※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
この記事の結論
- フレゼニウスは透析・医薬品・病院運営を手がける医療大手。日本ではカワスミと合弁で人工腎臓を製造しています
- 魅力の核心:通期のコアEPS成長ガイダンスを10〜15%に上方修正(会社発表、従来5〜10%)
- 最大のリスク:株価は1年で−1.17%とほぼ横ばい
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約8,652円から(推奨ロット10株が目安/1株では手数料負担率約7.08%と重い)
「フレゼニウス」と聞いてもすぐには思い浮かばないかもしれませんが、日本の医療機器メーカー・カワスミとの合弁で人工腎臓を製造している会社、と言えば少し身近に感じられるでしょうか。透析・医薬品(フレゼニウス カービ)・病院運営(ヘリオス)を手がける、ドイツの医療大手です。
そのフレゼニウスは、会社発表によると2026年通期のコアEPS成長ガイダンスを10〜15%(従来5〜10%)に上方修正しました。医薬品部門フレゼニウス カービと病院運営部門ヘリオスの好調が背景です。一方で株価は1年で−1.17%とほぼ横ばいにとどまっており、業績の勢いと株価の動きにはギャップがあります。
景気に左右されにくい医療という事業を軸に、この会社の魅力とリスク、そして買い方の順に見ていきます。
フレゼニウス株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 46.60ユーロ(1株 約8,652円) |
| 52週レンジ | 35.11〜52.96ユーロ |
| 時価総額 | 約263億ユーロ |
| PER | 約16.8倍(予想 約12.2倍) |
| 配当利回り | 約2.25%(1株配当 1.05ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | −1.17% |
フレゼニウス株を買うメリット
通期コアEPS成長ガイダンスを10〜15%に上方修正(会社発表、従来5〜10%)
会社発表によると、フレゼニウスは2026年通期のコアEPS成長ガイダンスを10〜15%に引き上げました。従来の見通しは5〜10%でした。医薬品部門フレゼニウス カービと病院運営部門ヘリオスの好調が要因です。
投資家にとっては、会社自身が年間の利益成長スピードをより強気に見積もり直した、という材料です。
上半期コアEPSは前年比+14%、EBITは+10%増
2026年上半期の売上高は58億6,400万ユーロ(定額為替ベースで+6%)、EBITは7億1,900万ユーロ(同+10%)、コアEPSは0.83ユーロ(同+14%)でした(出典:フレゼニウス公式IR https://www.fresenius.com/sites/default/files/2026-08/half-year_financial_report_h1_2026_en.pdf)。
投資家にとっては、増収だけでなく増益・増EPSが同時に確認できる決算だった、ということです。
ROICは+2ポイント改善の6.9%、財務体質の改善が進む
投下資本利益率(ROIC)は前年から+2ポイント改善し6.9%となりました。純有利子負債/EBITDA倍率は2.6倍です(出典:フレゼニウス公式IR)。
投資家にとっては、収益性と財務レバレッジの両面で改善が進んでいることを示す数字です。
透析・医薬品・病院運営の3事業、日本ではカワスミと合弁で人工腎臓を製造
フレゼニウスは透析、医薬品(フレゼニウス カービ)、病院運営(ヘリオス)の3事業を手がけています。日本では医療機器メーカーのカワスミと合弁で人工腎臓を製造しています。
投資家にとっては、単一事業への依存度が低く、日本の医療現場ともすでに接点がある会社だ、ということです。
フレゼニウス株を買うデメリット・リスク
株価は1年で−1.17%とほぼ横ばい
2026年8月22日時点の株価は46.60ユーロで、1年間では−1.17%とほぼ横ばいでした。52週レンジは35.11〜52.96ユーロで、通期ガイダンスの上方修正がまだ株価に十分反映されていない状態です。
投資家にとっては、業績面の好材料が出てもすぐには株価が反応しない銘柄だ、ということです。
欧州の医療費抑制政策で償還価格の引き下げ圧力(会社発表によると)
会社発表によると、欧州各国の医療費抑制政策やドイツの医療制度改革により、医薬品・医療サービスの償還価格に引き下げ圧力がかかっています。
投資家にとっては、政策要因によって収益性が左右されるリスクがある事業だ、ということです。
手数料負担率は1株で7.08%、10株単位のまとめ買いが前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株(約8,652円)を買う場合の手数料負担率は約7.08%と重く、10株(約86,500円)にすると約0.71%まで下がります。
投資家にとっては、1株単位の少額購入には向かず、ある程度まとまった株数での購入が前提になる、ということです。
配当源泉税26.375%、11.375%分は外国税額控除の対象外
ドイツの配当源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は日本の外国税額控除の対象外で、還付を受けるにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります。
投資家にとっては、配当利回り自体が約2.25%と極端に高いわけではない中で、控除されない税負担がある点は把握しておく必要がある、ということです。
フレゼニウスはどんな会社か
フレゼニウスは透析、医薬品(フレゼニウス カービ)、病院運営(ヘリオス)の3事業を手がけるドイツの医療大手です。日本では医療機器メーカーのカワスミと合弁で人工腎臓を製造しています。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は58億6,400万ユーロ(定額為替ベースで+6%)、EBITは7億1,900万ユーロ(同+10%)、コアEPSは0.83ユーロ(同+14%)でした(出典:フレゼニウス公式IR https://www.fresenius.com/sites/default/files/2026-08/half-year_financial_report_h1_2026_en.pdf)。会社発表によると、これを受けて2026年通期のコアEPS成長ガイダンスを10〜15%(従来5〜10%)に上方修正しています。
投下資本利益率(ROIC)は+2ポイント改善の6.9%、純有利子負債/EBITDA倍率は2.6倍でした(出典:同上)。同じドイツの医薬品大手としてはバイエルがあります。
配当と税金
フレゼニウスの1株配当は1.05ユーロ、表面利回りは約2.25%です。配当性向は37%です。
ドイツの現地源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は、日本の外国税額控除の対象外となります。この分の還付を受けるには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.32%です(計算式:2.25% ×(1−0.26375)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
フレゼニウス株の日本からの買い方
フレゼニウスの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「FRE」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:FSNUY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | フレゼニウス株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「FRE」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約8,652円 | 613円 | 約7.08% |
| 10株 | 約86,500円 | 613円 | 約0.71% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株では手数料負担率が約7.08%と重くなるため、10株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.71%まで下がります。
フレゼニウス株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 透析・医薬品・病院運営に分散投資したい人 | 3事業で収益源が分散し、日本のカワスミとも接点がある |
| 通期ガイダンス上方修正を材料に注目したい人 | コアEPS成長ガイダンスを10〜15%に上方修正(会社発表) |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.71%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 高い配当利回りを狙う人 | 配当利回りは約2.25%と高くない |
| 株価の反応の速さを求める人 | 1年で−1.17%とほぼ横ばいで、業績改善が株価にすぐ反映されていない |
よくある質問
フレゼニウス株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(FSNUY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約8,652円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約7.08%と重いため、10株単位(約86,500円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
ドイツの現地源泉税26.375%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.32%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(FSNUY)とフランクフルト上場株の違いは何ですか?
米国ADR(FSNUY)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。楽天証券が「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しているように、日本の主要ネット証券ではADRも直接は買えません。フランクフルト証券取引所に上場する原株(ティッカー:FRE)を、サクソバンク証券のような欧州株を扱う証券会社で買う必要があります。
まとめ
- メリット:通期コアEPS成長ガイダンスを10〜15%に上方修正(会社発表)/上半期コアEPSは+14%・EBITは+10%増/透析・医薬品・病院運営の3事業で日本のカワスミとも接点
- デメリット:株価は1年で−1.17%とほぼ横ばい/欧州の医療費抑制政策で償還価格の引き下げ圧力/配当源泉税26.375%のうち11.375%は外国税額控除の対象外
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約8,652円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.71%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
あわせて読みたい
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はフレゼニウスSE社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

コメント