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この記事の結論
- 欧州株を初めて買うまでの手順を、①買えるかを確認する→②口座を開く→③予算を決める→④銘柄を決める→⑤注文を出す→⑥買ったあとの6ステップに分けて整理しました
- ステップ1が最も大事です。米国に直接上場している欧州企業(ASML・フィリップスなど)はSBI証券等でも買えますし、ETFで足りる方はサクソバンク証券の口座自体が不要です
- 個別株なら1銘柄あたり10万円が目安で、手数料の負担率が抑えられるラインです
- 筆者はサクソバンク証券を使っていないため、取引画面の操作手順は書けません。この記事は、どの順番で何を決めればよいかという設計図です
欧州株に興味を持ったものの、何から手をつければよいか分からないという方は多いと思います。当サイトには欧州株投資のロードマップという記事があり、そちらは知識ゼロから年1回の点検までを「読む順番」でまとめています。この記事はその中でも一番実務的な部分、つまり実際に1株買うまでの手順だけを抜き出して1本につなげたものです。
先に申し上げておくと、この記事は口座開設や注文の画面をなぞる操作マニュアルではありません。筆者はサクソバンク証券の口座を持っておらず、ポルトガル在住でインタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています。画面のスクリーンショットは示せませんが、その代わりに何をどの順番で決めればよいかという設計図を、当サイトの各記事にリンクしながら整理します。
まず確認したいこと——口座がいらない場合もあります(ステップ1)
最初にお伝えしたいのは、すべての方にサクソバンク証券の口座が必要なわけではないということです。順番を先に一覧にすると、次のようになります。
| ステップ | 決めること | 関連記事 |
|---|---|---|
| 1. 買えるかを確認する | 現地株か、米国上場の欧州企業か、ETFか | 買えない理由/買える入り口 |
| 2. 口座を開く | 基本口座+特定口座(外国証券取引用) | 口座開設の手順 |
| 3. 予算を決める | 1銘柄あたりいくら用意するか | 手数料の負担率 |
| 4. 銘柄を決める | 選び方・調べ方・決算の読み方 | 買う前のチェック |
| 5. 注文を出す | 指値か成行か、いつ約定するか | 注文方法・取引時間 |
| 6. 買ったあと | 年1回の点検・配当・確定申告 | 保有後の管理 |
まず確認していただきたいのは、SBI証券・楽天証券・マネックス証券といった国内の主要ネット証券では、欧州の現地株は買えないという点です。理由はなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかという記事にまとめています。
ただし、ここで口座を作る前に確認しておきたいことがあります。ASMLやフィリップス、スポティファイのように、米国の証券取引所に直接上場している欧州企業であれば、SBI証券・楽天証券でも買えます。お探しの銘柄がこのタイプであれば、新しく口座を開く必要はありません。買える入り口の詳細はオランダ株は買えるかという記事で整理しています。
また、個別株にこだわらないのであれば、欧州株ETFで足りるという選択肢もあります。ETFであればNISA口座でも購入でき、個別株より手間がかかりません。個別株とETFのどちらを選ぶかで迷う方は、ETFと個別株どちらで買うかという記事を先にお読みいただくと、このあとの手順が要る方・要らない方が分かれると思います。
口座を開き、予算を決める(ステップ2〜3)
ステップ1を確認したうえで、それでも欧州の現地株を個別に買いたいという方向けの手順です。欧州株を扱う証券会社としてサクソバンク証券があり、必要になるのは基本口座に加えて、外国証券取引用の特定口座です。口座の種類や開設までの流れはサクソバンク証券の口座開設という記事にまとめています。なお、欧州株はNISA口座では買えません。この点は欧州株はNISAで買えるのかという記事で詳しく解説しています。
口座を開いたら、次に決めるのは1銘柄あたりいくら用意するかです。手数料には最低手数料があるため、少額すぎると負担率が跳ね上がります。取引所別に片道の手数料負担率を試算すると、次のようになります。
| 取引所(国) | 片道の手数料負担率 |
|---|---|
| フランス | 0.41% |
| ドイツ | 0.61% |
| イギリス | 0.71% |
| イタリア・スペイン | 1.02% |
| スイス | 1.09% |
この試算をもとにすると、1銘柄あたり10万円が、片道の手数料負担率をおおむね1%以内に収める目安になります。最初の10万円をETFに使うか個別株に使うかで迷う方は最初の10万円をどう使うかという記事を、逆に月1万円ずつのような少額での積立を考えている方は月1万円で欧州株はできるかという記事をご覧ください。個別株は手数料負けしやすく、月1万円だけでは成立しにくいというのが実測した結果です。
銘柄を決めて、注文を出す(ステップ4〜5)
口座と予算が決まったら、次は銘柄選びです。当サイトが実際にどんな基準で銘柄を扱っているかは記事にしない欧州株の条件という記事で、情報をどこから集めているかは欧州株の情報はどこで調べるかという記事でまとめています。欧州企業の決算は日本企業とは書式が異なる部分があるため、決算の読み方という記事にも目を通しておくと、数字を読み違えにくくなります。買う直前には買う前に確かめる10項目という記事のチェックリストで、最後の確認をしていただければと思います。
銘柄が決まったら、いよいよ注文です。ここで欧州株ならではの事情があります。欧州市場は日本の夜間に開くため、画面に張り付いて成行で買うのが難しく、指値注文が基本になります。注文方法の種類や、寝ている間に約定させる工夫は欧州株の注文の出し方という記事にまとめています。取引所ごとの開場時間は欧州株の取引時間という記事をご確認ください。
もう一つ注意したいのが表示単位です。ロンドン株はペンス表示になっている銘柄があり、ポンドと見間違えると価格を100倍取り違えます。この種の紛らわしい用語は欧州株の用語集という記事に整理していますので、注文前に確認していただくと安心です。なお、繰り返しになりますが、筆者自身はサクソバンク証券の口座を持っていないため、実際の注文画面がどう表示されるかまではお伝えできません。この記事でお渡しできるのは、あくまで手順の設計図までです。
買ったあとにすること(ステップ6)
注文が約定したら手順としては完了ですが、買ったあとにも決めておくとよいことがあります。欧州株は日本株のように毎日値動きを追う必要はないと思いますが、年に1回は保有銘柄を点検することをおすすめします。何を確認すればよいかは年1回だけ確認したい5項目という記事にまとめました。
配当が出る銘柄であれば、権利落ちの時期が春(4〜6月)に集中しやすいという傾向もあります。詳しくは欧州株の配当はいつ入るかという記事をご覧ください。また、配当を受け取った翌年には確定申告が関わってきます。外国税額控除の仕組みは欧州株の確定申告と外国税額控除という記事で解説していますので、税額控除の対象になるかどうかを含めて事前に一度目を通しておくと、申告の時期に慌てずに済むと思います。
まとめ:この記事は手順の設計図です
- ステップ1で、口座を開く前に「本当に必要か」を確認する——米国上場の欧州企業やETFで足りる場合があります
- 個別株を買うなら、基本口座+特定口座を開き、1銘柄あたり10万円を目安に予算を決める
- 銘柄選びと決算の読み方を押さえたうえで、指値で注文する
- 買ったあとは、年1回の点検・配当時期・確定申告を忘れずに
ここまで6つのステップに分けてご案内しましたが、実際に手を動かすのは一つひとつの小さな判断の積み重ねだと思います。各ステップの詳しい記事にリンクしていますので、ご自身の状況に合わせて必要なところだけ読み進めていただければ十分です。
この記事の検証方法
- この記事は新しいデータを実測したものではなく、当サイトの既存記事に書かれた事実と数値を手順の順番に沿って再構成したものです
- 各ステップの数値・手続きの詳細は、本文中でリンクした個別記事を一次情報としています。手数料負担率(仏0.41%・独0.61%・英0.71%・伊西1.02%・瑞1.09%)は欧州株の手数料はいくらから割に合うかという記事の試算にもとづきます
- 入金方法や入金が反映されるまでの日数は、当サイトで確認できていないため本記事には記載していません。口座開設にかかる日数(外国証券取引口座で0〜2営業日)は証券会社側の手続きの目安であり、入金以降の日数を含むものではありません
- 筆者はサクソバンク証券の口座を保有しておらず、取引画面の操作手順やスクリーンショットは本記事に含まれません
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています
- 本記事は特定の銘柄を「最初の1株」として推奨するものではありません
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の手数料や手続きの内容は、各証券会社の公式情報にもとづき当サイトが整理したものですが、制度や手数料は変更される場合がありますので、最新の情報は必ず各証券会社の公式サイトでご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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