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キネティック株の魅力とリスク|受注残48億ポンドと日本からの買い方【2026年】

キネティック株の魅力とリスク|受注残48億ポンドと日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • キネティックは、イギリス国防省の試験場・訓練場を運営し、装備の試験評価・訓練・研究開発を請け負うイギリスの防衛技術サービス会社です
  • 魅力の核心:会社発表によると、2026年3月期の受注残高は48億ポンドで前年比40%以上増、過去最高とされています
  • 最大のリスク:純利益は1億750万ポンドで黒字転換しましたが、これは前期の米国事業減損の反動であり、売上高は前年比−0.47%で横ばいです
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約1,131円から(推奨ロット100株が目安/1株だと手数料負担率は約63.34%と重く、100株単位が前提)

前期は1億8,570万ポンドの純損失、今期は1億750万ポンドの黒字。キネティックは、イギリス国防省の試験場・訓練場を運営し、装備の試験評価・訓練・研究開発を請け負うイギリスの防衛技術サービス会社です。報道によると、前期(2025年3月期)の純損失は米国事業ののれん減損約1億5,160万ポンドが主因とされ、米国市場の受注環境が想定より厳しかったことが背景と報じられています。

実測のとおり2026年3月期は純利益1億750万ポンドで黒字に戻りましたが、売上高は前年比−0.47%とほぼ横ばいで、増収による回復ではありません。一方で会社発表によると受注残高は48億ポンドで前年比40%以上増、過去最高を更新しています。黒字転換の中身をどう見るかが、この銘柄を判断するうえでの分かれ目です。

同業種の対比先としては、防衛支援のバブコック(英)や航空エンジンのロールス・ロイス(英)がしばしば挙げられます。キネティックの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

キネティック株の基本データ(2026年8月26日時点)

株価521.00ペンス(5.21ポンド、1株 約1,131円)
52週レンジ398.50〜576.50ペンス
時価総額約27.0億ポンド
PER約26.57倍(予想 約15.54倍)
配当利回り2.11%(1株配当 0.11ポンド)
上場市場ロンドン証券取引所
1年の株価騰落+7.68%

ロンドン株はペンス(GBX)表示です。「521」と表示されていたら5.21ポンドを意味し、100倍の誤認には注意が必要です。

受注残48億ポンドという事実|キネティック株の魅力

受注残高48億ポンドで前年比40%以上増、過去最高

会社発表によると、キネティックの2026年3月期の受注額は36億ポンド、受注残高は48億ポンドで前年比40%以上増とされています(出典:報道)。

投資家にとっては、将来の売上に転換されうる仕事の量を示す指標が過去最高を更新しているという事実を確認できます(実際の売上化の時期・金額を保証するものではありません)。

英国防省との長期パートナーシップ契約を5年で15億4,000万ポンドに拡張

会社発表によると、キネティックは英国国防省との長期パートナーシップ契約(LTPA)を拡張し、5年間で15億4,000万ポンドの試験・評価・訓練能力を提供するとされています(出典:報道)。

投資家にとっては、主要顧客である英国防省との関係が、複数年契約という形で継続しているという事実を確認できる材料です。

純利益は1億750万ポンドで黒字転換(前期は純損失1億8,570万ポンド)

実測のとおり、2026年3月期の純利益は1億750万ポンドで、前期の純損失1億8,570万ポンドから黒字に転換しました。EPSも前期の−0.33ポンドから0.20ポンドに転換しています。

投資家にとっては、前期に業績を圧迫していた一時的な要因(米国事業ののれん減損)から抜け出した状態を確認できる事実です(この黒字転換の中身については、次の章で詳しく扱います)。

売上−0.47%とPER26.57倍|先に知っておきたいリスク

黒字転換でも売上高は前年比−0.47%で横ばい

実測のとおり、2026年3月期の売上高は19億2,300万ポンドで前年比−0.47%でした。純利益は黒字に転換しましたが、これは前期に計上した米国事業ののれん減損(前期のみの一時的な要因)が今期は発生しなかったことによる回復であり、売上高そのものは伸びていません。

投資家にとっては、黒字転換という結果だけでなく、その中身が増収を伴っているかどうかを切り分けて確認する必要がある、ということです。

PERは26.57倍、予想PERは15.54倍

実測のとおり、株価521.00ペンスに対するPERは約26.57倍、予想PERは約15.54倍です。前期の一時的な純損失の影響で実績PERが高めに出ている可能性があり、単純な過去実績との比較には注意が必要です。

投資家にとっては、表面のPERの高さだけで割高・割安を判断せず、予想PERとの差も踏まえておく必要がある、ということです(当サイトでは今後の株価水準の見通しは述べません)。

1株買いの手数料負担率は63.34%

サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約716円)です。キネティックの株価521.00ペンス(約1,131円)に対して1株だけ買うと、手数料716円の負担率は約63.34%に達します。推奨ロットとされる100株(約113,100円)なら負担率は約0.63%まで下がります。

投資家にとっては、1株単位でなく100株単位でのまとまった購入を前提に検討する必要がある、ということです。

源泉税は未確認、サクソバンク証券はNISAに非対応

イギリス株の配当源泉税は原則としてかからないとされていますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時に確認が必要です。また、サクソバンク証券はNISAに対応していないため、特定口座または一般口座での取引となります。

投資家にとっては、配当利回り2.11%という表面の数字だけでなく、実際の税務上の扱いとNISA非対応という制度上の制約の両方を確認しておく必要がある、ということです。

キネティックは英国防省の試験・評価・訓練で稼ぐ会社

キネティックはイギリスの防衛技術サービス会社で、英国国防省の試験場・訓練場を運営し、装備の試験評価・訓練・研究開発を請け負っています。上場市場はロンドン証券取引所(ティッカー:QQ)で、時価総額は約27.0億ポンドです。

報道によると、事業は英国・米国・オーストラリアに展開し、売上構成は英国が約67%、米国が約18%、オーストラリアが約8%とされています。従業員数は約7,378名とされています(出典:報道)。

報道によると、キネティックは2025年9月に米国のインテリジェンス事業と連邦IT事業をV2Xへ売却しました(売却額は当サイトで確認できていません)。一方で発行済株式数は前年比−3.57%の5億1,389万株で、2024年2月から2026年5月までに約6,100万株・総額2億6,810万ポンドを買い戻したとされています。報道によると2027年3月から2年間で2億ポンドの追加の自社株買いを予定しているとされていますが、これはあくまで「予定」です。ネット有利子負債は1億5,900万ポンド、レバレッジは0.5倍とされています(出典:報道)。

日本との接点については、同社公式サイトによると、キネティックは日本の陸上自衛隊に無人航空標的システム「Banshee Jet 80+」を供給する契約を結んでいます(出典:キネティック公式 https://www.qinetiq.com/en-us/news/qinetiq-signs-contract-to-provide-uncrewed-aerial-target-services-to-japan)。

同業種の対比先としては、防衛支援のバブコック(英)や航空エンジンのロールス・ロイス(英)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。

1株配当0.11ポンドと、未確認のイギリス源泉税

キネティックの1株配当は0.110ポンド(11.0ペンス)、表面利回りは株価5.21ポンドに対し2.11%です。実測の権利落ち履歴では2026年1月8日0.030ポンド+2026年7月23日0.080ポンドで直近1年0.110ポンドとなり、前年同期(2025年1月0.028ポンド+2025年7月0.0605ポンド=0.0885ポンド)から約24%増でした。会社発表の年間配当11.00ペンス(中間3.0ペンス+期末8.0ペンス)と一致します。

イギリス株の配当源泉税は原則としてかからないとされていますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時に確認が必要です。日本側では、受け取った配当金に20.315%が課税されます。現地源泉税率が未確定のため、税引き後の目安は計算していません。

チャートでQQの今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※下のチャートは米国ADR(QNTQY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率63.34%

キネティックの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「QQ」です。米国預託証券(QNTQY)はOTC市場のみに上場しており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社キネティック株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. イギリスポンドに両替する
  5. ティッカー「QQ」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約1,131円716円約63.34%
100株約113,100円716円約0.63%

手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約716円)です。キネティックは1株521.00ペンス(約1,131円)と単価自体は低いものの、最低手数料が3.3ポンドのため、1株だけ買うと手数料負担率は約63.34%まで跳ね上がります。推奨ロットとされる100株(約113,100円)なら負担率は約0.63%まで下がるため、100株単位での購入が前提になります。

キネティック株が向く人・向かない人

向く人理由
受注残の伸びを重視する人受注残高は48億ポンドで前年比40%以上増、過去最高
顧客との複数年契約の安定性を重視する人英国防省とのLTPAを5年で15億4,000万ポンドに拡張
日本の防衛需要との接点に関心がある人陸上自衛隊に無人航空標的システム「Banshee Jet 80+」を供給する契約
向かない人理由
増収を伴う業績回復を重視する人黒字転換でも売上高は前年比−0.47%で横ばい
高いPERを避けたい人PERは約26.57倍
1株単位での少額購入を重視する人1株買いの手数料負担率は約63.34%(IB証券という選択肢もある

キネティック株のよくある質問

キネティック株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみで、米国預託証券(QNTQY)もOTC市場のみのためです。楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

前期の純損失1億8,570万ポンドはなぜ起きたのですか?

報道によると、2025年3月期の純損失は米国事業ののれん減損約1億5,160万ポンドが主因とされています。米国市場の受注環境が想定より厳しかったことが背景と報じられています。

黒字転換は業績回復と言えますか?

実測のとおり2026年3月期の純利益は1億750万ポンドで黒字に転換しましたが、売上高は前年比−0.47%で横ばいです。前期に計上した一時的な減損が今期は発生しなかったことによる回復であり、増収を伴う回復ではありません。当サイトではこの先の業績見通しは述べません。

陸上自衛隊への標的機供給とはどんな契約ですか?

同社公式サイトによると、キネティックは日本の陸上自衛隊に無人航空標的システム「Banshee Jet 80+」を供給する契約を結んでいます。契約金額や期間について、当サイトでは確認できていません。

まとめ:黒字転換の中身は、増収ではなく減損の反動

  • メリット:受注残高は48億ポンドで前年比40%以上増、過去最高/英国防省とのLTPAを5年で15億4,000万ポンドに拡張/日本の陸上自衛隊に無人航空標的システムを供給する契約
  • デメリット:黒字転換でも売上高は前年比−0.47%で横ばい/PERは約26.57倍/1株買いの手数料負担率は約63.34%
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約1,131円から。1株だと手数料負担率は約63.34%と重く、100株単位が前提

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はキネティックの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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