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欧州株の注文の出し方|時差があるから指値が基本になる理由【2026年】

欧州株の注文の出し方|時差があるから指値が基本になる理由【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • 欧州市場は日本時間の夕方〜深夜に開くため、画面を見ていられない前提で注文を組む必要があります
  • 基本は指値注文。時差があるときの成行注文は、想定外の値段で約定するリスクがあります
  • OCO・IFD-OCOは利確と損切りを同時に置けるため、寝ている間に出口を用意できます
  • ペンス表示・最低手数料・薄い板の3点は、注文を出す瞬間に効いてくる欧州株ならではの実務です

欧州株の取引時間の記事で書いたとおり、欧州市場が開くのは日本時間の夕方〜深夜です。仕事終わりの時間帯とはいえ、引けまでずっと画面に張り付いていられる人は多くありません。この記事のテーマは「いつ開くか」ではなく、「見ていられない前提でどう注文を出すか」です。サクソバンク証券が公式に案内している注文の種類をもとに、使い分けと欧州株ならではの注意点を整理します。

目次

欧州株の注文方法は7種類

サクソバンク証券の公式サイトによると、株式の注文方法として成行注文・指値注文・逆指値注文・逆指値(指値)・逆指値(トレーリング追随型)・OCO・IFD-OCOの7種類が用意されています(2026年8月29日確認)。同社では特定口座にも対応しており、欧州株だけで1,700銘柄以上、全体で10,000銘柄以上を取り扱っています。それぞれの注文がどんな場面で役立つかを表にまとめました。

注文方法使うとき欧州株での注意
指値値段を決めて待つ。欧州株では基本になる注文寄り付きで大きく飛ぶと約定しないことがある
成行値段より約定を優先したいとき時差で値動きを見ていないときの成行は、想定外の値段で約定しうる
逆指値下がったら売る(損切り)/上がったら買う損切りの自動化に使える
逆指値(指値)逆指値が発動したあと、指値で出す想定外の安値での約定は避けられるが、そのぶん約定しないこともある
逆指値(トレーリング)高値からの下落幅に応じて逆指値が自動で追随する値幅の設定に慣れが要る
OCO「利確」と「損切り」を同時に出しておく寝ている間に両方の出口を置いておける
IFD-OCO新規注文と、その後の決済注文(利確・損切り)をセットで出す買った瞬間から出口が決まっている状態を作れる

なお、注文の有効期限(当日限りか、約定するまで有効かなど)については、公式サイトに具体的な仕様の記載が見当たりませんでした。この点は確認できた範囲を超えるため、本記事では踏み込みません。

基本は指値。成行が時差のある市場で危険な理由

成行注文は「値段を問わず約定させる」注文です。日本株のようにリアルタイムで板を見ながら発注するなら扱いやすい注文ですが、欧州株は違います。日本の夜に開く市場に対して、多くの人は寝ている間や仕事中に注文を出すことになります。値動きを見ていない状態で成行注文を出すと、想定していた水準から離れた値段で約定してしまうことがあります。

だからこそ、欧州株では指値注文が基本になると筆者は考えています。値段を自分で決めて待つ指値なら、見ていない間に不利な値段で約定する心配がありません。約定しないまま終わることはありますが、それは「安全に約定しなかった」だけで、「知らないうちに損をした」わけではないという違いは大きいと思います。

寝ている間に出口を置ける:OCOとIFD-OCOの使いどころ

指値で「入り口」を安全にしても、保有したあとの「出口」をどうするかという問題は残ります。ここで時差との相性がよいのがOCOとIFD-OCOです。

OCOは「利確の指値」と「損切りの逆指値」を同時に出しておき、どちらか一方が約定したらもう一方は自動的に取り消される注文です。IFD-OCOは、新規の買い注文が約定したタイミングで、その利確・損切りのOCO注文が自動的に発注される仕組みです。つまり、買い注文を出す時点で「利確ライン」と「損切りライン」の両方をあらかじめ決めておけるということです。

欧州市場が動いているのは日本の夜です。値上がりしても値下がりしても、その瞬間に画面の前にいるとは限りません。OCO・IFD-OCOを使えば、寝ている間に条件が満たされた時点で出口の注文が執行される状態を作れます。時差のある市場と向き合ううえで、覚えておく価値のある注文方法だと思います。

欧州株ならではの注文の注意点4つ

注文方法の選び方に加えて、欧州株には注文を出す瞬間に効いてくる癖がいくつかあります。当サイトの過去記事の実測とあわせて整理します。

  1. ロンドン株はペンス表示。100倍間違えやすい。ロンドン証券取引所の株価はポンドではなくペンス(1ポンド=100ペンス)で表示される銘柄があります。指値を入れる際にポンドとペンスを取り違えると、桁が100倍ずれた注文になりかねません
  2. 最低手数料があるため、刻んで注文すると不利になる。手数料の実測記事で確認したとおり、約定代金が小さいほど手数料の負担率は跳ね上がります(3万円では2.0〜3.6%、10万円では1%前後)。指値を細かく刻んで何度も約定させると、そのたびに最低手数料がかかり合計の負担が増えます
  3. 浮動株比率が低い銘柄は板が薄い。浮動株比率を調べた記事では、実測した銘柄のうち浮動株比率30%未満が16社ありました。浮動株が少ない銘柄は市場に出回る株数自体が少なく、板が薄くなりがちです。板が薄いところに成行注文を出すと、不利な値段で約定しやすくなります。ここでも基本は指値です
  4. 為替も同時に動く。欧州株は現地通貨(ユーロ・ポンド・フランなど)で値動きします。円建ての損益は株価と為替の両方で決まるため、株価だけを見て指値を決めると、実際の円建てでの評価が想定とずれることがあります

筆者メモ:筆者はサクソバンク証券の口座は持っておらず、実際の取引画面での操作は分かりません。この記事で書いたのは、公式サイトに記載のある注文方法の一覧と、時差のある市場でどう考えるかという設計の話です。実際の発注操作は、口座開設後に取引プラットフォームで確認してください。

まとめ:見ていなくても困らない形を作る

  • 欧州市場は日本の夜に開くので、画面を見ていられない前提で注文を設計する
  • 入り口は指値が基本。時差があるときの成行は避ける
  • 出口はOCO・IFD-OCOを使えば、寝ている間に利確・損切りの両方を置いておける
  • ペンス表示・最低手数料・薄い板・為替の4点は、注文を出す瞬間に効いてくる欧州株ならではの実務
  • 実際の取引画面の操作は、口座開設後に取引プラットフォーム上で確認する

注文方法は地味な話ですが、時差のある市場では「見ていなくても困らない形」を作れるかどうかが、そのまま結果に出てくると思います。

この記事の検証方法

  • 注文方法の一覧・取扱銘柄数は、サクソバンク証券の公式サイト(2026年8月29日確認)を出典としています
  • 注文の有効期限の仕様は公式サイトで確認できなかったため、本記事では扱っていません
  • 手数料の負担率は当サイトの手数料実測記事、浮動株比率は当サイトの浮動株比率実測記事を出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています。サクソバンク証券の口座は保有しておらず、実際の取引画面の操作については本記事で解説していません

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の証券会社や注文方法の利用を推奨するものではありません。記載の注文方法・取扱銘柄数・手数料・浮動株比率は本文記載の各時点で確認した情報に基づいており、証券会社の規定変更により変わる場合があります。注文の発注前には、必ず取引プラットフォーム上で最新の仕様をご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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