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この記事の結論
- クローネスは、ペットボトルや缶に飲料を充填し、ラベルを貼って箱詰めするまでの製造ラインを一括で手がけるドイツの会社です
- 魅力の核心:受注残高41億9,040万ユーロで、2028年に売上高約70億ユーロを目指す中期目標を掲げています
- 最大のリスク:株価は1年で-11.08%下落し、52週高値144.20ユーロに対し115.60ユーロで推移しています
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約21,500円から(推奨ロット3株が目安/1株からでも手数料負担率は約2.85%と軽い)
受注残高41億9,040万ユーロ。ペットボトルや缶に飲料を充填し、ラベルを貼って箱詰めするまでの製造ラインを一括で手がけるクローネスは、1951年創業のドイツの会社です。会社は2028年に売上高約70億ユーロを目指す中期目標を掲げています。
一方で、株価は1年で-11.08%下落し、52週高値144.20ユーロに対し115.60ユーロで推移しています。受注残高の積み上がりと株価の動きには差があります。
同業種の対比先としては、機械メーカーのブヘル(スイス)や商用車メーカーのダイムラートラック(ドイツ)がしばしば挙げられます。クローネスの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
クローネス株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 115.60ユーロ(1株 約21,500円) |
| 52週レンジ | 105.80〜144.20ユーロ |
| 時価総額 | 約36.5億ユーロ |
| PER | 約12.51倍(予想 約10.83倍) |
| 配当利回り | 2.42%(1株配当 2.8ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | -11.08% |
クローネス株を買うメリット
受注残高41億9,040万ユーロ、2025年12月期は増収増益(会社発表)
会社発表によると、2025年12月期の売上高は56億6,380万ユーロ(前年比+7.0%)、営業利益(EBIT)は3億5,130万ユーロ(売上高営業利益率6.6%)、純利益は2億9,920万ユーロ(同+7.9%)でした。受注残高は41億9,040万ユーロです。
投資家にとっては、受注残高が積み上がっており、今後の生産・売上の下支えになる材料がある、ということです(将来の業績を保証するものではありません)。
1株配当は前期比+7.7%増配の2.80ユーロ、配当性向30.31%(会社発表)
会社発表によると、1株配当は前期の2.60ユーロから7.7%増配し2.80ユーロとなりました。配当性向は30.31%で、特別配当は含まれません。会社の配当方針は利益の25〜30%です。
投資家にとっては、会社自身が示す方針レンジの上限に近い水準を保ちながら増配していることを確認できる材料です。
2028年に売上高約70億ユーロを目指す中期目標、ROCE20%超(会社発表)
会社発表によると、2028年の中期目標は売上高約70億ユーロ、EBITDA利益率11〜13%、ROCE20%超です。2026年12月期の見通しは売上高成長3〜5%、EBITDA利益率10.7〜11.1%、ROCE19〜20%とされています。
投資家にとっては、会社自身が複数年にわたる成長目標を数値で示しており、単年の決算だけでなく中期の方向性を確認できる材料です(目標が達成される保証はありません)。
予想PER約10.83倍、配当利回り2.42%と実測値がそろって公開されている
実測PERは約12.51倍、予想PERは約10.83倍です。配当利回りは2.42%(1株配当2.80ユーロ)で、時価総額は約36.5億ユーロです。
投資家にとっては、株価・配当・利益の実測値がそろって公開されており、割高感の有無を自分の基準で判断しやすい、ということです。
クローネス株を買うデメリット・リスク
株価は1年で-11.08%、52週高値144.20ユーロから下落
株価は1年で-11.08%下落し、52週高値144.20ユーロに対し115.60ユーロで推移しています(実測)。
投資家にとっては、直近1年の値動きはマイナスで推移しており、この期間に買った投資家は含み損を抱えている可能性がある、ということです。
配当源泉税26.375%、条約超過分11.375%は外国税額控除の対象外
ドイツ株の配当には現地源泉税26.375%がかかります。日独租税条約の限度税率は15%で、これを超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外です。超過分の還付を受けるには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出必須、請求期限は暦年末から4年以内)。
投資家にとっては、配当を受け取るたびに一定の税負担が発生し、条約の限度税率を超える部分を取り戻すには自分で追加の手続きが必要になる、ということです。
飲料メーカーの設備投資に業績が左右される事業構造
クローネスは飲料メーカー向けに製造ラインを受注する会社であるため、業績は飲料メーカー側の設備投資の動向に左右されやすい事業構造です。
投資家にとっては、受注残高が積み上がっている現状であっても、取引先の設備投資が減速すれば業績に影響が及び得る、という業種特有のリスクを踏まえておく必要があります(将来の設備投資動向を予測するものではありません)。
米国ADR(KRNTY)はOTC市場のみ、SBI・楽天・マネックスでは買えない
米国預託証券(ADR、ティッカー:KRNTY)が存在しますが、OTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。主要な上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみです。
投資家にとっては、SBI証券・楽天証券・マネックス証券のいずれでも購入できず、買うには欧州株を扱う証券会社を選ぶ必要がある、ということです。
クローネスはどんな会社か
クローネスは、ペットボトルや缶に飲料を充填し、ラベルを貼って箱詰めするまでの製造ラインを一括で手がけるドイツの会社です。1951年に創業しました。
直近の決算では、会社発表によると2025年12月期の売上高は56億6,380万ユーロ(前年比+7.0%)、営業利益(EBIT)は3億5,130万ユーロ(売上高営業利益率6.6%)、純利益は2億9,920万ユーロ(同+7.9%)、1株利益は9.45ユーロでした(出典:クローネス公式 https://www.krones.com/en/company/investor-relations/cn-krones-continued-profitable-growth-path-in-2025.php)。受注残高は41億9,040万ユーロです。
会社発表によると、2026年12月期の見通しは売上高成長3〜5%、EBITDA利益率10.7〜11.1%、ROCE19〜20%です。2028年の中期目標は売上高約70億ユーロ、EBITDA利益率11〜13%、ROCE20%超とされています(出典:クローネス公式 https://www.krones.com/en/company/investor-relations/krones-to-continue-profitable-growth-medium-term-targets-set-for-2028.php)。
日本にも販売・サービスの拠点があります。報道によると、創業家のクローンゼーダー家が議決権のまとめ契約を通じて株式の約52%を保有しているとされます(当サイトでは公式資料で比率を確認できていないため、報道に基づく参考情報としてお読みください)。
同業種の対比先としては、機械メーカーのブヘル(スイス)や商用車メーカーのダイムラートラック(ドイツ)がしばしば挙げられます。国・業種・事業構造は会社ごとに異なります。
配当と税金
クローネスの1株配当は2.80ユーロ、実測の表面利回りは約2.42%(配当性向30.31%)です。会社発表によると前期の2.60ユーロから7.7%の増配で、特別配当は含まれません。配当方針は利益の25〜30%です。
ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出必須、請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は1.42%です(2.42%×(1−0.26375)×0.79685で計算)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
クローネス株の日本からの買い方
クローネスの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「KRN」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:KRNTY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | クローネス株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「KRN」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約21,500円 | 613円 | 約2.85% |
| 3株 | 約64,400円 | 613円 | 約0.95% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株からでも手数料負担率は約2.85%と軽く、3株(約64,400円)まとめると0.95%まで下がります。
クローネス株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 受注残高の積み上がりを重視する人 | 受注残高41億9,040万ユーロ |
| 増配を確認したい人 | 前期比+7.7%増配、配当性向30.31% |
| 少額から始めたい人 | 1株からでも手数料負担率は約2.85%と軽い |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 直近1年の値動きを気にする人 | 株価は1年で-11.08% |
| 配当源泉税の還付手続きを避けたい人 | 条約超過分11.375%はドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求が必要 |
よくある質問
クローネス株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(KRNTY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約21,500円から購入できます。手数料負担率は1株で約2.85%です。3株(約64,400円)まとめると0.95%まで下がります。
配当を受け取ると税金はどうなりますか?
ドイツの現地源泉税26.375%が引かれます。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外で、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求が必要です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(KRNTY)と原株(KRN)の違いは何ですか?
ADR(KRNTY)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。フランクフルト証券取引所(Xetra)に上場する原株(KRN)とは別の銘柄として扱われます。
まとめ
- メリット:受注残高41億9,040万ユーロで2025年12月期は増収増益/1株配当は前期比+7.7%増配の2.80ユーロ・配当性向30.31%/2028年に売上高約70億ユーロを目指す中期目標
- デメリット:株価は1年で-11.08%/配当源泉税26.375%のうち条約超過分11.375%はドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求が必要/米国ADR(KRNTY)はOTC市場のみでSBI・楽天・マネックスでは買えない
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約21,500円から。3株まとめると手数料負担率は約0.95%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はクローネスの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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