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この記事の結論
- ボサードは、ねじや金具を売るのではなく、顧客の工場の在庫管理を仕組みごと引き受けるスイスの商社です
- 魅力の核心:会社発表によると、2026年上半期のEBITマージンは前年同期の10.2%から12.7%へ改善し、純利益は+41.3%でした
- 最大のリスク:スイスの現地源泉税は35%で、表面利回り1.67%の手取りはさらに薄くなります
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約46,200円から(推奨ロット3株が目安/1株からでも手数料負担率は約2.36%と軽い)
ねじや金具を売るだけの会社ではありません。ボサードは、顧客の工場の棚に部品を並べ、重量センサーが在庫の減りを検知すると自動で発注する仕組みごと納めるスイスの商社です。会社発表によると、2026年上半期はEBITが7,290万フランで前年同期比+31.3%、EBITマージンは前年同期の10.2%から12.7%へ改善し、純利益は5,470万フランで+41.3%でした。
株価は1年で+35.36%上昇し、52週レンジ133.40〜241.00フランのうち上限に近い233.00フランで推移しています(実測)。利益率が改善したという事実と、株価が上昇したという事実がそろっているという状況を、まず押さえておく必要があります。
同業種の対比先としては、搬送機器のインターロール(瑞)や機械のブヘル(瑞)がしばしば挙げられます。ボサードの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ボサード株の基本データ(2026年8月26日時点)
| 株価 | 233.00スイスフラン(1株 約46,200円) |
| 52週レンジ | 133.40〜241.00フラン |
| 時価総額 | 約18.0億フラン |
| PER | 約20.52倍(予想 約19.15倍) |
| 配当利回り | 1.67%(1株配当 3.9スイスフラン) |
| 上場市場 | SIXスイス証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +35.36% |
EBITマージン10.2%→12.7%|ボサード株の魅力
2026年上半期はEBITが7,290万フランで+31.3%、EBITマージンは12.7%へ改善
会社発表によると、2026年上半期の売上高は5億7,570万フラン(前年同期比+5.3%、現地通貨ベースでは+9.7%)、EBITは7,290万フランで前年同期比+31.3%、EBITマージンは前年同期の10.2%から12.7%へ改善しました。純利益は5,470万フランで+41.3%とされています。
投資家にとっては、売上の伸び以上に利益率が改善している、つまり同じ売上からより多くの利益を残せるようになっているという事実を確認できます(今後の水準を保証するものではありません)。
事業3本柱の一つ、重量センサー付きの棚が自動発注する仕組み
ボサードの事業は3本柱です。標準品から特注加工品まで約100万種類のファスナーをそろえるProduct Solutions、顧客の生産ラインに置いた重量センサー付きの棚が在庫の減りを検知して自動で発注するSmart Factory Logistics(初期投資なしの月額課金)、デジタル作業指示で組立ミスを減らすAssembly Technology Expertです(出典:報道)。3本柱それぞれの売上比率は当サイトでは確認できていません。
投資家にとっては、部品の値段だけで勝負するのではなく、顧客の在庫管理そのものを仕組みごと引き受けて離れにくくする構造がある、という事実を確認できます。
株価は1年で+35.36%、52週レンジ133.40〜241.00フランの上限近く
実測によると、ボサードの株価は1年で+35.36%上昇し、52週レンジ133.40〜241.00フランのうち上限に近い233.00フランで推移しています。同時期にEBITマージンが改善していた事実と、時期が重なっています。
投資家にとっては、利益率の改善という事実と株価の上昇という事実が同時に確認できる局面にある、ということです(当サイトではこの先どちらに動くかの見通しは述べません)。
直近12か月の純利益は8,791万フラン、2025年12月期の7,189万フランを上回るペース
実測(年次損益・百万フラン)によると、2025年12月期は売上1,069(前年比+8.62%)、営業利益106.61、純利益71.89、EPS9.33フランでした。これに対し直近12か月では売上1,098(+2.71%)、営業利益123.94、純利益87.91と、通期実績をすでに上回るペースで推移しています。
投資家にとっては、単年の実績だけでなく直近12か月の推移からも、利益の伸びが続いている時期があったという事実を確認できます。
源泉税35%、表面利回り1.67%|先に知っておきたいリスク
スイスの源泉税35%、表面利回り1.67%の手取りは税引き後0.87%が目安
ボサードの表面利回りは1.67%(1株配当3.9スイスフラン)で、欧州株の中で高い水準ではありません。さらにスイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに現地源泉後の金額に20.315%が課税され、外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は0.87%です。
投資家にとっては、表面利回り1.67%という数字自体がすでに高くない上に、税引き後はさらに薄くなるという事実を踏まえておく必要があります。
1年で+35.36%上昇した後のPER約20.52倍
実測によると、ボサードのPERは約20.52倍(予想約19.15倍)です。株価は1年で+35.36%上昇しており、52週レンジの上限に近い水準での購入となります。
投資家にとっては、業績の改善を評価した上での株価水準なのか、それとも先に株価が織り込みすぎているのかを、自分で判断する必要がある、ということです。
1株配当は2024年4.000フランから、2025年以降3.900フランへ据え置き
実測の権利落ち履歴によると、1株配当は2024年4月10日の4.000フランから、2025年4月15日3.900フラン、2026年4月14日3.900フランと推移しています。据え置きの理由について、会社の公式な説明は当サイトでは確認できていません。
投資家にとっては、業績が改善している局面でも配当が自動的に増えるとは限らない、という事実を踏まえておく必要があります。
Smart Factory Logisticsなど3本柱の売上比率は非公開
ボサードの事業3本柱(Product Solutions、Smart Factory Logistics、Assembly Technology Expert)のうち、それぞれがどれだけの売上を占めているかは、当サイトでは確認できていません。
投資家にとっては、成長の核心とされるSmart Factory Logisticsが会社全体の中でどれだけの比重を持つのかを、外部からは検証しにくいという事実を踏まえておく必要があります。
ボサードはねじではなく、顧客の在庫管理を仕組みごと引き受けて稼ぐ会社
ボサードはスイス・ツーク州に本社を置く、1831年創業の締結部品・生産物流の商社です。単に部品を売るのではなく、顧客の工場に在庫の管理そのものを仕組みごと納めるのが特徴です。上場市場はSIXスイス証券取引所(ティッカー:BOSN)で、時価総額は約18.0億フランです。
事業は3本柱で構成されています。標準品から特注加工品まで約100万種類のファスナーをそろえるProduct Solutions、顧客の生産ラインに置いた重量センサー付きの棚が在庫の減りを検知して自動で発注するSmart Factory Logistics(初期投資なしの月額課金)、デジタル作業指示で組立ミスを減らすAssembly Technology Expertです。部品の値段ではなく、顧客の在庫管理そのものを引き受けて離れられなくする構造が、この会社の特徴とされています(出典:報道)。3本柱それぞれの売上比率は当サイトでは確認できていません。
会社発表によると、2026年上半期は売上5億7,570万フラン(前年同期比+5.3%、現地通貨ベース+9.7%)、EBITは7,290万フランで+31.3%、EBITマージンは前年同期の10.2%から12.7%へ改善し、純利益は5,470万フランで+41.3%でした。実測の年次実績では、2025年12月期の売上は10億6,900万フラン(前年比+8.62%)、営業利益1億661万フラン、純利益7,189万フラン、EPS9.33フランでした。会社発表によると、中期のEBITマージン目標は12〜15%、2026年通期は現地通貨ベースで5%以上の有機成長を見込むとされていますが、これは会社の目標・見通しであり、当サイトの予想ではありません。
日本との接点も強い銘柄です。報道によると、日本では大阪の締結部品商社である藤本産業との合弁として展開しており、東京・大阪・広島に拠点を持ちます。2026年にはフジモトボサード株式会社へ統合されたとされています(出典:報道)。
主要顧客は電動モビリティ、鉄道、機械製造、電子機器、医療技術の各業界です(出典:公式IR)。報道によると2024年10月にはドイツのFerdinand Gross Groupを買収しています。従業員数は3,178名、CEOは創業家のDaniel Bossard氏です(出典:stockanalysis.comの会社概要・報道)。
同業種の対比先としては、搬送機器のインターロール(瑞)や機械のブヘル(瑞)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当3.9フランと、スイスの源泉税35%
ボサードの1株配当は3.900フラン、表面利回りは株価233.00フランに対し約1.67%です。実測の配当履歴によると、1株配当は2024年4月10日の権利落ちで4.000フラン、2025年4月15日3.900フラン、2026年4月14日3.900フランと推移しており、直近2年は据え置きです。
この据え置きの理由は、当サイトでは確認できていません。会社が公式に理由を説明した資料を当サイトでは把握していないため、推測は書きません。
スイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は0.87%です(1.67%×(1−0.35)×0.79685で計算)。
チャートでBOSNの今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率2.36%
ボサードの上場市場はSIXスイス証券取引所のみで、ティッカーは「BOSN」です。米国預託証券(ADR)については当サイトでは確認できておらず、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ボサード株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- スイスフランに両替する
- ティッカー「BOSN」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約46,200円 | 1,091円 | 約2.36% |
| 3株 | 約138,700円 | 1,091円 | 約0.79% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,091円)です。ボサードは1株233.00フラン(約46,200円)で、1株からでも手数料負担率は約2.36%と軽く、推奨ロットとされる3株(約138,700円)では0.79%です。
ボサード株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 顧客の工場に在庫管理ごと入り込む仕組みビジネスに関心がある人 | 初期投資なしの月額課金で在庫管理を丸ごと引き受けるSmart Factory Logistics |
| 直近の利益率改善を重視する人 | 2026年上半期のEBITマージンは前年同期の10.2%から12.7%へ改善 |
| 日本との接点がある銘柄を好む人 | 大阪の藤本産業との合弁で展開し、2026年にフジモトボサード株式会社へ統合 |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 高い配当利回りを求める人 | 表面利回りは1.67%で、欧州株の中で高い水準ではない |
| 配当源泉税の重さを避けたい人 | スイスの配当源泉税は35%で欧州最重量級(IB証券という選択肢もある) |
| 直近1年で大きく上昇した後に買うのに慎重な人 | 株価は1年で+35.36%上昇し、PERは約20.52倍 |
ボサード株のよくある質問
ボサード株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がSIXスイス証券取引所のみのためです。米国預託証券についても当サイトでは確認できておらず、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
Smart Factory Logisticsとは、具体的にどんな仕組みですか?
会社発表によると、顧客の生産ラインに設置した重量センサー付きの棚が在庫の減りを検知し、自動的に発注する仕組みです。初期投資なしの月額課金で提供されており、部品の値段ではなく在庫管理そのものを引き受ける形になっています。3本柱の中でこの部門がどれだけの売上比率を占めるかは、当サイトでは確認できていません。
配当は今後増えますか?
当サイトでは分かりません。実測の履歴では1株配当は2024年4月10日の4.000フランから、2025年・2026年と3.900フランで据え置きが続いています。会社が今後の増配方針を公式に説明した資料を当サイトでは把握していないため、推測は書きません。
なぜ1年で株価が+35.36%も動いたのですか?
事実として、2026年上半期はEBITマージンが前年同期の10.2%から12.7%へ改善し、純利益は+41.3%でした。株価は1年で+35.36%上昇し、52週レンジ133.40〜241.00フランの上限に近い水準にあります。この2つの事実が同時に成り立っているということであり、当サイトではその背景や今後の見通しについての分析・予測は述べません。
まとめ:ねじではなく、在庫管理の仕組みで稼ぐ会社
- メリット:2026年上半期のEBITマージンは前年同期の10.2%から12.7%へ改善し、純利益は+41.3%/初期投資なしの月額課金で顧客の在庫管理を引き受けるSmart Factory Logistics/株価は1年で+35.36%上昇
- デメリット:スイスの配当源泉税は35%で、表面利回り1.67%の手取りはさらに薄くなる/1株配当は2024年4.000フランから2025年以降3.900フランへ据え置き/事業3本柱それぞれの売上比率は非公開で確認できない
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約46,200円から。1株からでも手数料負担率は約2.36%と軽い
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はボサードの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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