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エネル株の買い方と株価・業績|1株1,764円でも手数料は58%【2026年】

エネル株の買い方と株価・業績|1株1,764円でも手数料は58%【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • エネル株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はミラノのみ)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約1,764円)
  • 最低手数料の関係で100株単位のまとめ買いが目安
  • 最大の注意点:1株買いの手数料負担率は57.89%と重い(NISA不可でもある)

イタリア最大の電力会社エネル(Enel/ティッカー:ENEL)。配当利回りは約5.16%と高水準ですが、株価が1株9.50ユーロ(約1,764円)と低いため、1株買いだと手数料負担率が57.89%に達します。さらに、直近12ヶ月の報告ベースEPSに対する配当性向は約120%と、見え方によっては配当が利益を上回っているようにも見えます。

この記事ではエネル株の株価・業績・買い方を、手数料と配当性向の両面から正確に解説します。同じ電力セクターのイベルドローラとあわせて、当サイトで電力株を扱う銘柄記事です。

目次

エネル株の基本データ(2026年8月21日時点)

株価9.50ユーロ(1株 約1,764円)
52週レンジ7.69 〜 10.31ユーロ
時価総額約943億ユーロ
PER約22.8倍(予想 約12.9倍)
配当利回り約5.16%(1株配当0.49ユーロ)
上場市場イタリア証券取引所(ミラノ)

2026年8月21日時点、ユーロ円レート1ユーロ=185.66円(ECB参照レート)で換算しています。株価は過去1年で+17.4%上昇しました。エネルはイタリア政府を筆頭株主とする欧州・中南米展開の世界最大級の電力・再エネ事業者で、発電から送配電、小売まで手がけています。

結論:エネル株の買い方は実質2つ

方法現物保有現実的な必要資金向いている人
①サクソバンク証券で現物を買う◎ できる約176,400円〜(100株単位が目安)長期で配当を受け取りたい人
②CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)短期で売買したい人

なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか

エネルが上場しているのはイタリア証券取引所(ミラノ)です。米国預託証券(ADR、ティッカー:ENLAY)はOTC市場のみの取り扱いで、NYSE・NASDAQには上場していません。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

SBI証券・マネックス証券でも同様に、ミラノ上場の現物株を直接取引する手段はありません。大手ネット証券で欧州株が買えない理由の全体像はなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで解説しています。

現物を保有するには、ミラノ上場の現地株をそのまま取り扱っているサクソバンク証券を使うのが現実的な方法です。

方法①:サクソバンク証券で現物を買う

2026年8月21日時点の株価は9.50ユーロ。ユーロ円レート(1ユーロ=185.66円)で換算すると1株あたり約1,764円です。

1株あたりの単価が低いため、1株買いの手数料負担率は57.89%

イタリア株の手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。エネルの株価は1株9.50ユーロ(約1,764円)と低いため、1株だけ買うと手数料負担率は57.89%に達します。1株買った時点で投資額の6割近くが手数料に消える計算です。

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約1,764円1,021円57.89%
100株約176,400円1,021円0.58%

100株(約176,400円)を買っても手数料は変わらず1,021円のままですが、負担率は0.58%まで下がります。この銘柄を買うなら、最低でも100株単位でのまとめ買いが前提になります。他の証券会社との比較は欧州株が買えるネット証券の比較記事もあわせてご覧ください。

業績:2026年上半期はEBITDA118億ユーロで前年比+3%

エネルの2026年上半期のEBITDAは118億ユーロと、前年同期比+3%でした。純利益は39億ユーロ、1株利益(EPS)は0.40ユーロ(前年同期比+5%)です(出典:エネル公式発表)。同上半期の株主還元は配当51億ユーロと自社株買い15億ユーロをあわせた計66億ユーロにのぼります。

一方、直近12ヶ月(TTM)ベースで見ると、純利益は42億2,000万ユーロ(前年比−27.9%)となっています。上半期は前年より伸びていても、直近12ヶ月の通期ベースでは減益となっており、期間の切り取り方によって印象が変わる点に注意が必要です。

配当はどうなっているのか

エネルは1株あたり0.49ユーロの配当を出しており、株価9.50ユーロに対する表面利回りは約5.16%です。税引き後の手取り額は源泉税率が証券会社の手続きによって変わるため、本記事では計算していません。

配当性向は「どの利益で見るか」で数字が変わる

エネルの直近12ヶ月(TTM)の報告ベース1株利益(EPS)は0.41ユーロで、1株配当0.49ユーロはこれを上回ります。この報告EPSを基準にすると、配当性向は約120%です。一方でエネルは、特別要因を除いた「通常純利益(ordinary net income)」を配当方針の基準としており、この基準で見ると配当性向は100%未満とされています。どちらの利益を基準にするかで配当性向の見え方が大きく変わるため、報告EPS基準の120%だけを見て「配当が利益を食いつぶしている」と即断はできません。両方の数字を押さえたうえで判断することが大切です。

イタリアの配当源泉税は最大26%とされていますが、日伊租税条約を適用できれば15%に軽減されるとされています。ただし実際にどちらの税率が適用されるかは証券会社の手続きによって変わるため、税引き後の手取り額は本記事では計算していません。口座開設時に必ずサクソバンク証券に確認してください。日本側では、現地源泉後の金額にさらに20.315%が課税される点は他の欧州株と共通です。国別の配当税の全体像は欧州株の配当税を国別に比較した記事で整理しています。

買う前に知っておくべきこと

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。

ユーロ建てなので為替の影響も受けます。株価と為替、2つの変動を同時に抱えることになります。

そして最大の注意点は、ここまで解説した手数料負担率の重さです。配当利回り5.16%は魅力的に見えますが、1株だけ買うと手数料負担率が57.89%に達し、配当を何年分も食い潰す計算になります。この銘柄を買うなら、必ず100株単位でのまとめ買いを前提にしてください。少額から欧州株を始めたい場合は、1株1万円以下で買える欧州株まとめで他の選択肢も比較してみてください。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

よくある質問

1株買いの手数料負担率が57.89%にもなるのはなぜですか?

イタリア株の最低手数料5.5ユーロ(約1,021円)に対して、エネルの株価が9.50ユーロ(約1,764円)と低いためです。1株買いでは手数料負担率が約57.89%に達します。100株(約176,400円)買っても手数料は同じ1,021円のままですが、負担率は0.58%まで下がるため、この銘柄はまとまった株数で買うことが前提になります。

配当性向120%は危険な兆候ですか?

数字だけを見ると、直近12ヶ月の報告ベースEPS(0.41ユーロ)に対して1株配当(0.49ユーロ)が上回っており、報告EPS基準の配当性向は約120%です。一方で、エネルが配当方針の基準としている「通常純利益」ベースで見ると、配当性向は100%未満とされています。どちらの利益で見るかによって数字の意味が変わるため、報告EPS基準の120%という数字だけで「配当を維持できない」と断定することはできません。両方の基準を確認したうえで判断材料にしてください。

エネルとイベルドローラ、どちらがいいですか?

同じ電力セクターですが、事業の重心は異なります。エネルは発電から送配電・小売までを手がける総合電力会社で、配当利回り約5.16%と高配当が特徴です。一方イベルドローラは送配電網投資を軸に成長する電力会社で、利益の伸び方が異なります。どちらも1株あたりの手数料負担が重くなりやすい価格帯なので、購入株数の目安は本記事とイベルドローラの記事をそれぞれ確認してください。

まとめ

  • エネルはイタリア証券取引所(ミラノ)上場。米国ADR(ENLAY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
  • 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。株価は9.50ユーロ(約1,764円)
  • 2026年上半期のEBITDAは118億ユーロ(前年比+3%)、純利益39億ユーロ、EPS0.40ユーロ(+5%)
  • 直近12ヶ月の純利益は42億2,000万ユーロ(前年比−27.9%)
  • 配当利回りは約5.16%(1株配当0.49ユーロ)。配当性向は報告EPS基準で約120%、通常純利益基準では100%未満とされる
  • 1株買いの手数料負担率は57.89%と重い。100株単位でのまとめ買いが前提の銘柄
  • イタリアの配当源泉税率は証券会社の手続きに要確認(最大26%、条約適用で15%とされる)
  • NISAは使えない
こんな人はやり方
100株単位でまとめ買いできるサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はエネルの公表資料(2026年上半期決算発表等)に基づく概算です。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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