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CTSエベンティム株の魅力とリスク|13.3%減配と日本からの買い方【2026年】

CTSエベンティム株の魅力とリスク|13.3%減配と日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • CTSエベンティムは、ドイツ発でコンサートやスポーツのチケットをネットで売り、自らフェスや公演も主催する欧州最大級のチケット販売・ライブ興行会社です
  • 魅力の核心:会社発表によると、2026年上半期の売上は前年同期比+16.9%で増収が続いています
  • 最大のリスク:実測で株価は1年で−27.62%下落し、2025年12月期は減益、2026年5月の配当は13.3%の減配となりました
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約11,000円から(推奨ロット8株が目安/1株だと手数料負担率は約5.56%と重く、8株単位が前提)

増収が続く一方で、株価は1年で−27.62%。CTSエベンティムは、ドイツ発でコンサートやスポーツのチケットをネットで売り、自らフェスや公演も主催して会場まで運営する、欧州最大級のチケット販売・ライブ興行会社です。会社発表によると、2026年上半期の売上は前年同期比+16.9%と伸びていますが、実測では2025年12月期の純利益が減り、2026年5月には1株配当が前年から13.3%減配されました。

増収と減益・減配が同時に起きているという事実を、まず確認しておく必要があります。同業種の対比先としては、不動産のネットプラットフォームを運営するライトムーブ(英)や広告会社のピュブリシス(仏)がしばしば挙げられます。CTSエベンティムの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

CTSエベンティム株の基本データ(2026年8月26日時点)

株価59.30ユーロ(1株 約11,000円)
52週レンジ48.68〜89.65ユーロ
時価総額約57.0億ユーロ
PER約18.52倍(予想 約16.81倍)
配当利回り2.43%(1株配当 1.44ユーロ)
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
1年の株価騰落−27.62%

上半期増収16.9%という事実|CTSエベンティム株の魅力

2026年上半期の売上は15億1,300万ユーロ、前年同期比+16.9%(会社発表)

会社発表によると、2026年上半期の売上高は15億1,300万ユーロで前年同期比+16.9%、調整後EBITDAは2億2,540万ユーロで前年同期比+12.4%でした。

投資家にとっては、上半期という直近の実額ベースで増収と増益が確認できる、ということです(下半期や通期の水準を保証するものではありません)。

EPSは1.25ユーロで前年同期比+34.2%

会社発表によると、2026年上半期のEPSは1.25ユーロで前年同期比+34.2%でした。同期の売上(+16.9%)や調整後EBITDA(+12.4%)の伸びを上回るペースです。

投資家にとっては、1株あたりの利益が上半期の実額で大きく伸びていたという事実を確認できます(この伸び方が通期でも続くとは限りません)。

直近12か月の売上は32億9,800万ユーロ、前年同期比+13.70%

実測によると、直近12か月の売上は32億9,800万ユーロで前年同期比+13.70%、純利益は3億795万ユーロでした。2025年12月期通期の売上も30億7,900万ユーロで前年比+9.64%と、増収自体は複数期にわたって続いています。

投資家にとっては、売上の伸びが単発の四半期にとどまらず、通期・直近12か月の両方の実額で確認できる、ということです。

2024年6月にVivendiからSee Tickets(英)を取得、年間4,400万枚販売の規模とされる

報道によると、CTSエベンティムは2024年6月にVivendiからSee Tickets(英)とフェスティバル事業を企業価値3億ユーロで取得しました。See Ticketsは年間4,400万枚のチケットを販売するとされています。

投資家にとっては、買収によって販売網の規模を拡大してきたという事実を、事業の広がりを見る材料の一つとして確認できます。

減益と13.3%減配が重なった事実|先に知っておきたいリスク

2025年12月期は減益、2026年5月の配当は13.3%の減配。どちらも理由は当サイトで確認できていない

実測によると、純利益は2024年12月期の3億1,887万ユーロから2025年12月期は2億7,727万ユーロへ減りました。報道によると金融収支の悪化が要因とされていますが、内訳は当サイトで確認できていません。同時期、1株配当も2025年の1.660ユーロから2026年5月28日権利落ちの1.440ユーロへ13.3%減配されており、減配の理由についても当サイトで確認できていません。

投資家にとっては、増収が続く一方で減益と減配という2つの後退が同時に起きているという事実を、理由が特定できていない状態のまま踏まえておく必要がある、ということです。

株価は1年で−27.62%。報道は3つの要因を挙げる

実測では、株価は1年で−27.62%と、52週高値89.65ユーロから大きく離れた水準にあります。報道によると、要因として①2026年3月に示したガイダンスが市場の期待を下回ったこと、②2026年上半期に増収したにもかかわらず調整後EBITDAマージンが15.5%から14.9%へ低下したこと、③消費者の娯楽支出をめぐるマクロ懸念、の3つが挙げられています。

投資家にとっては、増収そのものは続いていても、マージンの低下やガイダンスとの乖離が株価の重しになっているという事実を把握しておく必要がある、ということです(当サイトでは今後の株価見通しは述べません)。

ドイツの配当源泉税は26.375%、条約超過分は外国税額控除の対象外

ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出必須、請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

投資家にとっては、表面利回り2.43%という数字だけでなく、税引き後にどれだけ手元に残るかを確認しておく必要がある、ということです。

1株買いの手数料負担率は約5.56%、8株単位が前提

サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株(約11,000円)だけを買うと手数料負担率は約5.56%と重く、推奨ロットの8株(約88,100円)まで単位を上げてはじめて0.70%まで下がります。

投資家にとっては、少額の1株買いはコスト面で不利になりやすく、ある程度まとまった株数を前提に検討する必要がある、ということです(詳しくは後述の手数料表)。

CTSエベンティムはチケット販売とライブ興行の2本柱で稼ぐ会社

CTSエベンティムはドイツの会社で、コンサートやスポーツのチケットをネットで売るチケット販売事業と、自らフェスや公演を主催し会場も運営するライブ興行事業の2本柱で稼いでいます。上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra、ティッカー:EVD)で、時価総額は約57.0億ユーロです。

会社発表によると、2026年上半期の部門別売上はTicketing(チケット販売)4億7,330万ユーロ(+13.9%)、Live Entertainment(ライブ興行)10億6,100万ユーロ(+18.6%)でした。ライブ興行のほうが売上規模は大きいものの、一般にチケット販売部門のほうが利益率が高く、ライブ興行部門は売上が大きい割に利益率が低いという構造の違いがあります(部門別の具体的な利益率は資料により食い違うため、本記事では数値を掲載していません)。

報道によると、2024年6月にVivendiからSee Tickets(英)とフェスティバル事業を企業価値3億ユーロで取得しています。また、創業者が設立したKPS Stiftungが発行済み株式の38.8%を保有する筆頭株主とされています。

過去には、イタリア競争当局(AGCM)が2018年にチケット販売市場での支配的地位の濫用について調査を開始し、2020年12月に1,090万ユーロの制裁金を課したことがありましたが、2022年10月にイタリアの最高行政裁判所がこの決定を取り消しており、この件は決着しています。

日本との接点としては、報道によると2021年7月にシンガポールを拠点とする「EVENTIM LIVE ASIA」を設立し、対象地域に日本が含まれるとされています。ただし日本での事業実態については当サイトで確認できていません。会社発表によると2026年通期の見通しは、売上・調整後EBITDAとも「小幅な成長」とされています。同業種の対比先としては、ライトムーブ(英)やピュブリシス(仏)がしばしば挙げられますが、国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。

1株配当1.44ユーロと、ドイツの源泉税26.375%

CTSエベンティムの1株配当は1.440ユーロ、実測の表面利回りは約2.43%です。配当履歴は1.060ユーロ→1.430ユーロ→1.660ユーロ→1.440ユーロと推移し、直近は2026年5月28日が権利落ち日でした。前年の1.660ユーロからは13.3%の減配で、理由は当サイトで確認できていません。

ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出必須、請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は1.42%です(2.43%×(1−0.26375)×0.79685で計算)。

チャートでEVDの今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率5.56%

CTSエベンティムの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「EVD」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:CEVMF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社CTSエベンティム株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「EVD」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約11,000円613円約5.56%
8株約88,100円613円約0.70%

手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株だと手数料負担率は約5.56%と重く8株(約88,100円)まとめると0.70%まで下がります。

CTSエベンティム株が向く人・向かない人

向く人理由
上半期の増収を評価する人2026年上半期の売上は前年同期比+16.9%
チケット販売とライブ興行の2本柱に関心がある人2026年上半期の部門別売上はTicketing 4億7,330万ユーロ、Live Entertainment 10億6,100万ユーロ
欧州最大級のチケット販売会社に関心がある人2024年にSee Tickets(英)を取得し規模を拡大
向かない人理由
減益・減配が同時に起きたことを気にする人2025年12月期は減益、2026年5月の配当は13.3%の減配(理由は当サイトで確認できていない)
株価のボラティリティを避けたい人実測で株価は1年で−27.62%
NISAの非課税で持ちたい人サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある

CTSエベンティム株のよくある質問

CTSエベンティム株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(CEVMF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

配当は元の水準に戻りますか?

当サイトでは分かりません。2026年5月の配当は前年の1.660ユーロから1.440ユーロへ13.3%減配されましたが、減配の理由は当サイトで確認できておらず、今後の配当方針についても見通しは述べません。

なぜ株価は1年で−27.62%も下落したのですか?

報道によると、①2026年3月に示したガイダンスが市場の期待を下回ったこと、②2026年上半期に増収したにもかかわらず調整後EBITDAマージンが15.5%から14.9%へ低下したこと、③消費者の娯楽支出をめぐるマクロ懸念、の3つが要因として挙げられています。

イタリア競争当局の制裁金は今も係争中ですか?

決着しています。イタリア競争当局(AGCM)は2020年12月に1,090万ユーロの制裁金を課しましたが、2022年10月にイタリアの最高行政裁判所がこの決定を取り消しており、現在も係争中の問題ではありません。

まとめ:増収の裏で、減益と減配が重なった年

  • メリット:2026年上半期の売上は前年同期比+16.9%/EPSは前年同期比+34.2%/2024年のSee Tickets取得で規模を拡大
  • デメリット:2025年12月期は減益、2026年5月の配当は13.3%の減配(理由は当サイトで確認できていない)/実測で株価は1年で−27.62%/ドイツの配当源泉税は26.375%
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約11,000円から。8株まとめると手数料負担率は0.70%

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はCTSエベンティムの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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