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この記事の結論
- 最大のメリットは「日本の証券口座では買えない優良企業」に投資できること。ラインメタル・LVMH・ネスレなど42銘柄
- 最大のデメリットはNISA非対応(サクソバンク)と重い配当源泉税(独26.375%・瑞35%)
- 少額の1株買いは手数料負担率が跳ね上がる銘柄がある(カンパリ92%・フェラガモ57%など)
- 結論:値上がり益狙いなら向く。配当メインならNISA対応のIB証券も検討
「欧州株、興味はあるけど何がいいのか分からない」という人向けに、当サイトが42銘柄・10本以上の実務記事を書いてきて分かったメリット5つとデメリット5つを、都合の悪い話も含めて正直にまとめます。
メリット1:日本の証券会社では買えない優良企業に投資できる
これが欧州株投資の最大の存在意義です。ラインメタル(欧州最大の防衛企業)、LVMH(世界最大のラグジュアリーグループ)、ネスレ(世界最大の食品企業)——いずれも世界的な優良企業ですが、米国のニューヨーク証券取引所やナスダックに上場していないため、SBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えません。米国株だけを見ている投資家には、そもそも存在すら見えていない投資対象です(詳しくはなぜ買えないのかの解説記事)。
メリット2:米ドル一辺倒からの通貨分散になる
米国株中心のポートフォリオは、実質的に「ドルへの集中投資」でもあります。欧州株を加えると、ユーロ・スイスフラン・ポンドという別の通貨に資産が分散します。通貨ごとの性格の違いは為替リスクの解説記事で詳しく整理していますが、スイスフランは対円で10年約1.8倍という「安全通貨」らしい強さを見せてきました。
メリット3:テーマ株を「本場」から選べる
防衛関連ならラインメタル・BAEシステムズ・サフラン、ラグジュアリーならLVMH・エルメス・リシュモン。どちらも欧州企業が世界シェアの中心を占める分野です。日本や米国の関連銘柄で間接的に投資するより、当事者企業に直接投資できます。
メリット4:配当利回りが高い銘柄がある
BMW(表面利回り7.42%)、フォルクスワーゲン(7.04%)など、日本株や米国株ではあまり見ない水準の配当利回りを持つ銘柄があります。ただし後述の通り、税負担を考えると実質利回りは下がります。詳しくは高配当株ランキングで表面利回りと実質利回りの両方を確認してください。
メリット5:日本の生活リズムと相性がいい取引時間
米国株の取引時間は日本の深夜(22:30〜翌5:00)ですが、欧州株は日本時間の夕方16時(夏)〜翌0時半に取引されます。仕事終わりの時間帯がそのままザラ場です。詳しくは取引時間の解説記事で。
デメリット1:サクソバンク証券はNISA非対応
当サイトが軸として案内しているサクソバンク証券は、NISA(新NISA)に対応していません。利益・配当ともに約20.315%が課税されます。非課税での保有にこだわるなら、成長投資枠で欧州株にも対応するIB証券が選択肢になります(NISA対応の解説記事/証券会社の比較記事)。
デメリット2:配当の現地源泉税が重い国がある
ドイツは26.375%、スイスは35%が配当から現地で源泉徴収されます。日本との租税条約の限度税率(独15%・瑞10%)を超える部分は、日本の外国税額控除の対象外です。フランス(10%)は比較的軽めです。国別の詳しい税率は配当税の比較記事、確定申告の実務は確定申告の解説記事を参照してください。
デメリット3:為替リスクが二重にかかる
円建てのリターンは「株価×為替」の掛け算です。株価が上がっても円高が進めば利益は削られます。特にロンドン株は株価がペンス(GBX)表示で、100分の1を見落とすと発注額を100倍間違える罠もあります。詳しくは為替リスクの解説記事で。
デメリット4:株価が高い銘柄は少額の1株買いで手数料負けする
最低手数料が定額のため、株価が安い銘柄を1株だけ買うと手数料の負担率が跳ね上がります。実測値ではカンパリが約92%、フェラガモが約57%にも達します。1万円以下で買える銘柄でも、この罠を回避できる銘柄を選ぶ必要があります。
デメリット5:日本語の情報が少ない
米国株や日本株に比べ、欧州個別企業の決算・ニュースを日本語で追える場所は限られています。証券会社のサポートも、米国株ほど手厚くない場合があります。当サイトもこの情報格差を埋めることを目的の一つにしています。
結局、欧州株投資は誰に向いているか
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 米国株にない優良企業に投資したい | サクソバンク証券で現物(1,700銘柄以上) |
| NISAの非課税を優先したい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 配当メインで考えている | 税負担を織り込んだ実質利回りで判断する |
| まず少額で試したい | 1万円以下で買える銘柄から |
よくある質問
初心者はまず何を買えばいいですか?
特定の銘柄を推奨するものではありませんが、知名度が高く情報を追いやすい企業から検討するのが現実的です。1万円以下で買える銘柄まとめも参考にしてください。
米国株と比べてどちらがいいですか?
どちらか一方を選ぶものではなく、米国株に無い企業・通貨を補う形で組み合わせるのが基本的な考え方です。米国株にない優良企業に投資できる点が、欧州株ならではの価値です。
配当と値上がり益、どちらを狙うべきですか?
NISAが使えないサクソバンク証券で運用する場合、配当は税負担で目減りしやすいため、値上がり益(キャピタルゲイン)のほうが税制上は不利になりにくい面があります。配当を重視するなら、実質利回りで判断するか、NISA対応のIB証券も検討してください。
まとめ
- メリットの核は「米国株にない優良企業」に投資できること(ラインメタル・LVMH・ネスレなど)
- 通貨分散・テーマ投資・日本の生活リズムに合う取引時間も強み
- デメリットの核はNISA非対応+重い配当源泉税(独26.375%・瑞35%)
- 為替の二重リスク、少額1株買いの手数料負け、日本語情報の少なさにも注意
- 結論:値上がり益狙いなら向く。配当メインならIB証券も検討
この記事の検証方法
- 本記事は当サイトが公開した42銘柄・10本以上の実務記事で確認済みの事実をもとに構成しています
- 個別の数値(手数料・税率・利回り)は各リンク先の記事で出典とともに確認できます
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。記載の数値は各リンク先の記事の執筆時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。税務の取扱いは個々の状況により異なるため、税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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