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カールツァイス・メディテック株の魅力とリスク|2年連続減配と日本からの買い方【2026年】

カールツァイス・メディテック株の魅力とリスク|2年連続減配と日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • カールツァイス・メディテックは、白内障・緑内障などの眼科医療機器と脳神経外科などで使う手術用顕微鏡を作るドイツのメーカーです。日本法人(カールツァイスメディテック株式会社)が国内で製品を販売しています
  • 魅力の核心:実測によると、2025年9月期の売上は前年比+7.82%の22億2,800万ユーロと増収でした
  • 最大のリスク:増収の一方で純利益は前年比約21%減の1億4,121万ユーロ、1株配当は2年連続の減配で1.10ユーロから0.55ユーロへ半減しました(減配の理由について会社の公式説明は当サイトでは確認できていません)
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約5,890円から(推奨ロット15株が目安/1株だと手数料負担率は約10.40%と重く、15株単位が前提)

売上は伸びているのに、利益と配当は2年連続で縮んでいます。カールツァイス・メディテックは、白内障・緑内障・近視の診断装置と手術機器、白内障用の眼内レンズ、脳神経外科などで使う手術用顕微鏡を作るドイツの医療機器メーカーです。実測によると、2025年9月期の売上は22億2,800万ユーロで前年比+7.82%と増収でしたが、純利益は1億7,873万ユーロから1億4,121万ユーロへ約21%減り、直近12か月ではさらに1億2,151万ユーロまで下がっています。

1株配当も2024年3月22日の1.100ユーロから、2025年3月27日0.600ユーロ、2026年3月27日0.550ユーロへと2年連続で減配され、半分になりました。株価も1年で−26.14%下げています。「増収・減益・減配・株価下落」が同時に進んでいるという事実を、まず押さえておく必要があります。

同業種の対比先としては、画像診断・体外診断のシーメンス・ヘルスイニアーズ(独)や、歯科インプラントのストローマン(瑞)がしばしば挙げられます。カールツァイス・メディテックの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

カールツァイス・メディテック株の基本データ(2026年8月26日時点)

株価31.72ユーロ(1株 約5,890円)
52週レンジ22.62〜48.36ユーロ
時価総額約27.9億ユーロ
PER約22.89倍(予想 約21.24倍)
配当利回り1.73%(1株配当 0.55ユーロ)
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
1年の株価騰落−26.14%

売上+7.82%の増収という事実|カールツァイス・メディテック株の魅力

2025年9月期の売上は22億2,800万ユーロ、前年比+7.82%

実測によると、カールツァイス・メディテックの2025年9月期(決算期は9月末)の売上高は22億2,800万ユーロで、前年の2024年9月期(20億6,600万ユーロ、前年比−1.11%)から+7.82%の増収でした。直近12か月の売上は21億8,100万ユーロで、前年同期比+0.07%とほぼ横ばいです。

投資家にとっては、後述する減益・減配とは別に、事業のトップラインである売上自体は伸びていた期があったという事実を確認できる材料です(今後の増収を保証するものではありません)。

DORC買収で網膜硝子体手術の領域を拡大(2024年4月4日完了・9億8,500万ユーロ)

会社発表によると、カールツァイス・メディテックはオランダの眼科手術機器メーカーDORC(Dutch Ophthalmic Research Center)を9億8,500万ユーロで買収し、2024年4月4日に完了しました(発表は2023年12月15日)。網膜硝子体手術の領域を強化する狙いとされています。

投資家にとっては、既存の白内障・緑内障領域に加えて、網膜硝子体手術という隣接領域へ事業を広げる動きがあったという事実を確認できます(買収効果の実現時期や規模を保証するものではありません)。

構造改革「Profit Up」で2028/29年度までに年間2億ユーロ超の利益改善を目指す

会社発表によると、カールツァイス・メディテックは構造改革プログラム「Profit Up」を進めており、2028/29年度までに年間2億ユーロ超の利益改善(インフラ投資4,000万ユーロを差し引いた正味は1億6,000万ユーロ)を目指すとしています。実施にあたってはグローバルで最大1,000人の人員を削減し、実施コストは3年で1億5,000万ユーロとされています。

投資家にとっては、直近の減益に対して会社側が具体的な利益改善計画を打ち出しているという事実を確認できます。一方で1,000人規模の人員削減と1億5,000万ユーロのコストを伴う計画であり、達成時期や実現可能性を当サイトが保証するものではありません。

親会社カール・ツァイスAGが約59.1%を保有する株主構成

報道によると、カール・ツァイスAGが発行済株式の約59.1%を保有し、浮動株は約40.9%とされています。カール・ツァイスAGはカール・ツァイス財団が100%保有しており、実測の浮動株数(8,754万株中3,468万株)もこの比率とおおむね整合します。

投資家にとっては、財団を頂点とする長期志向の親会社が過半数を握っているという事実を確認できる材料です(後述の通り、浮動株の少なさは流動性の面ではデメリットにもなります)。

純利益21%減・配当半減0.55ユーロという事実|先に知っておきたいリスク

増収なのに純利益は約21%減、直近12か月ではさらに下落

実測によると、2025年9月期は売上が前年比+7.82%伸びた一方で、純利益は2024年9月期の1億7,873万ユーロから1億4,121万ユーロへ約21%減りました(EPSも2.01ユーロから1.61ユーロへ低下)。直近12か月の純利益はさらに1億2,151万ユーロ(EPS1.39ユーロ)まで下がっています。

投資家にとっては、売上の増減だけを見ていると業績の実態を見誤る可能性がある、つまり増収と増益が一致しない期があるという事実を踏まえておく必要があります。

1株配当は2年連続の減配で1.10ユーロから0.55ユーロへ半減

実測の権利落ち履歴によると、1株配当は2024年3月22日の1.100ユーロから、2025年3月27日に0.600ユーロ、2026年3月27日に0.550ユーロへと2年連続で減配され、2年で半分になりました。ただし、減配の理由について会社が公式に述べた説明は当サイトでは確認できていません。推測で理由を埋めることはしません。

投資家にとっては、配当利回り1.73%という表面の数字が、2年前の水準からすでに半減した後の数字であるという事実を踏まえておく必要があります。

株価は1年で−26.14%、52週高値48.36ユーロから31.72ユーロまで下落

実測によると、カールツァイス・メディテックの株価は1年で−26.14%下落し、52週レンジ22.62〜48.36ユーロのうち、高値からは大きく離れた31.72ユーロで推移しています。報道では利益率の低下、中国市場の不振、米国関税の不確実性が背景として挙げられていますが、当サイトで金額まで確認できた項目は限られるため、下落要因を断定的には書きません(出典:報道)。

投資家にとっては、前述の減益・減配という事実と、株価が1年で4分の3近くまで下げているという事実が、同じ期間に重なって起きているということです(当サイトではこの先どちらに動くかの見通しは述べません)。

ドイツの配当源泉税は26.375%、うち11.375%は外国税額控除の対象外

ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出が必須で、請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

投資家にとっては、配当利回り1.73%という表面の数字だけでなく、税引き後にどれだけ手元に残るかを確認しておく必要がある、ということです(IB証券という選択肢もある)。

カールツァイス・メディテックは眼科医療機器と手術用顕微鏡で稼ぐ会社

カールツァイス・メディテックはドイツの医療機器メーカーで、上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra、ティッカー:AFX)、時価総額は約27.9億ユーロです。事業セグメントはOphthalmology(眼科)とMicrosurgery(顕微鏡手術)の2つに分かれています。

Ophthalmology部門は、スリットランプ・屈折計・眼圧計・OCT(光干渉断層計)・眼底カメラ・視野計といった診断装置に加え、白内障・緑内障・近視向けの手術機器、白内障用の眼内レンズ、フェムト秒レーザー「VISUMAX」などを扱っています。Microsurgery部門は、脳神経外科などで使う術中可視化機器、術中放射線治療、術中病理、専用手術器具などを扱っています(出典:stockanalysis.comの会社概要)。セグメント別の売上比率は当サイトでは確認できていません。

会社発表によると、2026年9月期第1〜3四半期(9か月)の売上は15億5,370万ユーロで、為替調整後−2.9%、調整後EBITAマージンは8.0%とされています(出典:カールツァイス・メディテック公式 https://www.zeiss.com/meditec-ag/en/media-news/press-releases/2026/statement-q3-fy-2025-26.html)。前述の構造改革「Profit Up」もこうした状況を受けた取り組みです。

報道によると、手術用顕微鏡と医療用レーザーには米国で10%の関税がかかっており、経営陣は影響額を正確に見積もるのが難しいと述べているとされています。影響額は非開示のため、金額は書きません(出典:報道)。従業員数は5,784名とされています(出典:報道)。

日本との接点としては、日本法人「カールツァイスメディテック株式会社」(東京都)があり、日本国内で製品を販売しています(出典:報道)。同業種の対比先としては、画像診断・体外診断のシーメンス・ヘルスイニアーズ(独)や、歯科インプラントのストローマン(瑞)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。

1株配当0.55ユーロと、ドイツの源泉税26.375%

カールツァイス・メディテックの1株配当は0.55ユーロ、表面利回りは株価31.72ユーロに対し約1.73%です。実測の配当履歴によると、1株配当は2024年3月22日の1.100ユーロから、2025年3月27日に0.600ユーロ、2026年3月27日に0.550ユーロへと2年連続で減配され、2年で半分になっています。

この減配の理由は、当サイトでは確認できていません。会社が公式に理由を説明した資料を当サイトでは把握していないため、推測は書きません。

ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出が必須・請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は1.02%です(1.73%×(1−0.26375)×0.79685で計算)。

チャートでAFXの今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率10.40%

カールツァイス・メディテックの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「AFX」です。米国預託証券(CZMWY/CZMWF)も存在しますが、いずれもOTC市場での取引に限られ、NYSE・NASDAQへの直接上場はありません。楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

証券会社カールツァイス・メディテック株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「AFX」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約5,890円613円約10.40%
15株約88,400円613円約0.69%

手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。カールツァイス・メディテックは1株31.72ユーロ(約5,890円)と単価自体は高くありませんが、1株だけの購入では手数料負担率が約10.40%と重くなります。推奨ロットとされる15株(約88,400円)まで増やすと0.69%まで下がるため、まとまった株数での購入が前提になります。

カールツァイス・メディテック株が向く人・向かない人

向く人理由
眼科医療機器という成長分野に関心がある人DORC買収(2024年4月4日完了・9億8,500万ユーロ)で網膜硝子体手術の領域を拡大
会社の構造改革の進展を見守りたい人「Profit Up」で2028/29年度までに年間2億ユーロ超の利益改善を目指す
安定した大株主構成を重視する人親会社カール・ツァイスAGが約59.1%を保有
向かない人理由
直近の増益・増配を重視する人2025年9月期は純利益が前年比約21%減、配当は2年連続減配で1.10ユーロから0.55ユーロへ半減
高いドイツの源泉税を避けたい人ドイツの配当源泉税は26.375%、うち11.375%は外国税額控除の対象外(IB証券という選択肢もある
1株単位での少額購入を重視する人1株だと手数料負担率は約10.40%と重く、15株単位が前提

カールツァイス・メディテック株のよくある質問

カールツァイス・メディテック株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(CZMWY/CZMWF)はOTC市場での取引に限られ、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

配当は今後1.10ユーロの水準に戻りますか?

当サイトでは分かりません。1株配当は2024年3月22日の1.100ユーロから、2025年3月27日0.600ユーロ、2026年3月27日0.550ユーロへと2年連続で減配されています。会社が減配の理由や今後の配当方針を公式に説明した資料を当サイトでは把握していないため、将来の配当水準についての予測は述べません。

チャートのADR(CZMWY)と、実際にサクソバンク証券で買う株は違いますか?

本記事のチャートは、フランクフルト証券取引所に上場する原株(ティッカー:AFX)のものです。米国のCZMWY/CZMWFはADR(米国預託証券)で、OTC市場で取引されていますが、サクソバンク証券で買うのはフランクフルト上場の原株AFXであり、ADRとは別の取引です。ADRはNYSE・NASDAQには上場しておらず、日本のネット証券からは取扱いがありません。

なぜ増収なのに純利益は減ったのですか?

事実として、2025年9月期は売上が前年比+7.82%伸びた一方で、純利益は前年比約21%減の1億4,121万ユーロでした。セグメント別の売上比率や利益率の内訳は当サイトでは確認できていないため、減益の具体的な要因についての分析・推測は述べません。会社は構造改革「Profit Up」で今後の利益改善を目指すとしています。

まとめ:増収でも、利益と配当は2年連続で縮んでいる

  • メリット:2025年9月期の売上は前年比+7.82%の22億2,800万ユーロと増収/DORC買収(2024年4月4日完了・9億8,500万ユーロ)で網膜硝子体手術の領域を拡大/親会社カール・ツァイスAGが約59.1%を保有する安定した株主構成
  • デメリット:2025年9月期は純利益が前年比約21%減、直近12か月ではさらに下落/1株配当は2年連続の減配で1.10ユーロから0.55ユーロへ半減(理由は当サイトでは確認できていません)/株価は1年で−26.14%、52週高値から大きく下落
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約5,890円から。ただし1株だと手数料負担率は約10.40%と重く、15株単位が前提

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はカールツァイス・メディテックの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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