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この記事の結論
- ストローマンは、会社発表によると日本の歯科インプラント市場でトップシェアのスイス企業です
- 魅力の核心:既存事業ベースで増収+7.8%(フラン換算の報告ベースでは+2.2%)
- 最大のリスク:PERは実績約40.2倍と割高水準
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約18,400円から(推奨ロット10株が目安。1株だと手数料負担率は約5.93%と重く、10株なら約0.59%まで下がります)
「ストローマン」という社名を知らなくても、歯医者でインプラント治療を受けたことがあるなら、それがこの会社の製品である可能性は低くありません。会社発表によると、同社は日本の歯科インプラント市場でトップシェアとしています。
そのストローマンは、2026年上半期に既存事業ベースで+7.8%の増収(第2四半期は+8.5%)を記録しました。フランが強含んだ影響で、フラン換算の報告ベースでの増収率は+2.2%にとどまりますが、事業そのものの伸びは着実です。一方で株価は1年間で−3.35%とやや軟調で、PERは約40.2倍と欧州株のなかでも高い水準にあります。
歯科インプラントで世界最大級のシェアを持つ、この会社の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ストローマン株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 92.82スイスフラン(1株 約18,400円) |
| 52週レンジ | 73.02 〜 109.80スイスフラン |
| 時価総額 | 約148億スイスフラン |
| PER | 約40.2倍(予想 約26.4倍) |
| 配当利回り | 約1.08%(1株配当 1.00スイスフラン) |
| 上場市場 | SIXスイス証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | −3.35% |
ストローマン株を買うメリット
会社発表によると日本の歯科インプラント市場でトップシェア
会社発表によると、日本はアジア最大の市場であり、同社は日本の歯科インプラント市場でトップシェアとしています。
投資家にとっては、日本の歯科医療という具体的な接点を持ちながら、世界規模でシェアを持つ事業に投資できる、ということです。
既存事業ベースで増収+7.8%、フラン換算の報告ベースでも+2.2%増収
会社発表によると、2026年上半期の売上高は14億スイスフランで、既存事業ベースでは前年同期比+7.8%の増収(第2四半期は+8.5%)でした。フランが強含んだ影響で、スイスフラン換算の報告ベースでの増収率は+2.2%にとどまっています。
投資家にとっては、現地の事業自体は7%台後半の伸びを維持している一方、報告上の数字はフラン高の影響を強く受けて目減りして見える、という為替の効果を切り分けて見る必要がある、ということです。
コア純利益は+15.7%増、コアEBIT利益率は26.9%に改善
会社発表によると、2026年上半期のコア純利益は2億6,200万スイスフランで、前年同期比+15.7%の増益でした。コアEBIT利益率は26.9%で、前年から+0.9ポイント改善しています。
投資家にとっては、増収率以上のペースで利益が伸びており、収益性そのものも高まっているということです。
1株配当は前年比+5.3%増配、フリーキャッシュフローは+49%
1株配当は1.00スイスフランで、前年の0.95スイスフランから+5.3%の増配でした。会社発表によると、フリーキャッシュフローは1億6,900万スイスフランで、前年同期比+49%となっています。
投資家にとっては、増益に加えて手元資金の生成力そのものが強まっており、株主還元を支える基盤が厚くなっているということです。
ストローマン株を買うデメリット・リスク
PERは実績40.2倍、予想でも26.4倍と割高水準
実績PERは約40.2倍で、予想PERでも約26.4倍にとどまります。
投資家にとっては、増収・増益が続いているにもかかわらず、株価にはすでに高い成長期待が織り込まれているということです。期待に届かない決算が続けば、株価の調整余地は小さくありません。
直近12ヶ月の純利益は−6.4%
直近12ヶ月の純利益は前年同期比−6.4%となっています。
投資家にとっては、直近の四半期決算そのものは改善していても、通年で見た利益水準はまだ前年を下回っているということです。
中国の価格引き下げ制度(VBP)が利益率を圧迫しうる
中国では「量に基づく調達(VBP)」制度が歯科インプラントにも適用されており、この制度下では価格引き下げ圧力が生じえます。
投資家にとっては、中国という大きな市場での成長が、制度による価格統制というかたちで利益率に影響を受けうるということです。
スイスの配当源泉税は35%、25%分はESTVへ直接請求が必要
スイスの配当源泉税は35%と欧州でも最重量級です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%分は、スイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。
投資家にとっては、配当利回り自体は約1.08%と高くないものの、税負担の重さそのものは把握しておく必要がある、ということです。
ストローマンはどんな会社か
ストローマンは、歯科インプラントで世界最大級のシェアを持つスイス企業です。会社発表によると、日本はアジア最大の市場であり、同社は日本の歯科インプラント市場でトップシェアとしています。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は14億スイスフラン(既存事業ベースで前年同期比+7.8%増収、フラン換算の報告ベースでは+2.2%増収)、コア純利益は2億6,200万スイスフラン(+15.7%)、コアEBIT利益率は26.9%(+0.9ポイント)でした(出典:決算説明資料の報道)。会社発表によるとフリーキャッシュフローは1億6,900万スイスフラン(+49%)で、1株配当も1.00スイスフランへ+5.3%の増配としています。
一方で、実績PERは約40.2倍と評価は高く、直近12ヶ月の純利益は−6.4%です。中国では歯科インプラントにも「量に基づく調達(VBP)」制度が適用されており、価格引き下げ圧力が生じうる点もこの会社を見るうえで押さえておきたい事実です。
配当と税金
ストローマンの1株配当は1.00スイスフラン、表面利回りは約1.08%です。前年の0.95スイスフランから+5.3%の増配となっています。
スイスの現地源泉税は35%と欧州でも最重量級です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%分は、日本の外国税額控除の対象外となり、この分の還付を受けるにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約0.56%です(計算式:1.08% ×(1−0.35)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ストローマン株の日本からの買い方
ストローマンの上場市場はSIXスイス証券取引所のみで、ティッカーは「STMN」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:SAUHY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ストローマン株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- スイスフランに両替する
- ティッカー「STMN」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約18,400円 | 1,092円 | 約5.93% |
| 10株 | 約184,200円 | 1,092円 | 約0.59% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,092円)です。1株だけの購入では手数料負担率が約5.93%と重くなるため、10株単位のまとめ買いにすることで負担率を約0.59%まで下げるのが現実的です。
ストローマン株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 歯科インプラント市場の世界的リーダーに投資したい人 | 会社発表によると日本の歯科インプラント市場でトップシェア |
| 増収・増益・増配の裏付けを重視する人 | 既存事業ベース+7.8%増収、コア純利益+15.7%、増配+5.3% |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.59%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 割高なPERを避けたい人 | 実績PERは約40.2倍 |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 1株だけ試し買いしたい人 | 1株の手数料負担率は約5.93%と重い |
よくある質問
ストローマン株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がSIXスイス証券取引所のみのためです。米国預託証券(SAUHY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約18,400円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約5.93%と重いため、10株単位(約184,200円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
スイスの現地源泉税35%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約0.56%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国預託証券(ADR)との違いは何ですか?
ストローマンのADR(ティッカー:SAUHY)はOTC(店頭市場)でのみ取引され、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。日本の主要ネット証券はOTC銘柄を扱わないため、ADRを保有していても国内証券会社での新規購入はできません。
まとめ
- メリット:会社発表によると日本の歯科インプラント市場でトップシェア/既存事業ベースで+7.8%増収(フラン換算の報告ベースでは+2.2%)/コア純利益+15.7%・増配+5.3%・FCF+49%
- デメリット:実績PER約40.2倍と割高/直近12ヶ月の純利益−6.4%/中国のVBP制度による価格引き下げ圧力/スイスの配当源泉税35%
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約18,400円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.59%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はストローマン社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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