資家にとっては、表面利回り0.49%という低い水準に加えて、税負担の扱いも事前に確認しておくべき項目だということです。
インドラはどんな会社か
インドラはスペインの防衛・IT大手で、レーダー、航空管制、サイバーセキュリティなどを手がけています。マドリード証券取引所(BME)に上場しており、ティッカーは「IDR」です。
報道によると、2026年上半期の売上高は31億7,900万ユーロで、前年同期比+30%(既存事業ベースでも+16%)でした。EBIT利益率は9.9%で前年の8.6%から改善し、純利益は2億1,900万ユーロ(同+2%)でした。最大の材料は受注残高で、205億3,300万ユーロと前年同期比+117%、過去最高を更新しています。防衛部門だけで72億ユーロの追加受注があったとされ、防衛部門の売上は上半期で+103%と倍増しました。
報道によると、この伸びの背景には、NATOの目標達成に向けた欧州各国の防衛費増加が同社に直接の追い風となっていることがあるとされています。同業種では、イタリアのレオナルドやフランスのタレスも同様に欧州の防衛費増加を追い風にしています。
配当と税金
インドラの1株配当は0.30ユーロで、前年の0.25ユーロから+20%の増配でした。ただし株価上昇のペースが上回っているため、表面利回りは0.49%です。
スペインの現地源泉税は19%です。日西租税条約(2021年発効)の限度税率は5%とされていますが、適用は証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。本記事の税引き後の目安は保守的に19%で計算しています。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約0.32%です(計算式:0.49% ×(1−0.19)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
インドラ株の日本からの買い方
インドラの上場市場はマドリード証券取引所(BME)のみで、ティッカーは「IDR」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:IDRSF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | インドラ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「IDR」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約11,400円 | 1,021円 | 約8.98% |
| 20株 | 約227,500円 | 1,021円 | 約0.45% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約8.98%と重くなるため、20株単位のまとめ買いが前提になります。
インドラ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 欧州の防衛費増加を材料に投資したい人 | 受注残高は前年同期比+117%で過去最高 |
| 米国株に偏った資産をユーロ建てで分散したい人 | マドリード上場・ユーロ建て |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.45%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 高い配当利回りを狙う人 | 配当利回りは約0.49%と低い |
| すでに急騰した株を高値で買いたくない人 | 1年で+84.58%上昇し52週高値に接近 |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
インドラ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がマドリード証券取引所(BME)のみのためです。米国預託証券(IDRSF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約11,400円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約8.98%と重いため、20株単位(約227,500円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
スペインの現地源泉税19%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。日西租税条約の限度税率5%の適用は証券会社の手続き次第のため、口座開設時に確認が必要です。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約0.32%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(IDRSF)とは何が違いますか?
IDRSFはインドラの米国預託証券で、OTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。日本の主要ネット証券がOTC銘柄の新規買付けを受け付けていないため、実質的にマドリード証券取引所(BME)に直接上場する原株(IDR)を買う必要があります。
まとめ
- メリット:受注残高205億3,300万ユーロで前年同期比+117%、過去最高/防衛部門の売上は上半期で+103%と倍増/純利益+2%でEBIT利益率9.9%に改善
- デメリット:株価は1年で+84.58%と急騰し52週高値に接近/配当利回りは0.49%と低い/スペインの配当源泉税19%、条約の限度税率5%の適用は手続き次第
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約11,400円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.45%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・受注残高は業界メディアの報道を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はインドラ・システマス社に関する報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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