※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
この記事の結論
- ロンザ株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はスイスのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約11万7,600円)
- 最低手数料の関係で3株単位のまとめ買いが目安(1株からでも手数料負担率は約0.93%と軽い)
- 最大の注意点:NISA不可+スイスの配当源泉税35%(表面利回り0.84%→実質約0.44%)
ロンザ(Lonza Group AG/ティッカー:LONN)は、医薬品・バイオ医薬品の受託開発製造(CDMO)で世界最大手の企業です。製薬会社から製造工程を請け負う「製薬業界の黒子」で、2026年上半期は売上高が恒常為替ベースで16.0%増、コアEBITDAは27.4%増と好調です。
この記事では株価・業績・買い方を解説します。同じスイスの製薬大手ロシュと同様、配当への重い課税という注意点も整理します。
そもそもCDMO(医薬品受託製造)とは
CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)とは、製薬会社に代わって医薬品の開発・製造を請け負う企業のことです。新薬を開発した製薬会社が自社工場を持たなくても、CDMOに製造を委託すれば製品を市場に出せます。ロンザは生物医薬品(バイオ医薬品)の受託製造で世界最大手とされており、大手製薬会社の新薬から低分子医薬、細胞・遺伝子治療やmRNA医薬まで幅広く製造を請け負っています。いわば「製薬業界の裏方」で、特定の新薬が当たるかどうかに関わらず、業界全体の生産需要から収益を得られる点が特徴です。
ロンザ株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 592.20スイスフラン(1株 約11万7,600円) |
| 52週レンジ | 454.60 〜 594.00スイスフラン |
| 時価総額 | 約414億スイスフラン |
| PER | 約38.3倍(予想 約29.3倍) |
| 配当利回り | 約0.84%(1株配当 5スイスフラン) |
| 上場市場 | SIXスイス証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +3.5% |
結論:ロンザ株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 現実的な必要資金 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 約35万2,700円〜(3株単位が目安) | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
ロンザが上場しているのはSIXスイス証券取引所で、ティッカーは「LONN」です。米国にはADR「LZAGY」が存在しますが、これはOTC(店頭)市場のみの取扱いで、NYSE・NASDAQには上場していません。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。SBI証券・マネックス証券でも同様に、日本の主要ネット証券からロンザ株を直接買う手段はありません。
なぜ日本のネット証券は欧州株を扱わないのか、その共通の理由はこちらの総まとめ記事で解説しています。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
スイス株の最低手数料は5.50スイスフラン(約1,092円)。ロンザは1株単価が高いため、1株買いでも手数料負担率は約0.93%と軽く済みますが、より効率よく買うなら3株単位が目安です。
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約11万7,600円 | 1,092円 | 0.93% |
| 3株 | 約35万2,700円 | 1,092円 | 0.31% |
好調な決算の中身:CDMO世界最大手の実力
ロンザの2026年上半期は、売上高34億スイスフラン(恒常為替ベースで前年同期比+16.0%)、コアEBITDA 11億7,500万スイスフラン(同+27.4%)、純利益5億7,200万スイスフランと、増収増益の決算でした(出典:ロンザ公式IR資料)。2025年通期の純利益は9億4,900万スイスフランです。
事業は3つの柱で構成されています。生物医薬品の受託製造を担う「Integrated Biologics」、低分子医薬品を扱う「Advanced Synthesis」、細胞・遺伝子治療やmRNA医薬など先端領域の「Specialized Modalities」です。株価は52週レンジの上限に近い水準にあり、直近1年の騰落率は+3.5%です。
配当と税金の注意点
ロンザの配当利回りは約0.84%(1株配当5スイスフラン)と、値上がり益を狙う銘柄らしく低めです。さらにスイスの配当源泉税は35%と欧州で最も重い水準にあります。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%分は、スイス税務当局ESTVへ直接還付請求しないと戻りません。外国税額控除や現地還付を行わない場合、税引き後の実質利回りは約0.44%まで下がります。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。スイスフラン建てなので為替の影響も受けます(2026年8月21日時点で1スイスフラン=198.50円)。CDMOという業態は特定の新薬の成否に左右されにくい一方、製薬業界全体の生産需要やパイプラインの進捗に業績が連動する点は押さえておいてください。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
よくある質問
ロンザとロシュ、どちらの方がおすすめですか?
両社ともスイスの製薬関連企業で配当課税の構造は同じですが、ビジネスモデルが異なります。ロシュは新薬を自社開発・販売する製薬会社そのものですが、ロンザは製薬会社から製造を請け負うCDMO(受託製造)です。特定の新薬の成否に業績が左右されにくい一方、配当利回りはロシュの約2.66%に対しロンザは約0.84%と低めです。安定配当を重視するならロシュ、成長性重視ならロンザという考え方ができます。
米国ADR「LZAGY」で買うことはできませんか?
「LZAGY」は米国のOTC(店頭)市場で取引されているADRですが、楽天証券をはじめ日本の主要ネット証券はOTC市場の銘柄について新規の買付けを受け付けていません。ADR経由でも日本のネット証券からは買えないため、サクソバンク証券などでSIXスイス証券取引所の原株「LONN」を直接買う必要があります。
CDMOという業態特有のリスクはありますか?
CDMOは特定の新薬の成否に直接連動しない分、業績が読みやすい面がある一方、製薬業界全体の設備投資意欲や生産委託の需要動向に業績が左右されます。大型の受託契約の獲得・喪失や、生物医薬品市場全体の成長ペースが株価材料になりやすい点は、他の欧州株と異なる特徴です。
まとめ
- ロンザはSIXスイス証券取引所上場。米国ADR(LZAGY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約11万7,600円
- 医薬品受託製造(CDMO)の世界最大手。2026年上半期は売上+16.0%・コアEBITDA+27.4%と好調
- 配当利回り約0.84%はスイスの源泉税35%により実質約0.44%程度まで目減りする
- NISAは使えない
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 3株単位でまとめ買いしてコストを抑えたい | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
あわせて読みたい
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はロンザ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

コメント