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ジボダン株の魅力とリスク|配当2.20%と純利益12.8%減の理由と買い方【2026年】

ジボダン株の魅力とリスク|配当2.20%と純利益12.8%減の理由と買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • ジボダンは、有名香水や加工食品の香り・フレーバーを作る世界最大手の会社です(東京にも技術拠点)
  • 魅力の核心:香料・美容部門は上半期+6.5%(高級香水は+7.3%)と伸びています
  • 最大のリスク:直近12ヶ月の純利益は前年比−12.8%(調整EBITDA利益率も24.3%へ低下)
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約648,300円から(1株単位が目安/1株でも手数料負担率は約0.17%と軽い)

有名な香水の香りも、加工食品のフレーバーも、実はその中身を作っているのはジボダン(Givaudan)という1社であることが少なくありません。香料・フレーバーの世界最大手でありながら、消費者に名前が知られることはほとんどない「黒子企業」です。2026年上半期は香料・美容部門が既存事業ベースで+6.5%(高級香水は+7.3%)と伸びている一方、直近12ヶ月の純利益は前年比−12.8%という事実もあります。この記事では、ジボダンの魅力とリスクを、数字に基づいて解説します。

目次

ジボダン株の基本データ(2026年8月21日時点)

株価3,266.00スイスフラン(1株 約648,300円)
52週レンジ2,566〜3,592スイスフラン
時価総額約302億スイスフラン
PER約31.8倍(予想 約26.0倍)
配当利回り約2.20%(1株配当72スイスフラン)
上場市場SIXスイス証券取引所
過去1年の騰落率−5.6%

為替レートは1スイスフラン=198.50円(ECB参照レート、2026年8月21日)で換算しています。

ジボダン株を買うメリット

香料・美容部門は上半期+6.5%、高級香水は+7.3%

2026年上半期、ジボダンの香料・美容部門は既存事業ベースで前年同期比+6.5%、なかでも高級香水は+7.3%の伸びを記録しました(出典:ジボダン公式2026年上半期決算)。

香水の「中身」を作るこの部門が伸びているということは、消費者からは見えないところで高級ブランドの香水需要そのものが強いことを示しています。ジボダンはこの分野で世界最大手の地位にあります。

既存事業ベースの売上は+3.6%で増収を維持

2026年上半期の売上高は37億9,900万スイスフランで、既存事業ベースでは前年同期比+3.6%でした(スイスフラン建てでは−1.7%)。

為替の影響を除いた「事業そのものの伸び」がプラスを維持している点は、香料・フレーバーという地味な業界でも需要が底堅いことを示しています。

スペインのユーロフラグランス買収で香料事業をさらに拡大

ジボダンはスペインの香料会社ユーロフラグランスの過半数株式を取得すると発表しました(出典:ジボダン公式)。

業界最大手でありながら、M&Aで事業領域を広げる動きを続けている点は、成長投資への意欲を示す材料です。

1株からでも手数料負担率は約0.17%と軽い

サクソバンク証券のスイス株の手数料は0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,092円)です。ジボダンは1株の株価自体が約648,300円と高いため、1株単位でも最低手数料に達し、負担率はかえって軽くなります。1株648,300円に対して手数料1,092円、負担率は約0.17%です。

株価が高い銘柄は、まとめ買いをしなくても手数料負けしにくいという特徴があります。

ジボダン株を買うデメリット・リスク

調整EBITDA利益率は24.3%(前年25.2%)へ低下、純利益は12ヶ月で−12.8%

2026年上半期の調整EBITDA利益率は24.3%で、前年同期の25.2%から低下しました。調整1株利益も60.25スイスフランと、前年同期の66.71スイスフランを下回っています。直近12ヶ月の純利益は9億5,400万スイスフラン(前年比−12.8%)でした。

売上そのものは既存事業ベースで伸びていますが、収益性は低下傾向にあります。世界最大手という立場が、そのまま高い収益性を保証するわけではないという事実は押さえておく必要があります。

PER約31.8倍、予想でも26.0倍は割安と言えない水準

ジボダンの株価収益率(PER)は約31.8倍、予想PERでも約26.0倍です。

利益率が低下傾向にある中でこの水準のPERを支払うことになるため、割安な銘柄を探している投資家には向きません。

配当利回り2.20%はスイスの源泉税35%で実質約1.14%まで低下

スイスは配当に対して35%を源泉徴収します。日瑞租税条約の限度税率10%を超える差額25%は、スイス税務当局(ESTV)へ直接還付請求しないと戻ってきません。日本側でもさらに現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

何も還付手続きをしない場合、表面利回り2.20%は実質約1.14%まで下がります(計算式:2.20%×(1−0.35)×0.79685)。欧州の中でも最も重い部類の配当課税です。

NISA不可、スイスフラン建てで為替リスクが二重に乗る

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引になり、利益には約20.315%が課税されます。また、ジボダンはユーロではなくスイスフラン建てです。スイスフランは有事に買われる「安全通貨」とされ、ユーロとは異なる動きをすることがあります。

NISAの非課税メリットを使えないうえ、株価と為替という2つの変動を同時に抱えることになります。

ジボダンはどんな会社か

ジボダンは香水の香料と食品のフレーバーで世界最大手の企業です。世界の有名香水や加工食品の多くに同社の香料が使われていますが、消費者に社名が知られる機会は少なく、業界内での存在感の割に一般的な知名度は高くありません。東京にも技術拠点を持っています。

2026年上半期の決算

売上高37億9,900万スイスフラン(既存事業ベース+3.6%、スイスフラン建て−1.7%)
調整EBITDA利益率24.3%(前年同期25.2%)
調整1株利益60.25スイスフラン(前年同期66.71スイスフラン)

会社発表によると、部門別では香料・美容部門が既存事業ベースで+6.5%(うち高級香水は+7.3%)、食品フレーバー部門は+0.5%でした(出典:ジボダン公式2026年上半期決算)。

なお、ジボダンはスペインの香料会社ユーロフラグランスの過半数株式を取得すると発表しています(出典:ジボダン公式)。

配当と税金

1株当たり配当金は72スイスフランで、表面利回りは約2.20%です。配当性向は70%でした。

配当利回り2.20%の落とし穴:実質は約1.14%

ここが日本の投資家にとって最も重要な点です。スイス株の配当には、欧州で最も重い部類の税金がかかります。

スイスは配当に対して35%を源泉徴収します。日本とスイスの租税条約が定める限度税率は10%なので、差額の25%は本来払う必要のない税金ですが、スイス税務当局(ESTV)へ直接還付請求しないと戻ってきません。日本の外国税額控除で取り戻せるのは条約限度の10%分までです。

現地源泉後の金額に、日本側でさらに20.315%が課税されます。何も還付手続きをしない場合、表面利回り2.20%は実質約1.14%まで下がります(計算式:2.20%×(1−0.35)×0.79685)。他国の欧州株との比較は欧州株の配当税を国別に比較した記事で詳しく解説しています。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

ジボダン株の日本からの買い方

証券会社買えるか
SBI証券× 取り扱いなし
楽天証券× 取り扱いなし(米国ADR「GVDNY」はOTC銘柄のため、楽天証券は新規買付を受け付けていません)
マネックス証券× 取り扱いなし
サクソバンク証券◎ 現物で買える(1株 約648,300円〜)

ジボダンが上場しているのはSIXスイス証券取引所のみで、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。詳しい仕組みはなぜSBI・楽天では欧州株が買えないのかで解説しています。

サクソバンク証券で買うまでの流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設完了を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. スイスフランに両替する
  5. ティッカー「GIVN」で検索し、株数を指定して発注

手数料の目安

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約648,300円1,092円約0.17%
1株(推奨ロット)約648,300円1,092円約0.17%

NISAで持ちたい場合は、証券会社の比較記事もあわせてご覧ください。

ジボダン株はどんな人に向くか

向く人向かない人
高株価銘柄を1株から手数料を抑えて買いたい人NISAの非課税枠で保有したい人
香料・フレーバーという裏方産業に長期投資したい人配当を源泉税なしで満額受け取りたい人
割高でも業界最大手の地位・成長投資を重視する人直近の利益率低下・純利益減を許容できない人

よくある質問

ジボダン株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。ジボダンはSIXスイス証券取引所のみに上場しており、SBI証券・楽天証券・マネックス証券では取り扱いがありません。米国ADR「GVDNY」もOTC(店頭市場)銘柄で、楽天証券は新規買付を受け付けていません。

最低いくらから買えますか?

サクソバンク証券なら1株 約648,300円から購入できます。1株単位でも手数料負担率は約0.17%と軽く済みます。

配当利回り2.20%はそのまま受け取れますか?

受け取れません。スイスの配当源泉税35%が差し引かれ、さらに日本側で20.315%が課税されるため、何も還付手続きをしない場合の実質利回りは約1.14%まで下がります。

NISAで保有できますか?

できません。サクソバンク証券はNISAに対応しておらず、特定口座または一般口座での取引になります。NISAで欧州株を持ちたい場合は証券会社の比較記事をご覧ください。

米国ADR「GVDNY」で買うことはできますか?

実質的にできません。GVDNYは取引所ではなくOTC(店頭市場)の銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について新規の買付けを受け付けていないと明記しています。SIXスイス証券取引所に上場する現物株(GIVN)をサクソバンク証券などで買う方法が現実的です。

まとめ

メリット

  • 香料・美容部門は上半期+6.5%(高級香水は+7.3%)と伸びている
  • 既存事業ベースの売上は+3.6%で増収を維持、ユーロフラグランス買収で事業も拡大中
  • 1株からでも手数料負担率は約0.17%と軽い

デメリット

  • 調整EBITDA利益率は24.3%(前年25.2%)へ低下、直近12ヶ月の純利益は−12.8%
  • PER約31.8倍、予想でも26.0倍は割安と言えない水準
  • 配当利回り2.20%はスイスの源泉税35%で実質約1.14%まで低下、NISA不可

SBI・楽天・マネックスでは買えません。サクソバンク証券なら1株 約648,300円から買えます。

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
  • 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はジボダン社の公表資料に基づきます。税額の計算は概算であり、実際の課税関係は個々の状況により異なります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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