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この記事の結論
- ルフトハンザは羽田・関西便を運航し、ANAと共同事業(ジョイントベンチャー)を組むドイツを代表する航空グループです
- 魅力の核心:配当利回り4.34%
- 最大のリスク:2026年上半期は純損益5億4,200万ユーロの赤字(直近12ヶ月では6億7,000万ユーロの黒字・前年比−62.2%)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約1,413円から(推奨ロット50株が目安/1株では手数料負担率約43.36%と重い)
羽田・関西へ直行便を飛ばし、全日本空輸(ANA)と共同事業を組んでいる航空会社と聞けば、日本の投資家にとっては身近な存在に感じられるはずです。それがドイツのルフトハンザです。会社発表によると、ANA・スイスインターナショナルエアラインズ・オーストリア航空との欧州=日本の共同事業に、2026年秋からイタリアのITAエアウェイズも加わる予定です。
業績面では、会社発表によると2026年第2四半期はビジネス・ファーストクラスの需要が強く、単価(イールド)は前年同期比+7%でした。配当利回りは4.34%と、欧州の航空株のなかでは数少ない高水準にあります。
一方で、2026年上半期だけを見ると純損益は赤字です。日本路線と配当、そして赤字がどう両立するのか、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ルフトハンザ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 7.61ユーロ(1株 約1,413円) |
| 52週レンジ | 6.72 〜 10.29ユーロ |
| 時価総額 | 約91億ユーロ |
| PER | 約13.6倍(予想 約6.5倍) |
| 配当利回り | 約4.34%(1株配当 0.33ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | −7.83% |
ルフトハンザ株を買うメリット
配当利回り4.34%、欧州の航空株では数少ない高水準
1株配当は0.33ユーロで、表面利回りは4.34%です。株価は7.61ユーロ、52週レンジは6.72〜10.29ユーロで推移しています。
投資家にとっては、値動きの荒い航空株のなかで、配当という形の実測できるリターンが存在する、ということです。
日本路線を運航、ANAとの共同事業に2026年秋からITAエアウェイズも加わる
ルフトハンザは羽田・関西への直行便を運航しています。会社発表によると、全日本空輸(ANA)・スイスインターナショナルエアラインズ・オーストリア航空との欧州=日本の共同事業に、2026年秋からイタリアのITAエアウェイズが加わる予定です。
投資家にとっては、日本路線を軸にした提携網が縮小ではなく拡大の方向に動いている、という材料です。
Q2はビジネス・ファーストクラス需要が強く、単価は+7%(会社発表)
会社発表によると、2026年第2四半期はビジネス・ファーストクラスの需要が強く、単価(イールド)は前年同期比+7%でした。
投資家にとっては、価格競争になりやすい航空業界のなかで、単価の高い座席の需要が崩れていないことを示す数字です。
上半期売上高は198億ユーロ、前年同期比+8%
2026年上半期の売上高は198億ユーロで、前年同期比+8%でした(出典:ルフトハンザ公式IR)。
投資家にとっては、後述の赤字とは別に、トップラインの需要そのものは伸びている、ということです。
ルフトハンザ株を買うデメリット・リスク
上半期は純損益5億4,200万ユーロの赤字、燃料費とストライキが重荷
2026年上半期の純損益は5億4,200万ユーロの赤字で、調整後EBITも2億2,900万ユーロの赤字でした(出典:ルフトハンザ公式IR)。会社発表によると、第2四半期は燃料費が7億5,000万ユーロの追加負担となったほか、4月の6日間のストライキも第2四半期に1億5,000万ユーロ以上の負担を与えました。
投資家にとっては、日本路線を含む需要そのものは強くても、コスト側の負担が利益を圧迫していることを直視する必要がある、ということです。
配当源泉税26.375%、11.375%分は日本の外国税額控除の対象外
ドイツの配当源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は日本の外国税額控除の対象外で、還付を受けるにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります。
投資家にとっては、表面利回り4.34%のうち、実際に手元に残る割合はこれより目減りする、ということです。
1株買いの手数料負担率は43.36%、まとめ買いが前提の銘柄
株価が7.61ユーロ(約1,413円)と低いため、サクソバンク証券の最低手数料613円を1株にかけると負担率は約43.36%に達します。50株(約7万600円)でまとめて買った場合は0.87%まで下がります。
投資家にとっては、1株単位の気軽な購入には向かず、まとまった株数で買うことが前提になる銘柄だ、ということです。
株価は1年で−7.83%、52週安値圏に近い水準
株価は1年間で−7.83%と下落しています。52週レンジは6.72〜10.29ユーロで、現在値の7.61ユーロはレンジの下寄りにあります。
投資家にとっては、配当利回りの高さは株価の伸び悩みと表裏一体である、ということです。
ルフトハンザはどんな会社か
ルフトハンザ(Deutsche Lufthansa)はドイツを代表する航空グループです。羽田・関西への直行便を運航し、全日本空輸(ANA)とも提携しています。会社発表によると、ANA・スイスインターナショナルエアラインズ・オーストリア航空との欧州=日本の共同事業(ジョイントベンチャー)に、2026年秋からイタリアのITAエアウェイズも加わる予定です。
直近12ヶ月の純利益は6億7,000万ユーロの黒字(前年比−62.2%)です。一方で、2026年上半期だけを見ると純損益は5億4,200万ユーロの赤字でした(出典:ルフトハンザ公式 https://newsroom.lufthansagroup.com/en/)。航空会社は夏の繁忙期に稼ぐ季節性が強く、上半期は赤字でも通期・直近12ヶ月では黒字という数字が両立します。上半期の売上高は198億ユーロ(前年同期比+8%)で、需要自体は伸びていますが、燃料費7億5,000万ユーロの追加負担と4月の6日間のストライキ(第2四半期に1億5,000万ユーロ以上の負担)がコスト側を押し上げました。
配当と税金
ルフトハンザの1株配当は0.33ユーロ、表面利回りは約4.34%です。
ドイツの現地源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は、日本の外国税額控除の対象外となります。この分の還付を受けるには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約2.54%です(計算式:4.34% ×(1−0.26375)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ルフトハンザ株の日本からの買い方
ルフトハンザの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「LHA」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:DLAKY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ルフトハンザ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「LHA」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約1,413円 | 613円 | 約43.36% |
| 50株 | 約7万600円 | 613円 | 約0.87% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。株価が低い分、1株買いでは手数料負担率が約43.36%まで跳ね上がります。ルフトハンザ株を買う場合は、50株単位のまとめ買いが現実的な目安です。
ルフトハンザ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 配当利回りを重視したい人 | 表面利回り4.34%と欧州航空株では高水準 |
| 日本路線・ANA提携に関心がある人 | 羽田・関西便を運航、ANA等との共同事業にITAエアウェイズも加わる |
| 50株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.87%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 1株単位で気軽に買いたい人 | 1株の手数料負担率は約43.36%と重い |
| 直近の黒字転換を求める人 | 2026年上半期の純損益は5億4,200万ユーロの赤字 |
よくある質問
ルフトハンザ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(DLAKY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約1,413円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約43.36%に達するため、50株単位(約7万600円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
ドイツの現地源泉税26.375%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約2.54%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ルフトハンザは黒字ですか、赤字ですか?
両方とも事実です。直近12ヶ月の純利益は6億7,000万ユーロの黒字(前年比−62.2%)ですが、2026年上半期だけを見ると純損益は5億4,200万ユーロの赤字でした。航空会社は夏に稼ぐ季節性が強く、上半期の赤字と通期の黒字は矛盾しません。
まとめ
- メリット:配当利回り4.34%と欧州航空株では高水準/羽田・関西便を運航しANAとの共同事業にITAエアウェイズも加わる/上半期売上高は198億ユーロで+8%
- デメリット:上半期は純損益5億4,200万ユーロの赤字で燃料費・ストライキが重荷/配当源泉税26.375%のうち11.375%は外国税額控除の対象外/1株買いの手数料負担率は約43.36%
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約1,413円から。50株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.87%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はドイツ・ルフトハンザ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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