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この記事の結論
- アドミラル・グループはイギリス最大級の自動車保険会社で、フランス・スペイン・イタリアでも保険を販売しています
- 魅力の核心:配当利回り5.16%
- 最大のリスク:直近12ヶ月の純利益は−10.0%(実測)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約8,617円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は約8.30%と重く、20株単位が前提)
配当利回り5.16%。イギリス最大級の自動車保険会社であるアドミラル・グループは、2024年12月期に売上高61億5,000万ポンド(前年48億1,000万ポンドから+28%)、純利益8億3,920万ポンド(前年4億4,280万ポンドから+90%)を記録しました。ただし会社発表によると、この純利益には英国の賠償算定基準(オグデン・レート)の見直しによる一時的な利益約1億ポンドが含まれており、+90%という伸び率をそのまま実力とみなすことはできません。
会社発表によると、顧客数は14%増加しました。一方で、直近12ヶ月の純利益は−10.0%となっており、報道によると米国の自動車保険事業(エレファント)の売却も発表しています。同業種の対比相手としては、アビバやリーガル&ジェネラルがよく挙げられます。
自動車保険という手堅い事業と、一時的な要因を含む増益、縮小方向にある事業の三つを踏まえて、アドミラル株の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
アドミラル・グループ株の基本データ(2026年8月23日時点)
ロンドン株はペンス(GBX)表示です。株価が「3976」と表示されていたら、これは39.76ポンドを意味します。ペンスとポンドを取り違えると100倍の誤認につながるため、必ず注意してください。
| 株価 | 3,976.00ペンス(39.76ポンド、1株 約8,617円) |
| 52週レンジ | 2,624.00〜4,006.00ペンス |
| 時価総額 | 約121億ポンド |
| PER | 約18.3倍(予想 約15.5倍) |
| 配当利回り | 5.16%(1株配当 2.05ポンド) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +8.58% |
アドミラル・グループ株を買うメリット
配当利回り5.16%、1株配当2.05ポンド
2026年8月23日時点の配当利回りは5.16%、1株配当は2.05ポンド(205ペンス)です。
投資家にとっては、イギリス最大級の自動車保険会社としての事業基盤を背景に、配当そのものを目的に保有する選択肢になり得る水準だということです。
売上高61億5,000万ポンド、前年から+28%(会社発表)
会社発表によると、2024年12月期の売上高は61億5,000万ポンドで、前年の48億1,000万ポンドから+28%の増収となりました。
投資家にとっては、自動車保険という手堅い事業を軸にしながら、契約規模そのものが拡大していることを示す数字です。
顧客数14%増加(会社発表)
会社発表によると、顧客数は14%増加しました。
投資家にとっては、売上高の伸びが値上げだけによるものではなく、契約者数そのものの増加に裏付けられていることを確認できる材料です。
純利益は前年比+90%も、英国の賠償基準見直しによる一時的利益を含む(会社発表)
会社発表によると、2024年12月期の純利益は8億3,920万ポンドで、前年の4億4,280万ポンドから+90%の増益となりました。ただし、この純利益には英国の賠償算定基準(オグデン・レート)の見直しによる一時的な利益約1億ポンドが含まれるとされています。
投資家にとっては、+90%という見出しの数字を来期以降も続く実力と解釈すべきではなく、一時的な会計要因を差し引いた上で評価する必要がある、ということです。
アドミラル・グループ株を買うデメリット・リスク
純利益+90%の一部・約1億ポンドは一時的な利益(オグデン・レート見直し、会社発表)
会社発表によると、2024年12月期の純利益+90%には、英国の賠償算定基準(オグデン・レート)の見直しによる一時的な利益約1億ポンドが含まれています。
投資家にとっては、増益の一部が制度変更という一過性の要因によるものであり、+90%という伸び率がそのまま今後も続く根拠にはならない、ということです。数字の見出しだけを見て過大評価しないよう注意が必要です。
直近12ヶ月の純利益は−10.0%、株価は52週高値圏で推移(実測)
実測によると、直近12ヶ月の純利益は−10.0%です。一方で株価は1年で+8.58%上昇し、52週レンジ(2,624.00〜4,006.00ペンス)の上限に近い水準で推移しています。
投資家にとっては、直近の収益が縮小している局面で株価が高値圏にあるという、ややちぐはぐな状態を踏まえて判断する必要があるということです。
米国の自動車保険事業(エレファント)の売却を発表、事業は縮小方向(報道)
報道によると、アドミラル・グループは米国の自動車保険事業(エレファント)の売却を発表しており、事業の縮小方向にあるとされています。
投資家にとっては、地理的な事業の広がりが縮小方向に動いているという事実であり、成長性を単純に拡大方向とだけ捉えることはできません。
1株買いの手数料負担率は8.30%、20株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株(約8,617円)だけを買うと、手数料負担率は約8.30%にのぼります。
投資家にとっては、1株単位での購入は手数料負担が重く現実的でなく、20株単位(約17万2,300円)でのまとめ買いが前提になる、ということです。
アドミラル・グループはどんな会社か
アドミラル・グループは、イギリスの自動車保険大手です。イギリス国内に加えて、フランス・スペイン・イタリアでも自動車保険を販売しています。
直近の決算では、2024年12月期の売上高は61億5,000万ポンド(前年48億1,000万ポンドから+28%)、純利益は8億3,920万ポンド(前年4億4,280万ポンドから+90%)でした(出典:アドミラル公式 https://admiralgroup.co.uk/news-releases/news-release-details/admiral-fy24-admiral-group-reports-excellent-2024-performance)。会社発表によると、この純利益には英国の賠償算定基準(オグデン・レート)の見直しによる一時的な利益約1億ポンドが含まれており、+90%という伸び率をそのまま実力とみなすことはできません。あわせて、会社発表によると顧客数は14%増加しました。
1株配当は205ペンス相当で、報道によると2024年の配当は前年から大幅な増配となりました。一方で、直近12ヶ月の純利益は−10.0%となっているほか、報道によると米国の自動車保険事業(エレファント)の売却も発表しており、事業は縮小方向にあります。
同じイギリスの保険会社としては、アビバやリーガル&ジェネラルがしばしば比較対象になります。自動車保険を主力とする点はアドミラル・グループの特徴で、事業構成や配当利回りは会社ごとに異なります。
配当と税金
アドミラル・グループの1株配当は2.05ポンド(205ペンス)、表面利回りは5.16%です。
イギリスの配当は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時に必ず確認してください。日本側では、受け取った配当に対してさらに20.315%が課税されます。現地源泉税の扱いが確定していないため、税引き後の実質利回りはここでは計算していません。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(AMIGY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
アドミラル・グループ株の日本からの買い方
アドミラル・グループの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「ADM」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:AMIGY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | アドミラル・グループ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- 英ポンドに両替する
- ティッカー「ADM」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約8,617円 | 715円 | 約8.30% |
| 20株 | 約17万2,300円 | 715円 | 約0.41% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株だと手数料負担率は約8.30%と重く、現実的には20株単位のまとめ買いが前提になります。20株まとめると負担率は約0.41%まで下がります。
アドミラル・グループ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 高い配当利回りを狙いたい人 | 配当利回りは約5.16% |
| イギリスの自動車保険大手に投資したい人 | 売上高は前年から+28%、顧客数は+14%(会社発表) |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.41%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約8.30%と重い |
| +90%の増益をそのまま実力と見たい人 | 一時的な利益約1億ポンドを含み、直近12ヶ月の純利益は−10.0% |
よくある質問
純利益+90%というのは本当ですか?
数字自体は会社発表のとおりですが、この+90%には英国の賠償算定基準(オグデン・レート)の見直しによる一時的な利益約1億ポンドが含まれています。この一時的な要因を除いた実力ベースの伸び率は事実シートに記載がなく、当サイトでは計算していません。+90%をそのまま来期以降も続く成長率と見るのは適切ではありません。
アドミラル・グループ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(AMIGY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約8,617円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約8.30%と重いため、20株単位(約17万2,300円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イギリスの配当は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時に必ずご確認ください。日本側では、受け取った配当に対してさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ADR(AMIGY)とアドミラル・グループ株(ADM)の違いは何ですか?
AMIGYは米国のOTC市場でのみ取引される預託証券で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。本記事で扱うADMはロンドン証券取引所に上場する原株で、日本からはサクソバンク証券などでこちらを直接購入することになります。
まとめ
- メリット:配当利回り5.16%/売上高は前年から+28%(会社発表)/顧客数は14%増加(会社発表)
- デメリット:純利益+90%のうち約1億ポンドは一時的な利益(オグデン・レート見直し)/直近12ヶ月の純利益は−10.0%で株価は52週高値圏/1株買いの手数料負担率は8.30%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約8,617円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.41%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアドミラル・グループ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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