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この記事の結論
- DHLグループ株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はフランクフルトのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約10,400円)
- 最低手数料の関係で10株単位のまとめ買いが目安
- 最大の注意点:NISA不可+ドイツの配当源泉税26.375%
日本でも毎日どこかで見かける、あの黄色いトラック。国際宅配便DHLとドイツ郵便を擁する世界最大級の物流会社・DHLグループですが、この会社の株は日本の証券会社では買えません。
この記事では株価・業績・買い方を整理します。株価はこの1年で+35.3%上昇し、配当利回りは約3.39%。1株あたり約10,400円で買えますが、SBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えません。
DHLグループ株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 55.98ユーロ(1株 約10,400円) |
| 52週レンジ | 36.99 〜 58.30ユーロ |
| 時価総額 | 約620億ユーロ |
| PER | 約17.1倍(予想 約15.2倍) |
| 配当利回り | 約3.39%(1株配当1.9ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | +35.3% |
結論:DHLグループ株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 現実的な必要資金 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 約10万3,900円〜(10株単位が目安) | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI証券・楽天証券では買えないのか
DHLグループが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)で、ティッカーは「DHL」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。企業の規模ではなく、上場している場所だけで買えるかどうかが決まります。
「DHLGY」という米国預託証券(ADR)は存在しますが、取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄は「新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。詳しい仕組みはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのか(総まとめ)で解説しています。
同じ構造で、DSV、マースクも国内ネット証券では買えません。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
1株だけ買うと手数料負担が5.89%になる
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約10,400円 | 613円 | 5.89% |
| 10株 | 約103,900円 | 613円 | 0.59% |
サクソバンク証券クラシックプランのドイツ株手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株買いでは手数料負担率が5.89%に達するため、10株単位でまとめて買うのが現実的です。
買うまでの流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「DHL」で検索し、株数を指定して発注
会社の中身:世界最大級の物流ネットワークの決算
DHLグループは国際宅配便DHLとドイツ郵便を擁する世界最大級の物流会社(旧ドイツポスト)です。航空貨物・海上貨物・サプライチェーン・eコマース物流を手がけています。
| 指標 | 2026年上半期 |
|---|---|
| 売上高 | 427億8,700万ユーロ(前年同期比+5.3%) |
| EBIT | 33億3,500万ユーロ(+19.2%) |
事業構成(売上比)は、国際急送(エクスプレス)約29%、ロジスティクス・サービス約43%、郵便・小包(ドイツ国内)約20%で、220以上の国・地域で展開しています(出典:DHLグループ公式プレスリリース)。
直近12ヶ月でみると、純利益は37億2,000万ユーロ(前年比+7.7%)、配当性向は57%です。同じ国際物流の同業では、デンマークのDSVも比較対象になります。
配当と税金
DHLグループの配当利回りは表面3.39%(1株配当1.9ユーロ)です。ただし、ドイツ株の配当には現地で26.375%の源泉税がかかるため、外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は1.99%になります(3.39% ×(1−0.26375)× 0.79685)。
ドイツの現地源泉税は26.375%ですが、日独租税条約の限度税率は15%です。超過分の11.375%は日本の外国税額控除の対象になりません。還付を受けるにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に対して20.315%が課税されます。
買う前に知っておくべき3つの注意点
注意1:NISAは使えない
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。
注意2:ドイツの配当源泉税は26.375%と重い
前述のとおり、ドイツ株の配当には現地で26.375%が源泉徴収され、条約限度税率を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象になりません。還付にはBZStへの直接請求という手間がかかります。
注意3:ユーロ建てなので為替が二重に効く
株価が上がっても円高ユーロ安が進めば円ベースの利益は削られます。株価と為替、2つの変動を同時に抱えることになります。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
よくある質問
なぜSBI証券・楽天証券・マネックス証券でDHLグループ株を買えないのですか?
DHLグループが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していないためです。企業の規模ではなく、上場している市場が違うことが理由です。
DHLグループ株はNISAで買えますか?
買えません。現実的な購入先であるサクソバンク証券はNISAに対応していないため、特定口座または一般口座での取引となり、利益には約20.315%が課税されます。
米国預託証券(ADR)の「DHLGY」を買うのはどうですか?
DHLGYは取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄について新規の買付けを受け付けていないと明記しており、現実的な選択肢にはなりません。フランクフルト証券取引所に上場する原株を、サクソバンク証券などの取扱い口座から買う方法が現実的です。
まとめ
- DHLグループ株はSBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えないのは、上場している市場が違うだけ
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約10,400円、10株単位が現実的
- 2026年上半期は売上高が+5.3%、EBITは+19.2%増加。1年の株価騰落は+35.3%
- NISAは使えず、ドイツの配当源泉税は26.375%(税引き後の目安利回りは1.99%)
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 10株単位でまとめ買いできる | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はDHLグループの公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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