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この記事の結論
- コメルツバンクはドイツの大手銀行。東京支店(1977年開設)で日本企業向けの外為・企業金融を展開しています
- 魅力の核心:純利益は前年同期比+40%で過去最高益
- 最大のリスク:イタリアのウニクレディトが持分約48%を取得し買収を提案、経営統合の行方は不確実
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約7,243円から(推奨ロット10株が目安/1株では手数料負担率約8.46%と重い)
コメルツバンクは2026年上半期、純利益が前年同期比+40%の18億1,000万ユーロとなり、過去最高益を更新しました。会社発表によると、2026年の配当は前年比70%増を計画し、自社株買い12億ユーロを含む32億ユーロの資本還元も打ち出しています。
しかしその裏側で、経営の先行きに影を落とす動きも進んでいます。会社発表および報道によると、イタリアの大手銀行ウニクレディトがコメルツバンクの持分約48%を取得し、買収を提案しているのです。経営統合が実現するかどうかは、本記事執筆時点でまだ不確実な状況です。
過去最高益という実績と、買収提案という経営の不確実性。この両方を抱えるコメルツバンクの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
コメルツバンク株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 39.01ユーロ(1株 約7,243円) |
| 52週レンジ | 29.01 〜 40.13ユーロ |
| 時価総額 | 約422億ユーロ |
| PER | 約15.0倍(予想 約11.1倍) |
| 配当利回り | 約2.82%(1株配当 1.1ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | +5.98% |
コメルツバンク株を買うメリット
純利益は前年同期比+40%の18億1,000万ユーロで過去最高益
2026年上半期の純利益は18億1,000万ユーロで、前年同期比+40%となり、過去最高益を記録しました。売上高は65億ユーロ(同+7%)、営業利益は27億2,500万ユーロ(同+14%)です(出典:コメルツバンク公式IR https://www.commerzbank.de/group/newsroom/press-releases/commerzbank-delivers-record-result.html)。
投資家にとっては、収益力が実数値として過去最高水準にあることが確認できる状態にある、ということです。
配当は前年比70%増、資本還元32億ユーロを計画(会社発表)
会社発表によると、コメルツバンクは2026年の配当を前年比70%増とし、自社株買い12億ユーロを含む32億ユーロの資本還元計画を発表しています。
投資家にとっては、過去最高益で得た利益を株主還元に積極的に振り向ける姿勢が数字として示されている、ということです。
RoTE12.6%・CET1比率14.4%で収益性と健全性を両立
有形自己資本利益率(RoTE)は12.6%で、通期目標の12%を上回っています。普通株式等Tier1(CET1)比率は14.4%です(出典:コメルツバンク公式IR)。
投資家にとっては、利益を伸ばしながら自己資本の健全性も維持できている、ということです。
株価は1年で+5.98%、52週レンジ上限(40.13ユーロ)に接近
2026年8月22日時点の株価は39.01ユーロで、1年間では+5.98%の上昇となっています。52週レンジは29.01〜40.13ユーロで、現在値はレンジの上限近くにあります。
投資家にとっては、過去最高益という業績の実績が、株価の水準にも反映されつつある状態だということです。
コメルツバンク株を買うデメリット・リスク
ウニクレディトが持分約48%を取得、買収提案で経営統合の行方は不透明(会社発表・報道)
会社発表および報道によると、イタリアの大手銀行ウニクレディトがコメルツバンクの持分約48%を取得し、買収を提案しています。経営統合が実現するかどうか、実現する場合の条件がどうなるかは、本記事執筆時点でまだ不確実です。買収提案の相手であるウニクレディトについては、ウニクレディト株の魅力とリスクで詳しく解説しています。
投資家にとっては、過去最高益という業績の良さとは別に、資本構成・経営体制そのものが変化する可能性があるという、業績とは異質のリスクを抱えているということです。
PERは実績15.0倍、予想11.1倍で市場は増益期待を織り込み済み
実績PERは約15.0倍である一方、予想PERは約11.1倍です。
投資家にとっては、市場がすでに今後の増益を織り込んで株価を評価しているということです。実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
配当源泉税26.375%のうち11.375%は外国税額控除の対象外
ドイツの配当源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は日本の外国税額控除の対象外で、還付を受けるにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります。
投資家にとっては、配当利回り約2.82%のうち、控除されない税負担が一定割合含まれていることを把握しておく必要がある、ということです。
1株の手数料負担率は約8.46%と重く、10株単位が現実的
1株(約7,243円)を買う場合の手数料負担率は約8.46%です。10株(約72,400円)にすると負担率は約0.85%まで下がります。
投資家にとっては、1株だけの購入は手数料負けしやすく、まとまった株数での購入を前提にしたほうがよい銘柄だということです。
コメルツバンクはどんな会社か
コメルツバンクはドイツの大手銀行です。個人向け・法人向けの銀行業務を幅広く手がけており、日本には1977年に東京支店を開設し、日本企業向けの外国為替取引や企業金融を継続して展開しています。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は65億ユーロ(前年同期比+7%)、営業利益は27億2,500万ユーロ(同+14%)、純利益は18億1,000万ユーロ(同+40%)で過去最高益となりました(出典:コメルツバンク公式IR https://www.commerzbank.de/group/newsroom/press-releases/commerzbank-delivers-record-result.html)。有形自己資本利益率(RoTE)は12.6%で、通期目標の12%を上回っています。
会社発表によると、2026年の配当は前年比70%増を計画し、自社株買い12億ユーロを含む32億ユーロの資本還元を打ち出しています。一方で、会社発表および報道によると、イタリアの大手銀行ウニクレディトがコメルツバンクの持分約48%を取得し、買収を提案しており、経営統合の行方はまだ不確実な状況です。
配当と税金
コメルツバンクの1株配当は1.1ユーロ、表面利回りは約2.82%です。
ドイツの現地源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は、日本の外国税額控除の対象外となります。この分の還付を受けるには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.65%です(計算式:2.82% ×(1−0.26375)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
コメルツバンク株の日本からの買い方
コメルツバンクの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「CBK」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:CRZBY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | コメルツバンク株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「CBK」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約7,243円 | 613円 | 約8.46% |
| 10株 | 約72,400円 | 613円 | 約0.85% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株では手数料負担率が約8.46%と重くなるため、10株単位のまとめ買いが現実的です。10株なら負担率は約0.85%まで下がります。
コメルツバンク株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 銀行株で安定した配当と資本還元を求める人 | 2026年配当は前年比70%増、資本還元計画は32億ユーロ |
| 過去最高益という実績を重視する人 | 2026年上半期の純利益は前年同期比+40% |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.85%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| ウニクレディトとの経営統合の不確実性を避けたい人 | 持分約48%を取得され買収を提案されており、先行きが不透明 |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 1株だけ試しに買いたい人 | 手数料負担率は約8.46%と重い |
よくある質問
コメルツバンク株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(CRZBY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約7,243円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約8.46%と重いため、10株単位(約72,400円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
ドイツの現地源泉税26.375%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.65%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ウニクレディトによる買収提案はどうなっていますか?
会社発表および報道によると、イタリアの大手銀行ウニクレディトがコメルツバンクの持分約48%を取得し、買収を提案しています。経営統合が実現するかどうか、実現する場合の条件がどうなるかは、本記事執筆時点でまだ不確実です。ウニクレディト側の詳細はウニクレディト株の魅力とリスクで解説しています。
まとめ
- メリット:純利益は前年同期比+40%で過去最高益/会社発表によると配当は前年比70%増、資本還元計画は32億ユーロ/RoTE12.6%・CET1比率14.4%で収益性と健全性を両立
- デメリット:ウニクレディトが持分約48%を取得し買収を提案、経営統合の行方は不透明/PERは実績15.0倍で予想11.1倍との差は増益期待の先行/配当源泉税26.375%のうち11.375%は外国税額控除の対象外
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約7,243円から。1株の手数料負担率は約8.46%と重く、10株単位のまとめ買いが現実的
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はコメルツバンク社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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