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この記事の結論
- アントファガスタはチリで銅鉱山を運営し、日本への銅の供給元のひとつとなっている会社です
- 魅力の核心:1年で株価+84.55%上昇
- 最大のリスク:会社発表による2026年の銅生産ガイダンスの下方修正(62万5,000〜65万5,000トン、従来65万〜70万トン)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約8,463円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は約8.45%と重く、20株単位が前提)
アントファガスタの株価は1年で+84.55%上昇しました。報道によると、この背景には銅価格の上昇があります。一方で、会社発表によると2026年の銅生産ガイダンスは62万5,000〜65万5,000トンへ下方修正されました(従来65万〜70万トン)。主力鉱山での記録的な悪天候の被害があったとされ、上半期の生産量は前年同期比-9%でした。
株価が「3905」と表示されていたら、これは3,905円ではなく3,905.00ペンス(39.05ポンド)のことです。ロンドン証券取引所に上場するイギリス株はペンス(GBX)表示のため、100倍の見誤りに注意してください。
チリで銅鉱山を運営し、日本への銅の供給元のひとつでもあるアントファガスタの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
アントファガスタ株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 3,905.00ペンス(39.05ポンド)(1株 約8,463円) |
| 52週レンジ | 2,110.00〜4,475.00ペンス |
| 時価総額 | 約385億ポンド |
| PER | 約30.9倍(予想 約26.9倍) |
| 配当利回り | 1.20%(1株配当 0.47ポンド) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +84.55% |
アントファガスタ株を買うメリット
1年で株価+84.55%上昇、52週高値圏で推移
2026年8月23日時点の株価は3,905.00ペンス(39.05ポンド)で、1年間では+84.55%の上昇となっています。52週レンジは2,110.00〜4,475.00ペンスで、現在値は上限に近い水準です。報道によると、この背景には銅価格の上昇があり、会社発表による実現銅価格は1ポンドあたり6.19ドルでした。
投資家にとっては、銅価格という外部要因を強く反映しながらも、株価の実数値としてはっきりと上昇が確認できる状態にある、ということです。
2025年12月期は純利益31億5,950万ドル、前年比+53%の増益(会社発表)
会社発表によると、2025年12月期の決算は売上高86億2,030万ドル(前年比+30%)、EBITDA52億190万ドル(同+52%、利益率60.3%)、純利益31億5,950万ドル(同+53%)でした。
投資家にとっては、銅価格の上昇を背景に、売上・利益ともに大きく伸びたことが数字で裏付けられている、ということです。
2026年上半期も増収増益が継続、売上高44億7,900万ドル(+18%)(会社発表)
会社発表によると、2026年上半期の売上高は44億7,900万ドル(前年同期比+18%)、EBITDAは28億4,050万ドル(同+27%)でした。
投資家にとっては、通期決算だけでなく直近の四半期でも増収増益の流れが続いていることが確認できる、ということです。
EBITDA利益率60.3%、実現銅価格1ポンドあたり6.19ドル
2025年12月期のEBITDA利益率は60.3%でした。会社発表による実現銅価格は1ポンドあたり6.19ドルです。
投資家にとっては、銅価格が上昇した局面で、それを高い利益率に転換できていることを示す数字だということです。
アントファガスタ株を買うデメリット・リスク
2026年の銅生産ガイダンスを下方修正、上半期生産量は前年同期比-9%
会社発表によると、アントファガスタは2026年の銅生産ガイダンスを62万5,000〜65万5,000トンへ下方修正しました(従来65万〜70万トン)。主力鉱山で記録的な悪天候の被害があったとされ、上半期の生産量は前年同期比-9%でした。
投資家にとっては、株価上昇を支えた銅価格そのものは会社がコントロールできない一方、会社がコントロールできるはずの生産計画までもが下方修正されたという事実は、業績の変動要因が一つ増えたことを意味します。軽視できないリスクです。
実績PER30.9倍、急騰後の52週高値圏での取得になる
実績PERは約30.9倍(予想約26.9倍)です。株価は1年で+84.55%上昇し、52週レンジ(2,110.00〜4,475.00ペンス)の上限に近い水準にあります。
投資家にとっては、銅価格次第で業績が大きく振れる構造の会社を、急騰したあとの高い水準で取得することになる、という点は押さえておく必要があります。
配当利回りは1.20%、高配当銘柄ではない
会社発表によると2025年度の配当は1株64.6米セント(米ドル建て)で、実測のポンド換算では約47ペンス、表面利回りは約1.20%です。
投資家にとっては、株価の上昇に目が向きがちですが、配当利回りの水準としては高配当株ではなく、配当そのものを目的とした投資には向かない、ということです。
1株買いの手数料負担率は8.45%、20株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株(約8,463円)だけを買うと、手数料負担率は約8.45%にのぼります。
投資家にとっては、1株単位での購入は現実的でなく、20株単位(約16万9,300円)でのまとめ買いが前提になる、ということです。
アントファガスタはどんな会社か
アントファガスタは、チリで銅鉱山を運営する会社です。ロンドン証券取引所に上場していますが、事業の拠点はチリにあります。日本への銅の供給元のひとつでもあります。
直近の決算では、2025年12月期の売上高は86億2,030万ドル(前年比+30%)、EBITDAは52億190万ドル(同+52%、利益率60.3%)、純利益は31億5,950万ドル(同+53%)でした(出典:アントファガスタ公式 https://www.antofagasta.co.uk/investors/news/2026/2025-full-year-results/)。2026年上半期は売上高44億7,900万ドル(前年同期比+18%)、EBITDA28億4,050万ドル(同+27%)でした(出典:アントファガスタ公式 https://www.antofagasta.co.uk/investors/news/2026/2026-half-year-results/)。
一方で、会社発表によると2026年の銅生産ガイダンスは62万5,000〜65万5,000トンへ下方修正されました(従来65万〜70万トン)。主力鉱山での記録的な悪天候が理由とされ、上半期の生産量は前年同期比-9%でした。
同業種の対比相手としては、資源大手のグレンコアや鉱山機械のウィアーがしばしば挙げられます。
配当と税金
アントファガスタの配当は米ドル建てで支払われます。会社発表によると2025年度の配当は1株64.6米セントで、実測のポンド換算では約47ペンス、表面利回りは約1.20%です。
株価が1年で大きく上昇したこともあり利回りの低さが目立ちますが、アントファガスタは高配当を売りにする銘柄ではありません。
イギリス株の配当は、原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。現地源泉税の扱いが確定していないため、本記事では税引き後の実質利回りは計算していません。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。※下のチャートは米国ADR(ANFGF・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
アントファガスタ株の日本からの買い方
アントファガスタの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「ANTO」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:ANFGF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | アントファガスタ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ポンドに両替する
- ティッカー「ANTO」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約8,463円 | 715円 | 約8.45% |
| 20株 | 約169,300円 | 715円 | 約0.42% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株だと手数料負担率は約8.45%と重く、現実的には20株単位のまとめ買いが前提になります。20株まとめると負担率は約0.42%まで下がります。
アントファガスタ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 銅価格の上昇局面での値動きに関心がある人 | 1年で株価+84.55%上昇 |
| 2025年12月期の大幅増益を評価する人 | 純利益は前年比+53% |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.42%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 高い配当利回りを求める人 | 配当利回りは約1.20%と高くない |
| 生産計画の下方修正リスクを避けたい人 | 2026年の銅生産ガイダンスを下方修正(62万5,000〜65万5,000トン) |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約8.45%と重い |
よくある質問
アントファガスタ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(ANFGF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約8,463円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約8.45%と重いため、20株単位(約16万9,300円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イギリスの配当は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側ではさらに20.315%が課税されます。また、配当は米ドル建てで支払われる点にもご注意ください。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ADR(ANFGF)とアントファガスタ株(ANTO)の違いは何ですか?
ANFGFは米国のOTC市場でのみ取引される預託証券で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。本記事で扱うANTOはロンドン証券取引所に上場する原株で、日本からはサクソバンク証券などでこちらを直接購入することになります。
まとめ
- メリット:1年で株価+84.55%上昇/2025年12月期は純利益31億5,950万ドルで前年比+53%増益/2026年上半期も増収増益が継続(売上+18%)
- デメリット:2026年の銅生産ガイダンスを下方修正(62万5,000〜65万5,000トン)/実績PER30.9倍で52週高値圏/配当利回りは約1.20%と高配当銘柄ではない
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約8,463円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.42%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアントファガスタ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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