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リンツ株の買い方と株価・業績|1株1,856万円は欧州最高水準【2026年】

リンツ株の買い方と株価・業績|1株1,856万円は欧州最高水準【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • リンツ株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はSIXスイス証券取引所のみ)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約182万2,200円)
  • 株価が高いため1株からでも手数料負担率は約0.13%と軽い
  • 最大の注意点:NISA不可+スイスの配当源泉税35%(表面利回り1.96%は実質約1.02%まで低下)

1株1,856万円——。欧州で最も高い株価の一つに数えられるのが、高級チョコレートの世界大手リンツ&シュプルングリ(Lindt & Sprüngli)です。「リンツ」ブランドのほか、ギラデリ、ラッセル・ストーバーといったブランドを傘下に持ち、日本にも直営店「リンツ ショコラ カフェ」を展開しています。

ただし、この価格で取引されているのは議決権のある「登録株式(LISN)」です。リンツには議決権のない「参加証券(LISP)」という別の株式もあり、こちらは1株約182万2,200円。日本の投資家が実際に買うことになるのはこちらの参加証券です。この記事では参加証券(LISP)を基準に、株価・配当・業績・買い方を解説します。

目次

リンツ株(参加証券・LISP)の基本データ(2026年8月21日時点)

株価9,180.00スイスフラン(1株 約182万2,200円)
52週レンジ8,965〜13,360スイスフラン
時価総額約213億スイスフラン
PER約29.1倍(予想 約27.7倍)
配当利回り約1.96%(税引き後は約1.02%)
1株当たり配当金180スイスフラン
上場市場SIXスイス証券取引所
過去1年の騰落率−23.6%

為替レートは1スイスフラン=198.50円(ECB参照レート、2026年8月21日)で換算しています。なお議決権のある登録株式(LISN)は1株93,500スイスフラン(約1,856万円)、52週レンジ91,900〜132,000スイスフラン、1年で−21.2%でした。株価は違っても、会社としての中身は同じです。

リンツ株の買い方:SBI・楽天では買えない

買える証券会社と、必要な資金

方法現物保有現実的な必要資金
サクソバンク証券で現物を買う◎ できる約182万2,200円〜(1株単位が目安)
CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)

NISAで持ちたい場合は、証券会社の比較記事もあわせてご覧ください。

なぜ大手ネット証券では買えないのか

リンツが上場しているのはSIXスイス証券取引所で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。日本の大手ネット証券が扱う「外国株」は、その大半が米国市場の上場銘柄です。

米国預託証券(ADR)として「LDSVF」がありますが、これは取引所ではなくOTC(店頭市場)で取引される銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄について「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しており、ADR経由でも買えません。

詳しい仕組みはなぜSBI・楽天では欧州株が買えないのかで解説しています。

1株からでも手数料負担率は軽い

サクソバンク証券のスイス株の手数料は0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,092円)です。約定金額が小さいと最低額がかかって不利になりますが、リンツ(参加証券)は1株の株価自体が高いため、1株単位でも最低手数料に達し、負担率はかえって軽くなります。

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約182万2,200円2,405円約0.13%

1株買っても手数料負担率は約0.13%で済みます。株価が高い銘柄は、まとめ買いをしなくても手数料負けしにくいという特徴があります。

買うまでの流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設完了を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. スイスフランに両替する
  5. ティッカー「LISP」(参加証券)で検索し、株数を指定して発注

発注画面では、議決権のある登録株式「LISN」と間違えないよう注意してください。ティッカーを取り違えると、想定の10倍以上の金額で発注してしまう恐れがあります。

リンツはどんな会社か、業績はどうなっているのか

リンツは高級チョコレートの世界大手で、「リンツ」ブランドのほかギラデリ、ラッセル・ストーバーを傘下に持ち、世界で620以上の直営店を展開しています(出典:リンツ公式IR)。

2026年上半期:有機成長+4.3%も、中身は値上げ主導

売上高23億3,000万スイスフラン(有機成長+4.3%)
EBIT2億6,020万スイスフラン(EBIT利益率11.2%)

会社発表によると、上半期は為替が売上に−5.2%の影響を与えました。一方でカカオ高騰を受けた値上げが+11.8%売上に寄与しましたが、その裏で数量・ミックスは−7.5%となっています。値上げで売上を確保できている一方、実際に売れた量は減っているという構図です。

直近12ヶ月の純利益は7億3,050万スイスフラン(前年比+13.6%)、配当性向は57%でした(出典:リンツ公式IR)。

なぜ株式が2種類あるのか

リンツには、議決権のある登録株式(LISN・額面100スイスフラン)と、議決権のない参加証券(LISP・額面10スイスフラン)の2種類があります。配当は額面に比例して支払われるため、参加証券(LISP)の配当180スイスフランは、登録株式(LISN)の配当1,800スイスフランのちょうど10分の1です(出典:リンツ公式)。

額面が10分の1に設定されていることが、株価水準にもおおむね反映されています。日本の証券会社を通じて実際に売買できるのは参加証券(LISP)で、登録株式(LISN)は創業家など既存株主の議決権を守るための株式という性格が強く、個人が新規に買う対象としては一般的ではありません。

配当はどうなっているのか

参加証券(LISP)の1株当たり配当金は180スイスフランで、表面利回りは約1.96%です。

配当利回り1.96%の落とし穴:実質は約1.02%

ここが日本の投資家にとって最も重要な点です。スイス株の配当には、欧州で最も重い部類の税金がかかります。

スイスは配当に対して35%を源泉徴収します。日本とスイスの租税条約が定める限度税率は10%なので、差額の25%は本来払う必要のない税金ですが、スイス税務当局(ESTV)へ直接還付請求しないと戻ってきません。日本の外国税額控除で取り戻せるのは条約限度の10%分までです。

現地源泉後の金額に、日本側でさらに20.315%が課税されます。何も還付手続きをしない場合、表面利回り1.96%は実質約1.02%まで下がります(計算式:1.96%×(1−0.35)×0.79685)。他国の欧州株との比較は欧州株の配当税を国別に比較した記事で詳しく解説しています。

その他の注意点

NISAは使えない

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引になり、利益には約20.315%が課税されます。

スイスフラン建てなので為替が二重に効く

ユーロではなくスイスフラン建てです。スイスフランは有事に買われる「安全通貨」とされ、ユーロとは異なる動きをすることがあります。株価と為替、2つの変動を同時に抱えることになります。

登録株式(LISN)と参加証券(LISP)を取り違えない

前述の通り、リンツには株価が10倍以上異なる2種類の株式があります。登録株式(LISN)は1株約1,856万円、参加証券(LISP)は1株約182万2,200円です。銘柄検索でティッカーを間違えると、意図しない金額で発注してしまうため、必ず「LISP」であることを確認してください。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

よくある質問

参加証券(LISP)と登録株式(LISN)は何が違いますか?

額面が異なり(LISPは10スイスフラン、LISNは100スイスフラン)、LISNには議決権がありますが、LISPにはありません。配当も額面に比例するため、LISPの配当(180スイスフラン)はLISNの配当(1,800スイスフラン)のちょうど10分の1です。日本の証券会社を通じて実際に買うのはLISPになります。

米国ADR「LDSVF」で買うことはできますか?

実質的にできません。LDSVFは取引所ではなくOTC(店頭市場)の銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について新規の買付けを受け付けていないと明記しています。SIXスイス証券取引所に上場する現物株(LISP)をサクソバンク証券などで買う方法が現実的です。

配当利回り1.96%はそのまま受け取れますか?

受け取れません。スイスの配当源泉税35%が差し引かれ、さらに日本側で20.315%が課税されるため、何も還付手続きをしない場合の実質利回りは約1.02%まで下がります。

まとめ

  • 参加証券(LISP)の株価は1株約182万2,200円、PER約29.1倍、配当利回り約1.96%
  • 登録株式(LISN)は1株約1,856万円と、欧州で最も高い株価の一つ。違いは議決権と配当(LISPはLISNの10分の1)
  • 2026年上半期は有機成長+4.3%だが、中身は値上げ+11.8%が主体で数量・ミックスは−7.5%
  • 配当利回り1.96%はスイスの源泉税35%で実質約1.02%まで下がる
  • SBI・楽天では買えない。サクソバンク証券なら買えるがNISAは使えず、発注時はLISNとの取り違えに注意
こんな人はやり方
1株から気軽に買いたいサクソバンク証券で参加証券(LISP)を現物
NISAの非課税で持ちたいIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はリンツ&シュプルングリ社の公表資料に基づきます。税額の計算は概算であり、実際の課税関係は個々の状況により異なります。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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