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シーカ株の魅力とリスク|現地通貨+4.0%増収と日本からの買い方【2026年】

シーカ株の魅力とリスク|現地通貨+4.0%増収と日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • シーカはコンクリート混和剤・防水材・シーリング材で世界大手の建設用化学品メーカー(売上の約85%が建設向け)
  • 魅力の核心:2026年上半期は現地通貨ベースで+4.0%増収、EBITDA利益率19.0%は前年同水準を維持
  • 最大のリスク:直近12ヶ月の純利益は−14.9%の減益、配当にはスイスの源泉税35%がかかる
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えないサクソバンク証券で1株 約36,900円から(推奨ロット5株が目安/1株でも手数料負担率は約2.96%と軽い)

ビルの建設現場やトンネル工事で使われるコンクリート混和剤、防水材、シーリング材——地味な分野ですが、この建設用化学品で世界大手なのがスイスのシーカ(Sika/ティッカー:SIKA)です。100カ国以上に400を超える工場を持ち、売上の約85%を建設向けが占めます。

2026年上半期は現地通貨ベースで+4.0%増収、EBITDA利益率19.0%は前年同水準を保ちました。一方で直近12ヶ月の純利益は−14.9%の減益で、フラン高が業績の逆風にもなっています。同じ「くっつける」企業として知られるドイツのBASFと比較されることもあります。この記事では、シーカ株の魅力とリスクを数字で整理します。

目次

シーカ株の基本データ(2026年8月21日時点)

株価185.80スイスフラン(1株 約36,900円)
52週レンジ120.35 〜 197.60スイスフラン
時価総額約298億スイスフラン
PER約28.7倍(予想 約23.7倍)
配当利回り約1.99%(1株配当 3.7スイスフラン)
上場市場SIXスイス証券取引所
過去1年の騰落率−2.6%

本記事の円換算は1スイスフラン=198.50円(ECB参照レート、2026年8月21日時点)で計算しています。

シーカ株を買うメリット

100カ国以上・400超の工場を持つ建設用化学品の世界大手

シーカはコンクリート混和剤・防水材・接着剤・シーリング材を手掛け、売上の約85%を建設向けが占めます。拠点は100カ国以上、工場は400を超えます。

特定の地域や一つの大型プロジェクトに依存せず、世界中の建設需要を広く取り込める体制になっているのが特徴です。

現地通貨ベースで+4.0%増収、EBITDA利益率19.0%は前年同水準

2026年上半期の売上高は55億9,000万スイスフラン。現地通貨ベースでは+4.0%増収(有機成長+2.9%)で、EBITDAは10億6,300万スイスフラン、利益率19.0%は前年と同水準でした(出典:シーカ公式2026年上半期決算資料)。

後述の通りスイスフラン建てでは売上が減少していますが、それはフラン高という為替要因であり、現地通貨で見た事業の伸びと収益性そのものは崩れていないことを意味します。

配当性向29%にとどまり、配当の余力は大きい

1株配当は3.7スイスフラン、表面利回り約1.99%です。配当性向は直近12ヶ月ベースで29%にとどまっています。

利益に対して配当に回している割合が低いということは、それだけ配当の原資に余力があることを意味します(将来の増配を約束するものではありません)。

年売上2.2億フランのアッキムを買収、2026年Q3完了予定

シーカは、トルコの接着剤・シーリング材大手アッキム(年売上約2億2,000万スイスフラン)の買収を発表しました。2026年第3四半期に完了予定です(出典:シーカ公式発表)。

既存の建設用化学品事業に、トルコ市場の接着剤・シーリング材事業が加わることで、事業の裾野がさらに広がります。

シーカ株を買うデメリット・リスク

直近12ヶ月の純利益は−14.9%の減益

直近12ヶ月の純利益は10億4,000万スイスフランで、前年比−14.9%の減益です。2026年上半期の純利益も5億5,200万スイスフランにとどまっています。

現地通貨ベースの増収とは裏腹に、利益の水準そのものは前年を下回っている点は押さえておく必要があります。

PER約28.7倍、フラン高が業績の逆風にもなる

PERは約28.7倍(予想約23.7倍)です。加えて、シーカ自身にとってもフラン高は業績の逆風になります。2026年上半期は現地通貨ベースで+4.0%増収だった一方、スイスフラン建てでは−1.5%と減収に転じました。

日本の投資家にとっては、株価と為替(スイスフラン)という2つの変動を同時に抱えるうえ、フラン高が進むほど企業側の業績にも重荷になるという二重の構造がある点に注意が必要です。

配当利回り1.99%は源泉税35%とNISA不可で実質約1.03%

スイスは配当に対して35%を源泉徴収します。日瑞租税条約の限度税率は10%なので、差額の25%はスイス税務当局(ESTV)へ直接還付請求しないと戻ってきません。加えてサクソバンク証券はNISAに対応していないため、日本側でも利益に約20.315%が課税されます。

外国税額控除や現地還付請求の手続きをしない場合、表面利回り1.99%は実質およそ1.03%まで下がります。

米国ADR(SXYAY)はOTC銘柄で買付制限がある

米国預託証券(ADR)として「SXYAY」がありますが、これは取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しており、ADR経由でも買えません。

詳しい仕組みはなぜSBI・楽天では欧州株が買えないのかで解説しています。

シーカはどんな会社か

シーカはコンクリート混和剤・防水材・接着剤・シーリング材を手掛ける建設用化学品の世界大手です。100カ国以上に400を超える工場を持ち、売上の約85%を建設向けが占めます。

日本との接点もあります。シーカは2021年に日本のシーリング材事業ハマタイトを買収しており、日本国内にも事業基盤を持っています。

直近の2026年上半期決算は、売上高55億9,000万スイスフラン(現地通貨ベース+4.0%、有機成長+2.9%、スイスフラン建て−1.5%)、EBITDA 10億6,300万スイスフラン(利益率19.0%、前年同水準)、純利益5億5,200万スイスフランという内容でした(出典:シーカ公式2026年上半期決算資料)。

「現地通貨ベースでは+4.0%増収なのに、スイスフラン建てでは−1.5%」という食い違いは、フラン高の影響によるものです。シーカはスイスフランで決算を出しますが、売上の大半は他通貨で稼いでいるため、フラン高が進むと現地で伸びていてもフラン換算では目減りします。

なお直近12ヶ月の純利益は10億4,000万スイスフラン(前年比−14.9%)、配当性向は29%です。また、トルコの接着剤・シーリング材大手アッキム(年売上約2億2,000万スイスフラン)の買収を発表しており、2026年第3四半期に完了予定です(出典:シーカ公式発表)。

配当と税金

シーカの1株当たり配当金は3.7スイスフランで、表面利回りは約1.99%です。配当性向は29%(直近12ヶ月ベース)にとどまっており、配当自体の余力は大きいと言えます。

ここが日本の投資家にとって最も重要な点です。スイス株の配当には、欧州で最も重い部類の税金がかかります。スイスは配当に対して35%を源泉徴収します。日本とスイスの租税条約が定める限度税率は10%なので、差額の25%は本来払う必要のない税金ですが、スイス税務当局(ESTV)へ直接還付請求しないと戻ってきません。日本の外国税額控除で取り戻せるのは条約限度の10%分までです。

外国税額控除や現地還付請求の手続きをしない場合、表面利回り1.99%は実質およそ1.03%まで下がります。(1.99% ×(1−35%)× 79.685% で概算)日本側はさらに現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

シーカ株の日本からの買い方

シーカが上場しているのはSIXスイス証券取引所(ティッカー:SIKA)のみで、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。米国ADR「SXYAY」もOTC(店頭市場)銘柄のため、楽天証券など主要ネット証券では買付けができません。

証券会社シーカ株(SIKA)
SBI証券× 買えない
楽天証券× 買えない(ADRもOTCのため不可)
マネックス証券× 買えない
サクソバンク証券◎ 買える

現物を買うならサクソバンク証券が現実的です。買うまでの流れは次の通りです。

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設完了を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. スイスフランに両替する
  5. ティッカー「SIKA」で検索し、株数を指定して発注

サクソバンク証券のスイス株手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,092円)です。

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約36,900円1,092円約2.96%
5株約184,400円1,092円約0.59%

1株あたりの株価が高いため、1株からでも手数料負担率は約2.96%と軽いのが特徴です。とはいえ5株単位でまとめて買えば0.59%までさらに下がるため、5株単位が現実的な目安になります。

シーカ株はどんな人に向くか

タイプシーカ株との相性
建設・インフラ関連の実需に連動する銘柄を持ちたい人◎ 向く(売上の約85%が建設向け)
5株単位でまとめ買いして手数料負担率を抑えたい人◎ 向く(5株で負担率約0.59%)
アッキム買収など今後のM&A進捗を追う楽しみを持ちたい人○ 向く(2026年第3四半期完了予定)
NISAの非課税枠で保有したい人× 向かない(サクソバンク証券はNISA非対応)
配当の実質利回りを重視する人× 向かない(源泉税35%で実質約1.03%)
為替変動をできるだけ避けたい人× 向かない(スイスフラン建て+フラン高が業績の逆風にもなる)

よくある質問

シーカ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。シーカが上場しているのはSIXスイス証券取引所のみで、SBI証券・楽天証券・マネックス証券では取り扱いがありません。買うにはサクソバンク証券など、スイス株を取り扱う証券会社が必要です。

最低いくらから買えますか?

サクソバンク証券なら1株 約36,900円から購入できます。ただし最低手数料の関係で、5株単位(約18万4,000円)でまとめて買う方が手数料負担率は下がります。

配当にはどんな税金がかかりますか?

スイスの源泉税35%(条約限度10%を超える25%はESTVへ還付請求が必要)に加え、日本側でも20.315%が課税されます。手続きをしない場合、表面利回り1.99%は実質およそ1.03%まで下がります。

NISA口座で買えますか?

買えません。サクソバンク証券はNISAに対応していないため、特定口座または一般口座での取引になります。

米国預託証券(ADR)のSXYAYとの違いは何ですか?

SXYAYは取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について新規の買付けを受け付けていないと明記しています。値動きはSIX上場の原株とほぼ連動しますが、日本の主要ネット証券からは買えません。

まとめ

シーカ株のメリット

  • 100カ国以上・400超の工場を持つ建設用化学品の世界大手(売上の約85%が建設向け)
  • 現地通貨ベースで+4.0%増収、EBITDA利益率19.0%は前年同水準を維持
  • 配当性向29%にとどまり、配当の余力は大きい

シーカ株のデメリット・リスク

  • 直近12ヶ月の純利益は−14.9%の減益
  • スイスフラン建てで、フラン高が業績の逆風にもなる(2026年上半期は現地通貨+4.0%でもフラン建てでは−1.5%)
  • 配当利回り1.99%は源泉税35%とNISA不可で実質約1.03%まで低下

SBI・楽天では買えない。サクソバンク証券なら1株 約36,900円から買えますが、NISAは使えず、5株単位(約18万4,000円)のまとめ買いが手数料負担率の面では現実的です。

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
  • 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はシーカ社の公表資料に基づきます。税額の計算は概算であり、実際の課税関係は個々の状況により異なります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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