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この記事の結論
- アビバ(Aviva)は英国最大級の生命保険・損害保険・年金グループです
- 魅力の核心:配当利回り5.44%(1株配当0.39ポンド)
- 最大のリスク:IFRS基準の純利益は−49%(配当性向は200%超に見えますが、営業利益ベースでは+24%の増益です)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約1,554円から(ただし1株では手数料負担率が約46.01%と重く、100株単位のまとめ買いが目安)
アビバ(Aviva)は、生命保険・損害保険・年金を手がける英国最大級の保険グループです。2026年8月22日時点の配当利回りは5.44%で、欧州の保険株の中でも高い水準にあります。
ただし、この配当を単純に「高配当だから買い」と受け取るのは早計です。会社発表によると、2026年上半期のIFRS基準の純利益は前年同期比−49%と大きく落ち込んでいます。それでも配当を増やしている背景に何があるのか。株価・業績・買い方の順に、数字で確認していきます。
生命保険・損害保険・年金を手がける総合保険グループの「今」を見ていきます。
アビバ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 717.20ペンス/7.17ポンド(1株 約1,554円) |
| 52週レンジ | 590.60〜740.60ペンス |
| 時価総額 | 約215億ポンド |
| PER | 約39.6倍(予想 約11.1倍) |
| 配当利回り | 約5.44%(1株配当 0.39ポンド) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +6.73% |
※ロンドン証券取引所の株価はペンス(GBX)表示です。「717.20」と表示されていても717.20円ではなく、7.17ポンド(約1,554円)です。100倍の見間違いに注意してください。
アビバ株を買うメリット
配当利回り5.44%、欧州の保険株でも高水準
アビバの1株配当は0.39ポンドで、表面利回りは5.44%です。
投資家にとっては、欧州の保険セクター内でも高い部類に入る利回り水準だということです。同業のリーガル&ジェネラルやアクサと比べる際の材料にもなります。
営業利益は+24%の増益
会社発表によると、2026年上半期の営業利益は13億2,600万ポンドで、前年同期比+24%でした。営業1株利益も31.8ペンスと前年比+10%です。
投資家にとっては、後述するIFRS基準の純利益の落ち込みとは別に、会社の配当方針の基準となっている営業利益ベースでは増益が続いているということです。
コンバインドレシオは94.6%から93.3%に改善、総保険料は+29%の80億9,300万ポンド
会社発表によると、損害保険の総保険料は80億9,300万ポンド(+29%)で、収益性を示すコンバインドレシオは94.6%から93.3%へ改善しました。
投資家にとっては、保険引受の採算そのものが数字の上で改善しているという材料です。
ダイレクトライン買収のコスト削減目標を2億2,500万ポンドへ引き上げ(会社発表)
会社発表によると、ダイレクトライン買収によるコスト削減目標を、当初の1億1,500万ポンドから2億2,500万ポンドへ引き上げました。うち1億ポンドはすでに達成済みとしています。
投資家にとっては、大型買収の統合効果が当初計画を上回るペースで進んでいることを示す数字です。
アビバ株を買うデメリット・リスク
IFRS基準の純利益は−49%、配当性向は200%超に見える
会社発表によると、2026年上半期のIFRS基準の純利益は4億1,800万ポンドで、前年同期比−49%でした。IFRS基準の1株利益も12.2ペンスと前年比−44%です。この純利益と実際の配当額を比べると、配当性向は200%を超えて見えます。
これは、IFRS基準の純利益が大きく落ち込む一方で配当を増やしているために生じている見え方です。会社の配当方針は営業利益・キャッシュベースで設計されているとされ、そちらでは前述の通り+24%の増益となっています。ただし、IFRS純利益と営業利益がこれほど乖離している具体的な要因までは、当サイトでは検証できていません。
投資家にとっては、「配当性向200%超」という数字だけを切り取って持続不可能だと早合点しないための注意が必要な一方で、この乖離自体が把握しておくべきリスクだということです。
PERは実績約39.6倍、予想は約11.1倍と大きなギャップ
実績PERは約39.6倍である一方、予想PERは約11.1倍です。
投資家にとっては、実績PERの高さは前述のIFRS純利益の落ち込みによって見た目上押し上げられている面がある一方、予想PERの低さは利益の回復を前提にしているということです。この前提が崩れた場合、評価の見直しにつながる余地があります。
ダイレクトライン統合費用は3億5,000万ポンドの負担
会社発表によると、ダイレクトライン買収の統合には3億5,000万ポンドの統合費用がかかります。
投資家にとっては、前述のコスト削減効果はこの統合費用と相殺しながら実現していくものであり、一時的な費用負担が今後も業績を押し下げる要因になり得るということです。
1株買いの手数料負担率は46.01%(100株なら0.46%)
アビバは1株 約1,554円から購入できますが、サクソバンク証券の最低手数料715円がかかるため、1株だけを買うと手数料負担率は約46.01%に達します。100株単位(約定金額約15万5,400円)にすると負担率は約0.46%まで下がります。
投資家にとっては、少額から気軽に買える株価水準に見えても、実際に取引可能な単位で考えないと手数料だけで利益が吹き飛びかねないということです。
アビバ(Aviva)はどんな会社か
アビバは英国最大級の保険グループで、生命保険・損害保険・年金を手がけています。同じ英国の保険大手にはリーガル&ジェネラル、フランスにはアクサがあり、いずれも欧州の大手保険グループとして比較対象になります。
直近の決算では、2026年上半期の営業利益は13億2,600万ポンド(前年同期比+24%)、営業1株利益は31.8ペンス(同+10%)でした。一方、IFRS基準の純利益は4億1,800万ポンド(同−49%)、IFRS基準の1株利益は12.2ペンス(同−44%)です(出典:アビバ公式 https://www.aviva.com/newsroom/news-and-research-overview/news-releases/2026/08/half-year-2026-results-announcement/)。
会社発表によると、損害保険の総保険料は80億9,300万ポンド(+29%)、コンバインドレシオは94.6%から93.3%へ改善しています。また、ダイレクトライン買収によるコスト削減目標を当初の1億1,500万ポンドから2億2,500万ポンドへ引き上げ、うち1億ポンドを達成済みとしています。統合には3億5,000万ポンドの統合費用がかかります。
配当と税金
アビバの1株配当は0.39ポンドで、表面利回りは約5.44%です。会社発表によると、2026年上半期の中間配当は14.0ペンスで前年同期比+7%の増配となり、同時に3億5,000万ポンドの自社株買いも完了しています。
英国の配当源泉税は、原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側ではこれとは別に、配当額に対して20.315%が課税されます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(AVVIY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
アビバ株の日本からの買い方
アビバの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「AV」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:AVVIY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | アビバ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- 英ポンドに両替する
- ティッカー「AV」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約1,554円 | 715円 | 約46.01% |
| 100株 | 約15万5,400円 | 715円 | 約0.46% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株だけを買うと手数料負担率は約46.01%と重くなるため、100株単位のまとめ買いが現実的な目安です。
アビバ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 高配当を狙いつつ100株単位でまとめ買いできる人 | 配当利回り5.44%、100株なら手数料負担率0.46% |
| 保険引受の採算改善に注目したい人 | 営業利益+24%、コンバインドレシオは94.6%→93.3%に改善 |
| 英国の保険セクターに分散投資したい人 | リーガル&ジェネラル・アクサとの比較検討がしやすい |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| IFRS基準の利益だけで判断したい人 | IFRS基準の純利益は−49% |
| 1株単位の少額投資をしたい人 | 1株の手数料負担率は約46.01%と重い |
よくある質問
アビバ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(AVVIY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約1,554円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約46.01%と重いため、100株単位(約15万5,400円)でのまとめ買いが目安です。
配当性向が200%を超えているのに、なぜ配当を増やしているのですか?
IFRS基準の純利益が前年同期比−49%と落ち込む一方で配当を増やしているため、表面上の配当性向は200%を超えて見えます。会社の配当方針は営業利益・キャッシュベースで設計されているとされ、そちらは+24%の増益です。ただし、IFRS純利益と営業利益がここまで乖離している具体的な要因までは、当サイトでは検証できていません。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(AVVIY)と英国本体の株(AV)はどう違いますか?
どちらも同じアビバの株式を裏付けとしており、値動き自体はほぼ連動します。違いは表示通貨と上場市場で、AVVIYは米ドル建てのOTC市場、AVはロンドン証券取引所のポンド建てです。本記事のチャートはOTC市場のAVVIYを表示していますが、サクソバンク証券で実際に発注するのはロンドン上場の「AV」です。
まとめ
- メリット:配当利回り5.44%/営業利益+24%の増益/コンバインドレシオは94.6%から93.3%に改善
- デメリット:IFRS基準の純利益は−49%で配当性向は200%超に見える(乖離の原因は当サイト未検証)/PERは実績39.6倍で予想11.1倍とのギャップが大きい/1株買いの手数料負担率は46.01%
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約1,554円から。100株単位のまとめ買いで手数料負担率は0.46%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアビバplc社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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