MENU

スイス株の買い方とおすすめ|配当税35%の壁【2026年】

スイス株の買い方とおすすめ|配当税35%の壁【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • スイスはネスレ・ロシュ・リシュモン・スウォッチなど世界的ブランドの宝庫
  • 最大の弱点は配当の現地源泉税35%(欧州で最も重い)
  • 手数料も0.132%・最低5.50スイスフランと独仏英(0.088%・最低3.30)より高い
  • 結論:配当狙いなら不利、値上がり益狙いならスイスフランの通貨の強さが効く

ネスレ、ロシュ、リシュモン——スイスには誰もが知る世界的ブランドが並びますが、配当への課税が欧州で最も重い国でもあります。SBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えないため存在を知らない人も多いスイス株について、当サイトで扱っている掲載銘柄をもとに、買い方と気をつけるべき点を正直に整理します。

結論を先に言うと、スイス株は「配当」より「ブランド力と通貨の強さ」で見る株です。理由を順に説明します。

目次

スイス株はどこで買えるのか

スイス株はSIXスイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)に上場しています。日本の証券会社では、SBI証券・楽天証券・マネックス証券は米国市場に上場していないスイス企業を扱っていません。ネスレやロシュのように米国に上場していない企業には、これらの証券会社からアクセスできません。

当サイトが案内しているサクソバンク証券なら、SIXスイス証券取引所に直接発注できます。ただし手数料はクラシックプランで約定金額の0.132%、最低5.50スイスフラン(約1,077円)。同じサクソバンクでもドイツ・フランス・イギリスの手数料(0.088%・最低3.30)より高く設定されている点は押さえておく必要があります。

当サイトで扱うスイス株の一覧

当サイトで個別に取り上げているスイス株の掲載銘柄をまとめました。株価・PER・配当利回りは各記事で実測した値(2026年8月13〜14日時点)です。銘柄名から個別記事に飛べます。

銘柄1株の目安PER配当利回り(表面)税引き後の目安特徴
ネスレ約1万5,500円約27倍約3.92%約2.0%食品最大手
ロシュ約7万2,000円約24.0倍約2.66%約1.4%製薬大手
リシュモン約3万8,300円約35.6倍約1.7%(特別配当込みで約2.2%)ラグジュアリー
スウォッチ約3万8,240円約1,107倍(利益がほぼ消滅した結果の見かけ上の数値)約2.33%時計
スイス再保険約2万6,970円約10.6倍約4.6%約3.0%再保険
チューリッヒ保険約11万5,500円約14.8倍約5.09%約2.64%保険
リンツ(参加証券)約182万2,200円約29.1倍約1.96%約1.02%
ロンザ約117,600円約38.3倍約0.84%約0.44%
キューネ・アンド・ナーゲル約43,600円約30.2倍約2.20%約1.42%
ゲベリット約115,100円約30.3倍約2.23%約1.15%
ジボダン約648,300円約31.8倍約2.20%約1.14%
シーカ約36,900円約28.7倍約1.99%約1.03%
バリー・カレボー約225,900円約25.7倍約2.55%約1.32%
ソノヴァ約48,500円約27.1倍約1.92%約1.00%
アデコ約4,716円約14.9倍約4.21%約2.18%人材サービス
スイスコム約124,900円約24.8倍約4.13%約2.14%通信
ストローマン約18,400円約40.2倍約1.08%約0.56%歯科インプラント
SGS約18,400円約27.2倍約3.46%約1.79%検査・認証
ジュリアス・ベア約14,800円約13.4倍約3.49%約1.81%プライベートバンク
スイス・ライフ約180,500円約20.9倍約4.01%約2.08%
パートナーズ・グループ約142,100円約14.8倍約6.43%約3.33%資産運用
シンドラー約51,800円約26.8倍約2.66%約1.38%エレベーター。SCHPは議決権のない参加証券
ベリモ約165,800円約50.1倍約1.21%約0.63%空調制御。データセンター需要が牽引
ブヘル約60,300円約16.8倍約3.64%約1.89%農業機械。株価は52週安値の近く
スイスクオート約7,900円約16.6倍約1.95%約1.01%オンライン証券。純利益+25%でも株価は−24.91%
チューリッヒ空港約45,200円約20.2倍約3.78%約1.96%空港運営。旅客数3,260万人で過去最高
EMSケミー約154,100円約38.9倍約2.37%約1.23%自動車向け樹脂。利回りは特別配当を含む
VATグループ約120,000円約87.5倍約1.16%約0.60%半導体の真空バルブ。株価は1年で+122.36%
ABB約15,800円約35.57倍約1.18%約0.61%電機・オートメーション。2023年にNYSE上場を廃止
アクセレロン約14,900円約37.76倍約1.99%約1.03%舶用・発電用ターボチャージャー。2022年にABBから分離
ズルツァー約31,200円約17.49倍約3.02%約1.56%ポンプ・保守。保守部門のEBITDA利益率18.3%
インターロール約315,400円約24.15倍約2.01%約1.04%物流搬送機器。配当は4年連続で32.00フラン
ブルクハルト・コンプレッション約100,600円約15.49倍約3.55%約1.84%圧縮機。日本製鋼所の圧縮機事業を引き継いだ
ドルマカバ約11,500円約27.80倍約1.58%約0.82%ドア・錠。2025年10月に1株を10株へ分割
エミー約169,000円約19.74倍約2.05%約1.06%乳製品。6年連続の増配
フォルボ約188,300円約20.09倍約2.63%約1.36%床材・コンベヤーベルト。リノリウムで世界シェア65%超
ボサード約46,200円約20.52倍約1.67%約0.87%締結部品。顧客の工場の在庫管理ごと引き受ける。日本は藤本産業と合弁
ジークフリート約14,700円約19.09倍約0.54%約0.28%医薬品受託製造。高活性原薬でロンザと世界市場を分け合う立場とされる

表の「税引き後の目安」は、後述する配当課税35%を還付請求せずに受け取った場合の概算です。リシュモンとスウォッチは配当利回りの実質値を当サイトで算出していないため「—」としています。

※2026年8月21日以降に追加した銘柄の株価は同日時点の実測値です。

スイス株の買い方(4ステップ)

  1. 口座開設:サクソバンク証券の口座を開設する
  2. 入金:日本円をサクソバンクの口座に入金する
  3. 両替:円をスイスフラン(CHF)に両替する
  4. 発注:SIXスイス証券取引所のティッカーを指定して買い注文を出す

スイス株ならではの注意点

配当なら35%の現地源泉税に注意

スイスの配当源泉税は35%と欧州で最も重い水準です。日本とスイスの租税条約の限度税率は10%ですが、実際に現地で35%が徴収されるため、超過分の25%はスイスの税務当局ESTVへ自分で還付請求しないと戻ってきません。さらに日本側でも、現地源泉徴収後の金額に対して20.315%が課税されます。

手取りの概算式は「表面利回り ×(1−現地税率)× 0.79685」です。たとえば表面利回り3.92%のネスレは、還付請求をしない場合、税引き後の利回りが約2.0%まで下がります。

保険株の高利回りは、税を引くと見え方が変わる

スイス再保険(表面4.6%)とチューリッヒ保険(表面5.09%)は表面利回りだけ見ると魅力的ですが、35%の源泉税を引くとそれぞれ約3.0%・約2.64%まで下がります。「高配当だから」という理由だけで選ぶと、税引き後の実感と差が出やすい銘柄です。

手数料も独仏英より高い

サクソバンク証券のスイス株の手数料は約定金額の0.132%・最低5.50スイスフラン(約1,077円)。ドイツ・フランス・イギリスの0.088%・最低3.30より高く設定されています。少額の1株買いほど手数料の負担率が上がりやすいため、まとまった金額での購入か、複数株をまとめて買う方法が有利です。

よくある質問

スイス株は配当目当てで買わないほうがいいですか?

特定の投資判断を推奨するものではありませんが、配当課税35%は欧州の中でも突出して重いため、配当利回りだけを見て選ぶと税引き後の手取りとの差に驚くことになります。表面利回りではなく、税引き後の目安で比較することをおすすめします。

スイスの源泉税25%分の還付請求は必ずすべきですか?

租税条約の限度税率10%を超える25%分は、スイスの税務当局ESTVへ直接請求する必要があります。自動で戻ってくる仕組みではないため、請求するかどうかは保有額や手間とのバランスで判断することになります。

配当ではなく値上がり益狙いなら、スイス株はどう考えればいいですか?

スイスフランは「安全通貨」とされ、当サイトの為替リスク記事では対円で10年で約1.8倍になったと解説しています。配当課税の重さは値上がり益狙いなら関係しないため、通貨の強さとブランド力を評価軸にするのが、スイス株らしい向き合い方です。

まとめ

  • スイスはネスレ・ロシュ・リシュモン・スウォッチなど世界的ブランドの宝庫
  • 最大の弱点は配当の現地源泉税35%(欧州で最も重い)
  • スイス再保険・チューリッヒ保険は表面利回りが高いが、税引き後は約3.0%・約2.64%まで下がる
  • 手数料も0.132%・最低5.50スイスフランと独仏英より高い
  • 結論:配当狙いなら不利、値上がり益狙いならスイスフランの通貨の強さが効く

こんな人には、こう考えてほしい

こんな人はやり方
世界的ブランドに投資したいサクソバンク証券でネスレ・ロシュ・リシュモンなど
高い配当利回りに惹かれたスイス再保険・チューリッヒ保険は税引き後の実質利回りで判断する
配当を他国と比較したい配当税の国別比較記事でドイツ・フランスと見比べる
値上がり益・通貨の強さ狙い為替リスクの解説記事でスイスフランの特徴を確認
ラグジュアリーブランドに関心がある欧州ラグジュアリー株の比較記事も参考に

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 各銘柄の株価・PER・配当利回りは当サイトの個別記事で実測した値です(基準日は各記事に記載)
  • 配当源泉税・租税条約の税率は国税庁の公表資料で確認しています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

あわせて読みたい


免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。記載の株価・手数料・税制は2026年8月13〜14日時点で当サイトが確認した情報に基づいており、変更される場合があります。税務の取扱いは個々の状況により異なるため、税務専門家にご確認ください。各証券会社の取扱商品は変更される可能性があるため、口座開設および取引の前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次