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この記事の結論
- シーメンス・ヘルスイニアーズはMRI・CTなどの画像診断機器と体外診断機器を手がける、シーメンスから分離した会社。日本国内でも医療機器を製造・販売しています
- 魅力の核心:画像診断事業は+6.1%増収
- 最大のリスク:体外診断事業は中国の価格制度で−6.5%
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約7,464円から(推奨ロット10株が目安/1株だと手数料負担率は約8.21%と重い)
シーメンス・ヘルスイニアーズは、MRI・CTなど画像診断機器と体外診断機器を手がける、シーメンスから分離した医療機器メーカーです。会社発表によると、画像診断事業は2026年第1四半期に+6.1%の増収を記録しました。
一方で、同じ会社が手がける体外診断事業は−6.5%の減収です。会社発表によると、主因は中国の「量に基づく調達(VBP)」制度による価格引き下げです。一つの会社の中に、伸びる事業と縮む事業が同時に存在しています。
画像診断・体外診断という2つの事業を持つ、シーメンスグループの医療機器会社の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
シーメンス・ヘルスイニアーズ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 40.20ユーロ(1株 約7,464円) |
| 52週レンジ | 32.81 〜 49.71ユーロ |
| 時価総額 | 約448億ユーロ |
| PER | 約20.4倍(予想 約17.1倍) |
| 配当利回り | 約2.50%(1株配当 1.00ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | −16.53% |
シーメンス・ヘルスイニアーズ株を買うメリット
画像診断事業は+6.1%増収、稼ぎ頭として堅調
会社発表によると、MRI・CTなどを手がける画像診断(Imaging)事業は2026年第1四半期に+6.1%の増収を記録しました。
投資家にとっては、会社全体の売上高が前年割れするなかでも、稼ぎ頭となる事業が確かに増収を続けているという材料です。
1株配当1.00ユーロ、配当利回り2.50%
1株配当は1.00ユーロで、表面利回りは約2.50%です。2025年の1株配当も1.00ユーロで、水準は維持されています(出典:シーメンス・ヘルスイニアーズ公式)。
投資家にとっては、四半期の減益局面でも配当水準そのものは崩れていない、ということです。
時価総額448億ユーロの大型医療機器株
時価総額は約448億ユーロです。フランクフルト証券取引所(Xetra)に上場する大型株にあたります。
投資家にとっては、財務体力を持つ大型株に投資する形になる、ということです。
シーメンス・ヘルスイニアーズ株を買うデメリット・リスク
2026年第1四半期は売上高−3.8%・純利益−4.5%
2026年第1四半期の売上高は56億8,100万ユーロで前年同期比−3.8%、純利益は5億1,200万ユーロで前年同期比−4.5%でした(出典:シーメンス・ヘルスイニアーズ公式IR https://www.siemens-healthineers.com/press/releases/2026q1)。
投資家にとっては、画像診断事業が増収でも、会社全体では減収・減益が先に立っているという現状です。
体外診断事業は−6.5%、中国の価格制度が主因(会社発表)
体外診断(Diagnostics)事業は−6.5%の減収でした。会社発表によると、主因は中国の「量に基づく調達(VBP)」制度による価格引き下げです。中国の体外診断市場は構造的に縮小しており、会社の売上の1割相当に影響が及んでいます。
投資家にとっては、一国の医療政策という自社でコントロールできない要因が、事業の一部を継続的に押し下げているということです。
株価は1年で−16.53%、PERは実績20.4倍・予想17.1倍
株価はこの1年で−16.53%下落しています。PERは実績で約20.4倍、予想では約17.1倍です。
投資家にとっては、株価の下落基調が続くなかでも、市場は将来の増益をある程度織り込んで評価しているということです。増益が想定どおりに進まなければ、株価がさらに調整する余地があります。
1株買いの手数料負担率は8.21%と重い
サクソバンク証券クラシックで1株(約7,464円)を買う場合、手数料は最低手数料の613円が適用され、負担率は約8.21%に達します。
投資家にとっては、少額の1株買いだけで済ませると手数料の割合が重くのしかかるということです。10株単位でのまとめ買いが前提になります。
シーメンス・ヘルスイニアーズはどんな会社か
シーメンス・ヘルスイニアーズは、シーメンスから分離した医療機器メーカーです。MRI・CTなどの画像診断機器と、体外診断機器の2つを主力事業としています。日本国内でも医療機器を製造・販売しており、事業実態を確認しやすい会社でもあります。
直近の決算では、2026年第1四半期の売上高は56億8,100万ユーロ(前年同期比−3.8%)、純利益は5億1,200万ユーロ(同−4.5%)でした(出典:シーメンス・ヘルスイニアーズ公式IR https://www.siemens-healthineers.com/press/releases/2026q1)。事業別では、画像診断事業が会社発表によると+6.1%の増収と堅調だった一方、体外診断事業は−6.5%と不振でした。会社発表によると、体外診断の不振は中国の「量に基づく調達(VBP)」制度による価格引き下げが主因です。
同じシーメンスグループには、シーメンス本体やシーメンス・エナジーもあり、いずれも日本からはサクソバンク証券を通じて買うことになります。
配当と税金
シーメンス・ヘルスイニアーズの1株配当は1.00ユーロ、表面利回りは約2.49%です。2025年の1株配当も1.00ユーロでした(出典:シーメンス・ヘルスイニアーズ公式 https://www.marketscreener.com)。
ドイツの現地源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は、日本の外国税額控除の対象外となります。この分の還付を受けるには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.46%です(計算式:2.49% ×(1−0.26375)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
シーメンス・ヘルスイニアーズ株の日本からの買い方
シーメンス・ヘルスイニアーズの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「SHL」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:SMMNY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | シーメンス・ヘルスイニアーズ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「SHL」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約7,464円 | 613円 | 約8.21% |
| 10株 | 約74,600円 | 613円 | 約0.82% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株買いでは手数料負担率が約8.21%と重くなるため、10株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.82%まで下がります。
シーメンス・ヘルスイニアーズ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 画像診断機器と体外診断機器の両方の動向を追いたい人 | +6.1%増収の事業と−6.5%減収の事業が同居している |
| シーメングループの動きをまとめて把握したい人 | シーメンス本体・シーメンス・エナジーと合わせて追える |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.82%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 1株だけ試したい人 | 手数料負担率が約8.21%と重い |
| 体外診断事業の中国リスクを避けたい人 | 中国の価格制度で−6.5%と不振 |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
シーメンス・ヘルスイニアーズ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(SMMNY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約7,464円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約8.21%と重いため、10株単位(約74,600円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
ドイツの現地源泉税26.375%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.46%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(SMMNY)との違いは何ですか?
SMMNYはシーメンス・ヘルスイニアーズの米国預託証券ですが、OTC(店頭市場)でのみ取引されており、NYSEにもナスダックにも上場していません。原株とほぼ同じ値動きをしますが、日本のネット証券の多くはOTC銘柄の新規買付けを受け付けていないため、結局はフランクフルト上場の原株(SHL)をサクソバンク証券などで買うことになります。
まとめ
- メリット:画像診断事業は+6.1%増収で稼ぎ頭として堅調/1株配当1.00ユーロ・配当利回り2.50%を維持/時価総額448億ユーロの大型医療機器株
- デメリット:2026年第1四半期は売上高−3.8%・純利益−4.5%/体外診断事業は中国の価格制度で−6.5%/株価は1年で−16.53%、1株買いの手数料負担率は8.21%
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約7,464円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.82%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はシーメンス・ヘルスイニアーズ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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