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この記事の結論
- BPERバンカはポポラーレ・ディ・ソンドリオを吸収合併したイタリアの商業銀行。上場廃止になったのは買収された側で、BPER自体はミラノ証券取引所に上場を継続しています
- 魅力の核心:配当利回り4.64%
- 最大のリスク:株価は1年で+54.02%と52週高値圏
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約2,599円から(推奨ロット50株が目安/1株だと手数料負担率は約39.29%と重く、50株単位が前提)
「BPERは上場廃止になるのでは」と思われた方がいるかもしれません。2026年4月20日、BPERバンカはポポラーレ・ディ・ソンドリオを吸収合併しました。しかし上場廃止になったのは買収された側のポポラーレ・ディ・ソンドリオであり、BPER自体はミラノ証券取引所への上場を続けています。
この合併により、BPERは資産規模4,200億ユーロ超のグループになりました。会社発表によると、2026年上半期の調整後純利益は13億ユーロを超え、前年同期比+15%。配当利回りは4.64%で、2025〜2028年には75億ユーロ規模の株主還元も計画されています。
合併でイタリア有数の規模になった銀行の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
BPERバンカ株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 14.00ユーロ(1株 約2,599円) |
| 52週レンジ | 8.58〜15.10ユーロ |
| 時価総額 | 約292億ユーロ |
| PER | 約12.5倍(予想 約11.2倍) |
| 配当利回り | 約4.64%(1株配当 0.65ユーロ) |
| 上場市場 | イタリア証券取引所(ミラノ) |
| 1年の株価騰落 | +54.02% |
BPERバンカ株を買うメリット
調整後純利益13億ユーロ超、前年同期比+15%
会社発表によると、2026年上半期の調整後純利益は13億ユーロ超で、前年同期比+15%となりました。営業収益も39億ユーロ(同+4.5%)と増収増益です。
投資家にとっては、合併という大きな変化の渦中にありながら、足元の収益力そのものは伸びていることを示す数字です。
配当利回り4.64%、2025〜2028年に75億ユーロ規模の株主還元を計画
1株配当は0.65ユーロで、表面利回りは4.64%です。会社発表によると、2025〜2028年には配当性向85%を軸に75億ユーロ規模の株主還元を計画しています。
投資家にとっては、単年度の配当だけでなく、複数年にわたる株主還元の方針が示されていることが安心材料になります。
コスト・インカム・レシオ41.4%、効率経営を示す数字
会社発表によると、2026年上半期のコスト・インカム・レシオ(収益に対する経費の割合)は41.4%でした。営業収益39億ユーロに対して経費を抑えられていることを示す数字です。
投資家にとっては、規模拡大が進む一方でコスト管理も同時に機能していることを確認できる材料です。
合併で資産規模4,200億ユーロ超、イタリア有数の銀行に
会社発表によると、2026年4月20日にポポラーレ・ディ・ソンドリオの吸収合併が法的効力を持ち、資産規模4,200億ユーロ超のグループになりました。
投資家にとっては、単独では持ち得なかった規模と店舗網を、合併によって一気に獲得した局面にあるということです。
BPERバンカ株を買うデメリット・リスク
合併に伴うシステム統合と人員削減を含む構造改革が進行中
会社発表および報道によると、ポポラーレ・ディ・ソンドリオとの合併に伴い、システム統合と人員削減を含む構造改革が進行しています。
投資家にとっては、規模拡大のメリットが実際の収益改善につながるかどうかは、この統合作業が計画どおり進むかどうかにかかっている、ということです。
株価は1年で+54.02%、52週高値圏での参入になる
2026年8月23日時点の株価は14.00ユーロで、1年間では+54.02%の上昇です。52週レンジは8.58〜15.10ユーロで、現在値はレンジの上寄りにあります。
投資家にとっては、すでに大きく買われたあとの水準で参入することになり、短期的な値動きの調整局面に巻き込まれる可能性がある、ということです。
1株買いの手数料負担率は約39.29%、50株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料(約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ)で計算すると、1株(約2,599円)を買った場合の手数料負担率は約39.29%に達します。
投資家にとっては、1株単位での購入が実質的に選択肢にならず、50株単位でのまとめ買いが前提になる、ということです。
イタリアの配当源泉税は最大26%、適用税率は証券会社の手続き次第
イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%とされています。ただし実際にどちらの税率が適用されるかは証券会社の手続きによるため、当サイトでは断定していません。
投資家にとっては、配当利回り4.64%という数字がそのまま手取りになるわけではなく、税率が未確定な部分がある、ということです。口座開設時に必ず確認してください。
BPERバンカはどんな会社か
BPERバンカはイタリアの商業銀行です。2026年4月20日、同業のポポラーレ・ディ・ソンドリオを吸収合併し、資産規模4,200億ユーロ超のグループになりました(出典:BPER公式 https://group.bper.it/en/)。
この合併で上場廃止になったのは、買収された側のポポラーレ・ディ・ソンドリオです。BPERバンカ自体は上場廃止の予定はなく、ミラノ証券取引所への上場を継続しています。同じイタリアの銀行であるウニクレディト(ウニクレディト株の買い方)やインテーザ・サンパオロ(インテーザ・サンパオロ株の買い方)と並ぶ、イタリア有数の銀行グループとしての上場を続けています。
直近の決算では、2026年上半期の営業収益は39億ユーロ(前年同期比+4.5%)、調整後純利益は13億ユーロ超(同+15%)、コスト・インカム・レシオは41.4%でした(会社発表によると)。合併に伴うシステム統合と人員削減を含む構造改革も同時に進行しています。
配当と税金
BPERバンカの1株配当は0.65ユーロ、表面利回りは約4.64%です。会社発表によると、2025〜2028年には配当性向85%を軸に75億ユーロ規模の株主還元を計画しています。
イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約の限度税率が適用できれば15%とされています。ただし、実際にどちらの税率が適用されるかは証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
現地源泉税率が確定していないため、税引き後の実質利回りは本記事では計算していません。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
BPERバンカ株の日本からの買い方
BPERバンカの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「BPE」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:BPXXY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | BPERバンカ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「BPE」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約2,599円 | 1,021円 | 約39.29% |
| 50株 | 約13万円 | 1,021円 | 約0.79% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約39.29%と重く、実質的には50株単位でのまとめ買いが前提になります。50株にすると負担率は約0.79%まで下がります。
BPERバンカ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 配当利回りを重視する人 | 表面利回り4.64%と欧州株の中でも高い水準 |
| イタリアの銀行再編に関心がある人 | 合併で資産規模4,200億ユーロ超の銀行になった |
| 50株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.79%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 高値圏での参入を避けたい人 | 株価は1年で+54.02%と52週高値圏 |
| 1株単位で少額から試したい人 | 1株だと手数料負担率が約39.29%と重い |
よくある質問
BPERバンカ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみのためです。米国預託証券(BPXXY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
BPERは合併で上場廃止になるのですか?
いいえ、BPERバンカ自体に上場廃止の予定はありません。2026年4月20日の合併で上場廃止になったのは、買収された側のポポラーレ・ディ・ソンドリオです。BPERバンカはミラノ証券取引所への上場を継続しています。
最低いくらから買えますか?
1株約2,599円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約39.29%と重いため、50株単位(約13万円)でのまとめ買いが前提になります。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%とされています。ただしどちらが適用されるかは証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
まとめ
- メリット:調整後純利益は前年同期比+15%で13億ユーロ超/配当利回り4.64%で75億ユーロ規模の株主還元を計画/合併で資産規模4,200億ユーロ超のイタリア有数の銀行に
- デメリット:合併に伴うシステム統合・人員削減の構造改革が進行中/株価は1年で+54.02%と52週高値圏/1株買いの手数料負担率は約39.29%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約2,599円から。50株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.79%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はBPERバンカ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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