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この記事の結論
- レキットベンキーザーはドゥレックス、ヴァニッシュなどで日本でも知られる、イギリスの家庭用品・ヘルスケア大手です
- 魅力の核心:配当利回り4.12%
- 最大のリスク:配当性向103.4%で、1株配当が利益を上回る水準です
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約11,100円から(推奨ロット10株が目安/1株では手数料負担率約6.42%とやや重い)
「ドゥレックス」「ヴァニッシュ」――日本のドラッグストアでも見かけるこれらのブランドを展開しているのが、イギリスのレキットベンキーザーです。同社の配当利回りは4.12%で、欧州の家庭用品セクターの中でも目を引く水準にあります。会社発表によると、5億ポンド規模の自社株買いも計画されており、第1弾の1億5,000万ポンドは2026年8月5日に開始されました。
ただし、この配当利回りには注意点があります。会社発表によると、直近の配当性向は103.4%で、稼いだ利益を上回る配当を出している状態です。加えて主力市場の一つである米国では、乳児用粉ミルク(Enfamil)をめぐる集団訴訟が継続中と報じられています。
株主還元の積極さと、本業の弱さ・訴訟リスクという両面を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
レキットベンキーザー株の基本データ(2026年8月22日時点)
ロンドン証券取引所に上場するイギリス株は、ペンス(GBX)建てで株価が表示されます。「5,142」という数字を見ると桁を誤認しやすいですが、これは5,142.00ペンス=51.42ポンドのことです。100分の1にする換算を忘れると、実際の100倍の金額で見積もってしまうため注意してください。
| 株価 | 5,142.00ペンス(51.42ポンド、1株 約11,100円) |
| 52週レンジ | 4,421.00〜6,522.92ペンス |
| 時価総額 | 約327億ポンド |
| PER | 約11.6倍(予想 約14.8倍) |
| 配当利回り | 4.12%(1株配当 2.12ポンド) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | −11.79% |
レキットベンキーザー株を買うメリット
配当利回り4.12%、中間配当は前年比+5%の増配
1株配当は2.12ポンドで、表面利回りは4.12%です。会社発表によると、中間配当は88.6ペンスで前年比+5%の増配となりました。
投資家にとっては、配当を増やす方向で経営判断が続いているという材料です。ただし後述のとおり配当性向は利益を上回っており、増配のペースがそのまま続くとは限りません。
5億ポンド規模の自社株買い、第1弾1.5億ポンドを8月5日に開始
会社発表によると、レキットベンキーザーは5億ポンド規模の自社株買いを12ヶ月かけて実施する計画です。第1弾の1億5,000万ポンドは2026年8月5日に開始されました。
投資家にとっては、配当と並んで株主還元を積み増す動きが実際に始まっている、ということです。
新興国市場は現地通貨ベースで+9.4%成長(Q2)
会社発表によると、新興国市場は2026年第2四半期に現地通貨ベースで+9.4%成長しました。全社の既存事業成長も現地通貨ベースで+2.6%です。
投資家にとっては、報告ベースの数字が事業売却の影響で目減りして見える一方、成長市場での実需はなお拡大しているという材料です。
時価総額約327億ポンド、日本でもドゥレックス・ヴァニッシュで浸透
時価総額は約327億ポンド。事業はコンドームの「ドゥレックス」、住居用洗剤の「ヴァニッシュ」など、日本のドラッグストアでも見かけるブランドを含む家庭用品・ヘルスケア分野に広がっています。
投資家にとっては、名前は聞き慣れなくても、実際の製品には日常的に接している可能性が高い企業だという安心材料です。
レキットベンキーザー株を買うデメリット・リスク
報告ベース売上高−8.1%、本業を示す調整後営業利益は−15%
2026年上半期の売上高は64億1,100万ポンドで、報告ベースでは前年同期比−8.1%でした。この減少にはエッセンシャル・ホーム事業の売却による影響が含まれています。現地通貨ベースの既存事業成長は+2.6%ですが、本業の実態を示す調整後営業利益は前年比−15%(利益率23.6%)、調整後1株利益は152.1ペンスで前年比−9.7%でした(出典:決算報道)。
投資家にとっては、事業ポートフォリオの入れ替えを差し引いても、本業の利益成長が鈍っているという事実は変わらない、ということです。
純利益は+115.6%だが、本業の調整後営業利益は−15%
直近12ヶ月の純利益は28億8,000万ポンドで、前年比+115.6%という大きな伸びを示しています。ただしこの伸びは、事業売却に伴う一時的な影響を含む可能性が高い数字です。上で見たとおり、本業を示す調整後営業利益は前年比−15%であり、純利益の伸び率だけを見て業績が好調と判断するのは誤りです。
投資家にとっては、見出しの純利益の数字と、本業の実態を示す調整後営業利益の数字を分けて見る必要がある、ということです。
配当性向103.4%で、1株配当が利益を上回る水準
配当性向は103.4%で、稼いだ利益よりも多い金額を配当として支払っている計算になります。
投資家にとっては、現在の配当水準が利益の裏付けを超えており、業績が改善しない場合は増配ペースの鈍化や配当据え置きの可能性を織り込んでおく必要がある、ということです。
米国で乳児用粉ミルク(Enfamil)とNECをめぐる集団訴訟が継続中と報じられている
報道によると、米国では同社の乳児用粉ミルク「Enfamil」と壊死性腸炎(NEC)の因果関係を争う集団訴訟が継続しています。和解金額や引当金の有無について、当サイトでは確認できていません。訴訟の帰結を予断することもできません。
投資家にとっては、金額が確定していない訴訟リスクを抱えている状態そのものが、株価の不確実要因として存在する、ということです。
レキットベンキーザーはどんな会社か
レキットベンキーザーはイギリスの家庭用品・ヘルスケア大手です。コンドームの「ドゥレックス」、住居用洗剤の「ヴァニッシュ」など、日本でも見かけるブランドを複数展開しています。
会社発表によると、2026年上半期の売上高は64億1,100万ポンド(報告ベース−8.1%。エッセンシャル・ホーム事業の売却による減少を含む。現地通貨ベースの既存事業成長は+2.6%)、調整後営業利益は14億6,000万ポンド(前年比−15%、利益率23.6%)でした(出典:決算報道)。新興国市場は第2四半期に現地通貨ベースで+9.4%成長しています。
株主還元では、中間配当を前年比+5%増配したほか、5億ポンド規模の自社株買いを計画し、第1弾の1億5,000万ポンドを2026年8月5日に開始しました。一方で、米国では乳児用粉ミルク(Enfamil)をめぐる集団訴訟が報じられており(当サイトでは和解金額・引当金の有無は未確認)、本業の調整後営業利益は減益が続いています。
配当と税金
レキットベンキーザーの1株配当は2.12ポンド(212ペンス)、表面利回りは4.12%です。
イギリスの配当は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時に確認してください。日本側では、受け取った配当に対してさらに20.315%が課税されます。現地源泉税の扱いが未確定のため、税引き後の実質利回りの計算はここでは行いません。
なお、配当性向は103.4%で1株配当が利益を上回る水準にあります。表面利回りの高さだけでなく、この配当がどこまで持続的かという点も併せて確認しておく必要があります。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(RBGLY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
レキットベンキーザー株の日本からの買い方
レキットベンキーザーの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「RKT」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:RBGLY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | レキットベンキーザー株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ポンドに両替する
- ティッカー「RKT」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約11,100円 | 715円 | 約6.42% |
| 10株 | 約111,400円 | 715円 | 約0.64% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株だけの購入では手数料負担率が約6.42%とやや重くなるため、10株単位のまとめ買いにして負担率を約0.64%まで下げるのが目安です。
レキットベンキーザー株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 配当利回りの高さを重視する人 | 表面利回り4.12%は欧州の家庭用品セクターでも目を引く水準 |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.64%まで下がる |
| 日用品ブランドへの分散投資をしたい人 | ドゥレックス・ヴァニッシュなど日常品ブランドを複数保有 |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 配当の持続性を重視する人 | 配当性向103.4%で1株配当が利益を上回る |
| 訴訟リスクを避けたい人 | 米国でEnfamil・NECをめぐる集団訴訟が報じられている(金額は当サイト未確認) |
よくある質問
レキットベンキーザー株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(RBGLY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約11,100円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約6.42%とやや重くなるため、10株単位(約111,400円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イギリスの配当は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため口座開設時に確認してください。日本側ではさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ADR(RBGLY)と現物株(RKT)はどう違いますか?
ADR(RBGLY)は米国のOTC市場で米ドル建てで取引される預託証券で、原株とほぼ同じ値動きをしますが、上場先も表示通貨も異なります。日本の証券会社で実際に売買するのは、ロンドン証券取引所に上場する現物株(RKT)です。本記事のチャートはADR(RBGLY)を表示しています。
まとめ
- メリット:配当利回り4.12%で中間配当は前年比+5%増配/5億ポンド規模の自社株買いを実施中/新興国市場は現地通貨ベースで+9.4%成長
- デメリット:本業を示す調整後営業利益は前年比−15%/配当性向103.4%で1株配当が利益を上回る/米国でEnfamil・NECをめぐる集団訴訟が報じられている
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約11,100円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.64%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はレキットベンキーザー社の公表資料および決算報道に基づきます。米国での訴訟に関する記述は報道に基づくものであり、当サイトで金額等を確認したものではありません。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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