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ラショナル株の魅力とリスク|世界シェア50%超と日本からの買い方【2026年】

ラショナル株の魅力とリスク|世界シェア50%超と日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • ラショナルは、蒸気と熱風で焼く・蒸す・揚げるをこなす業務用オーブン「iCombi」で世界シェア50%超を握るドイツの厨房機器メーカーです
  • 魅力の核心:報道によると、コンビオーブン市場で世界シェア50%超累計140万台以上を製造したとされます
  • 最大のリスク:2026年上半期のEBITマージン26.5%には米国の関税返金1,400万ユーロが含まれ、除くと24.3%まで下がります
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約119,600円から(推奨ロット2株が目安/1株からでも手数料負担率は約0.51%と軽い)

コンビオーブン市場で世界シェア50%超、累計140万台以上を製造。ラショナルは、蒸気と熱風対流を組み合わせて焼く・蒸す・揚げる・ローストする・ゆでるを1台でこなす業務用調理機「iCombi」を作るドイツの厨房機器メーカーです。日本には1992年設立の株式会社ラショナル・ジャパンがあり、これまで1,000軒以上のレストランやホテル、社員食堂に納入してきました。

一方で、2026年上半期のEBITマージン26.5%には米国の関税返金1,400万ユーロが含まれており、これを除くと24.3%まで下がります。2026年通期では逆に2,800万〜2,900万ユーロの関税コストを見込んでおり、一時的な追い風と今後のコスト負担を両方押さえておく必要があります。

同業種の対比先としては、食品加工機械のGEA(独)や包装機械のクローネス(独)がしばしば挙げられます。ラショナルの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

ラショナル株の基本データ(2026年8月26日時点)

株価644.00ユーロ(1株 約119,600円)
52週レンジ604.00〜776.50ユーロ
時価総額約71.8億ユーロ
PER約27.00倍(予想 約25.39倍)
配当利回り2.48%(1株配当 16.00ユーロ)
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
1年の株価騰落−1.24%

世界シェア50%超という事実|ラショナル株の魅力

コンビオーブン市場で世界シェア50%超、累計140万台以上を製造(報道)

報道によると、ラショナルの主力製品「iCombi」は蒸気と熱風対流を組み合わせた調理機で、焼く・ローストする・グリルする・揚げる・ゆでるを1台でこなし、コンビオーブン市場で世界シェア50%超、累計140万台以上を製造したとされます。会社発表によると、iCombiは従来の厨房機器の最大90%を置き換えられるとされています。

投資家にとっては、飲食店の厨房設備という一つの機器カテゴリーで過半のシェアを握っているという事実を、競争優位の材料として確認できます(今後のシェアを保証するものではありません)。

日本法人は1992年設立、これまで1,000軒以上に納入(報道)

報道によると、株式会社ラショナル・ジャパンは1992年に設立され、東京に事務所を置いています。設立以来、レストラン・ホテル・社員食堂・給食センターなど1,000軒以上に納入してきたとされ、2019年からは複合調理機「iVario」の直接販売も始めています。

投資家にとっては、日本市場に30年以上の営業実績があるという事実を、海外展開の厚みを見る材料として確認できます。

2025年12月期は売上高12億6,000万ユーロ(+5.53%)、純利益2億5,385万ユーロ

実測によると、2025年12月期の売上高は12億6,000万ユーロ(前期比+5.53%)、営業利益3億3,418万ユーロ、純利益2億5,385万ユーロ、EPS22.33ユーロでした。前期の2024年12月期は売上高11億9,400万ユーロ、営業利益3億2,361万ユーロ、純利益2億5,053万ユーロ、EPS22.03ユーロで、増収増益が続いています。

投資家にとっては、直近2期で売上・利益がともに伸びているという実績を確認できる材料です(今後の水準を保証するものではありません)。

2026年上半期は有機ベース+8%の増収、EBIT1億7,000万ユーロ(+11%)

会社発表によると、2026年上半期の売上高は6億4,200万ユーロで報告ベース+6%、有機ベースでは+8%、EBITは1億7,000万ユーロで前年同期比+11%でした。会社は2026年通期の見通しとして中程度〜高い一桁の増収、EBITマージンは25〜26%の上端を見込んでいます。

投資家にとっては、上半期時点で会社側のガイダンスに沿った増収が続いているという事実を確認できます(下半期・通期の実績を当サイトで予測するものではありません)。

EBITマージン26.5%の内訳|先に知っておきたいリスク

2026年上半期のEBITマージン26.5%には米国の関税返金1,400万ユーロを含む(報道)

報道によると、2026年上半期のEBITマージン26.5%には米国の関税返金1,400万ユーロが含まれており、これを除くと24.3%になるとされます。表面の数字だけを見ると利益率が大きく改善したように見えますが、その一部は一時的な要因によるものです。

投資家にとっては、今回のマージン改善がどこまで本業の実力によるもので、どこまで一時的な要因によるものかを分けて確認しておく必要がある、ということです。

2026年通期の関税コストは2,800万〜2,900万ユーロを見込む(報道)

報道によると、ラショナルは2026年通期の米国関税コストを約2,800万〜2,900万ユーロと見込んでおり、2027年も同水準以上になると予想しているとされます。上半期に受け取った関税返金とは逆に、通期ではコスト負担が利益を押し下げる方向に働きます。

投資家にとっては、上半期の高いマージンをそのまま通期に当てはめるべきではなく、下半期以降の関税コストの動向を別に確認しておく必要がある、ということです(当サイトでは今後の関税動向を予測するものではありません)。

PERは27.00倍、株価は1年で−1.24%とほぼ横ばい

実測によると、ラショナルのPERは約27.00倍(予想約25.39倍)で、株価は52週レンジ604.00〜776.50ユーロの間で推移し、1年間の騰落率は−1.24%とほぼ横ばいでした。

投資家にとっては、業績が増収増益で推移する一方、株価そのものは1年間大きく動いていないという事実、そしてPERの水準を確認しておく必要がある、ということです。

1株644.00ユーロ(約119,600円)と単価が高い

ラショナルの株価は644.00ユーロ(1株 約119,600円)で、当サイトで扱う欧州株の中でも単価が高い部類に入ります。まとまった資金がないと、1株から買うにも一定の金額が必要になります。

投資家にとっては、単価の高さそのものは事実として把握しておく必要があります(手数料負担率については後述の「買い方」で説明します)。

ラショナルは業務用スチームコンベクションオーブンで稼ぐ会社

ラショナルはドイツの厨房機器メーカーで、蒸気と熱風対流を組み合わせて焼く・蒸す・揚げる・ローストする・ゆでるを1台でこなす業務用調理機「iCombi」と、複数の加熱調理機器を1台に統合した「iVario」を作り、世界のレストランやホテルに販売しています。上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra、ティッカー:RAA)で、時価総額は約71.8億ユーロです。

報道によると、iCombiはコンビオーブン市場で世界シェア50%超、累計140万台以上を製造したとされます。会社発表によると、iCombiは従来の厨房機器の最大90%を置き換えられるとされています。

日本との接点としては、株式会社ラショナル・ジャパンが1992年に設立され、東京に事務所を置いています。設立以来1,000軒以上のレストラン・ホテル・社員食堂・給食センターに納入してきたとされ、2019年からはiVarioの直接販売も始めています(出典:報道)。

実測によると、発行済株式数は1,137万株、うち浮動株は601万株です。報道によると、創業家Meister家の関係者が合計で発行済株式の55.2%を保有するとされます。

同業種の対比先としては、食品加工機械のGEA(独)や包装機械のクローネス(独)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。

1株配当16.00ユーロ(通常)と、ドイツの源泉税26.375%

ラショナルの1株配当は、2026年4月30日権利落ちの合計20.00ユーロのうち、通常配当16.00ユーロと特別配当4.00ユーロに分かれます。通常配当だけの表面利回りは株価644.00ユーロに対し約2.48%で、本記事ではこちらを基本の数字として使います。特別配当を含めた場合の利回りは約3.11%になりますが、これは今回に限った特別配当を含む数字です。

実測の配当履歴によると、権利落ちの1株配当は13.500ユーロ→13.500ユーロ→15.000ユーロ→20.000ユーロ(2026年4月30日権利落ち、通常16.00ユーロ+特別4.00ユーロ)の順に推移しています。

ドイツの配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出が必須で、請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

外国税額控除や現地還付請求をしない場合、通常配当分の税引き後の目安は1.46%です(2.48%×(1−0.26375)×0.79685で計算)。

チャートでRAAの今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率0.51%

ラショナルの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「RAA」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:RTLLF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社ラショナル株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「RAA」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約119,600円613円約0.51%
2株約239,200円613円約0.26%

手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。ラショナルは1株644.00ユーロ(約119,600円)と単価は高いものの、1株からでも手数料負担率は約0.51%と軽く、2株(約239,200円)にすると0.26%まで下がります。単価の高さと手数料負担の軽さは別の話として押さえておく必要があります。

ラショナル株が向く人・向かない人

向く人理由
業務用調理機器で圧倒的シェアを持つ会社に投資したい人コンビオーブン市場で世界シェア50%超、累計140万台以上を製造
日本市場での実績がある会社を確認したい人株式会社ラショナル・ジャパンは1992年設立、これまで1,000軒以上に納入
増収増益の実績を確認したい人2025年12月期は売上高12億6,000万ユーロ(+5.53%)、純利益2億5,385万ユーロ
向かない人理由
一時的要因を含む利益率をそのまま評価したくない人2026年上半期のEBITマージン26.5%には米国の関税返金1,400万ユーロを含み、除くと24.3%
割高なPERを避けたい人PERは約27.00倍
NISAの非課税で持ちたい人サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある

ラショナル株のよくある質問

ラショナル株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(RTLLF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

配当利回りは2.48%ですか、それとも3.11%ですか?

通常配当だけなら約2.48%です。2026年4月30日権利落ちの1株20.00ユーロには、通常配当16.00ユーロに加えて特別配当4.00ユーロが含まれており、特別配当を含めた場合の利回りは約3.11%になります。本記事では通常配当だけの2.48%を基本の数字として使っています。

コンビオーブンの世界シェア50%超とは、具体的にどういう意味ですか?

報道によると、蒸気と熱風対流を組み合わせて焼く・蒸す・揚げるなどをこなす業務用調理機「コンビオーブン」の市場で、ラショナルは世界シェア50%超、累計140万台以上を製造したとされます。会社発表によると、主力製品「iCombi」は従来の厨房機器の最大90%を置き換えられるとされています。

2026年上半期のEBITマージン26.5%は今後も続きますか?

26.5%のうち一部は米国の関税返金1,400万ユーロによるもので、これを除くと24.3%になります。会社は2026年通期のEBITマージンを25〜26%の上端と見込んでいますが、当サイトでは今後の水準を予測するものではありません。

まとめ:世界シェア50%超のオーブンと、一時的に膨らんだ利益率

  • メリット:コンビオーブン市場で世界シェア50%超、累計140万台以上を製造/株式会社ラショナル・ジャパンは1992年設立、これまで1,000軒以上に納入/2025年12月期は売上高12億6,000万ユーロ(+5.53%)、純利益2億5,385万ユーロ
  • デメリット:2026年上半期のEBITマージン26.5%には米国の関税返金1,400万ユーロを含み、除くと24.3%/2026年通期の関税コストは2,800万〜2,900万ユーロを見込む/PERは約27.00倍で株価は1年で−1.24%とほぼ横ばい
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約119,600円から。1株でも手数料負担率は約0.51%と軽い

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はラショナルの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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