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この記事の結論
- 陸上自衛隊の標的機、国内シェア1位とされるコーヒーメーカー、鳥居薬品と提携する薬——欧州企業は、暮らしと安全保障の中にすでに入り込んでいます
- ここで紹介する11社は、すべて当サイトの個別記事で出典つきに確認した接点だけを使っています
- 「日本と取引がある=業績が良い」という意味ではありません。知っている会社から欧州株を調べ始めるための入り口として整理しました
欧州株と聞くと、「日本から遠い、縁のない会社」という印象を持つ方が多いと思います。ですが実際に個別記事を1社ずつ書いていくと、陸上自衛隊が使う無人標的機を作っている会社、国内シェア1位とされるコーヒーメーカーを作っている会社、日本の製薬会社と提携している会社が、次々に出てきました。標的機(安全保障)、家電(暮らし)、薬(医療)——この3つの入り口だけでも、欧州企業はすでに日本の中に入り込んでいます。
この記事では、当サイトがこれまで個別記事で検証してきた欧州企業の中から、日本との接点が確認できる11社を、接点の種類ごとに整理しました。どれも各記事の中で出典つきで確認済みの事実だけを使っており、この記事のために新しく調べたことはありません。ただし、日本と取引があることと業績が良いことは別の話です。ここで紹介するのは、良い会社という保証ではなく、「知っている・聞いたことがある会社を入り口に、欧州株という選択肢に近づいてみる」ための整理だと考えてください。
防衛・インフラ:自衛隊の装備からデータセンターまで
もっとも意外に思われるのが、安全保障とインフラの分野です。
| 会社 | 国 | 日本との接点 |
|---|---|---|
| キネティック | イギリス | 陸上自衛隊に無人航空標的システム「Banshee Jet 80+」を供給する契約を、同社が公式に発表しています |
| ホッホティーフ | ドイツ | NTTのベルリンのデータセンター案件を受注したとされます |
自衛隊の装備調達や、国内通信会社が手がける海外インフラ案件にまで、欧州企業の名前が出てきます。ニュースで大きく報じられる機会は少なくても、実際の契約はすでに動いているということです。
暮らしの中のブランド:家電とフィットネス
次に、店頭やジムで実際に目にしたことがある人が多いブランドです。
自宅のキッチンやジムのマシンに、実は欧州企業の名前が入っていた、という人も多いはずです。ブランドとしての知名度と、株価や業績の強さは別の話ですが、まず「知っている会社だ」と気づくところから始めるのは自然なことだと思います。
医療・健康:薬と医療機器
病院や薬局の奥にも、欧州企業は入り込んでいます。
| 会社 | 国 | 日本との接点 |
|---|---|---|
| ALKアベロ | デンマーク | 鳥居薬品と提携し、舌下免疫療法薬シダキュアの技術元とされます |
| イプセン | フランス | Bylvayが2025年12月に日本で承認されたとされます |
| カールツァイス・メディテック | ドイツ | 日本法人(東京都)があり、眼科医療機器を国内で販売しています |
花粉症の治療薬や眼科の検査機器など、名前を意識せずに使っている製品の裏側に欧州企業がいることは珍しくありません。医薬品・医療機器の分野は、承認や提携の情報が公開資料に残りやすく、日本との接点を確認しやすい分野でもあります。
工場の中(B2B):知られていないが日本で働いている会社
最後は、消費者の目には触れにくいものの、日本の工場や飲料メーカーの生産ラインで実際に使われている会社です。
| 会社 | 国 | 日本との接点 |
|---|---|---|
| ラショナル | ドイツ | 業務用オーブンの会社で、日本法人は1992年設立です |
| クローネス | ドイツ | 飲料の充填・包装ラインを手がけ、日本法人があります |
| ボサード | スイス | 大阪の藤本産業との合弁で展開し、2026年にフジモトボサード株式会社へ統合されるとされます |
| イエノプティック | ドイツ | JENOPTIK Japan(横浜)が光学部品・レーザーを国内に供給しています |
飲食店の厨房で使われる業務用オーブン、飲料工場のライン、精密部品の締結、レーザー加工——どれも日常生活からは見えにくい場所ですが、日本の製造業の現場で欧州企業の名前を目にすることは、実際には少なくありません。
ここまでの11社に共通するのは、いずれもSBI証券・楽天証券・マネックス証券のような日本の主要ネット証券の通常口座では買えない、という点です。欧州の現地市場を取り扱っていないためで、個別株として買うには、日本語対応のあるサクソバンク証券が実質的な入り口になります。
まとめ:知っている会社から、調べ始める
- この記事で紹介した11社は、いずれも当サイトの個別記事で日本との接点を出典つきで確認済みです
- 「日本と取引がある」ことは、業績が良いことの保証ではありません。気になった会社があれば、個別記事で決算や受注残の数字を自分の目で確認してください
- 気になる分野(防衛・家電・医療・B2B)から1社選んで、個別記事を読むところから始めるのが現実的だと思います
- 買い方の詳しい仕組みや、どの証券会社が扱っているかは、証券会社比較の記事にまとめています
知っている会社から調べ始めるのは、立派な銘柄選びの入り口だと思います。もう少し情報の集め方や調べ方を知りたい方は、欧州株の情報はどこで調べるか|無料の3点セットで足りる理由の記事も参考にしてください。
この記事の検証方法
- 各社の日本との接点は、当サイトの各個別記事で出典つきに確認済みの内容を転記しています。この記事のための新規の事実収集はしていません
- 「〜とされる」と書いた項目は、一次資料での断定的な確認までは至っていない情報であることを示しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事で紹介した企業を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の各社の日本との接点は、当サイトの個別記事で確認した時点の情報に基づいており、その後変更される場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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