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フランス株はコストが最も軽い|手数料も配当課税も最安【2026年】

フランス株はコストが最も軽い|手数料も配当課税も最安【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • フランス株の片道手数料負担率は0.41%で、サクソバンク証券が扱う7取引所のうち最も軽いという結果でした(スイス1.09%の半分以下)
  • 配当課税は日仏の租税条約にもとづく限度税率10%で、ドイツの26.375%やスイスの35%と比べて7か国で最も軽いです
  • 10万円・利回り3%・1年保有という前提で試算すると、手数料と税の合計はフランス1.67%。同じ前提でドイツは2.46%、スイスは3.63%です
  • フランス企業40社の実測では、PER中央値17.68倍、配当利回り中央値3.24%です(2026年9月2〜3日時点)

欧州株は、国によって同じ利回りの銘柄を買っても手元に残る額が変わります。理由は単純で、手数料と配当課税の重さが国ごとに違うからです。当サイトではこれまで、取引所別の手数料負担率国別の配当課税をそれぞれ実測し、10万円・利回り3%・1年保有という前提で合計コストを試算しました。この記事では、その試算で最も軽かったフランスに絞って、コストの中身を見ていきます。

目次

手数料負担率は0.41%——7取引所で最も軽い

サクソバンク証券の公式手数料表をもとに取引所別の負担率を試算した記事によると、10万円あたりの片道手数料負担率はパリ取引所が0.41%と、当サイトが扱う7取引所のうちで最も軽いという結果でした。最も重かったスイスは1.09%で、フランスの2.6倍以上にあたります。約定金額が小さいほど手数料の負担率は重くなりやすいため、この差は少額の取引ほど効いてくると考えられます。

手数料は証券会社の公式料金表という一次資料にもとづく数字なので、配当利回りのように市場で日々動くものと違い、買う前の時点で分かっている数少ない要素です。同じ銘柄を同じ金額で買うなら、取引所による負担率の差は、事前に把握しておいて損はないと思います。

配当課税も条約限度税率10%で最安

手数料は一度きりの負担ですが、配当課税は保有している限り毎年かかってきます。当サイトが国別に比較した記事では、フランスの配当課税は日仏の租税条約にもとづく限度税率10%で、ドイツの26.375%やスイスの35%と比べて7か国のうちで最も軽いという結果でした。表面上の利回りが同じでも、税引き後に手元に残る額はこの差だけ変わってくることになります。

ここで書いているのは、あくまで一般的な仕組みとしての税率の比較です。実際の申告方法や外国税額控除の扱いは個人の状況によって変わるため、個別の申告については税理士や税務署にご確認ください

合計コストはフランス1.67%——ドイツ・スイスとの差

手数料と配当課税を合算した試算では、フランスの位置づけがより分かりやすくなります。当サイトの実測データを表にまとめました。

指標フランス7か国での位置
PER中央値17.68倍3番目に低い
配当利回り中央値3.24%高いほう
配当性向中央値55%中位
浮動株比率74.3%4番目
配当の年平均増加率13.4%3番目に高い
フランス企業40社を対象に2026年9月2〜3日に実測

これに手数料と配当課税を重ねた合計コストの試算が、次の表です。

片道手数料負担率配当課税(条約限度税率)合計コスト
フランス0.41%10%1.67%
ドイツ26.375%2.46%
スイス1.09%35%3.63%
10万円・利回り3%・1年保有の前提で試算。合計コストは手数料と配当課税を合算したもの

同じ10万円・利回り3%という前提でも、手元に残る額はフランスが最も多く、スイスが最も少ないという結果になりました。差の大部分は配当課税の重さで説明がつくと考えられますが、手数料の軽さも加わって、フランスの合計コストを押し下げています。

業種は分散、ラグジュアリーはフランスが5社と最多

フランス企業の業種構成を見ると、資本財が3社、自動車が3社、公益が2社、銀行が2社と、特定の業種に偏らず分散しているのが特徴です。国別の業種構成を実測した記事で見たとおり、国別のPERの差の多くは業種構成の違いで説明できると考えられますが、フランスはこの点でも極端に偏っていないため、読みやすい部類に入ると思います。

一方で、際立って多い業種もあります。ラグジュアリー株18社を実測した記事によると、そのうちフランスが5社と最多で、LVMH・エルメス・ロレアル・ケリング・エシロールルクソティカが該当します。ほかにも、PERと利回りと配当性向で条件を絞った54社のうちフランスは11社、4年連続増配51社のうちフランスは9社、利回りと増配率がともに高い20社のうちフランスは5社と最多になるなど、複数の切り口でフランス企業が上位に顔を出しています。

ADRの注意——TradingViewで現地シンボルが出ない

フランス株を調べるうえで、事前に知っておきたい注意点があります。当サイトの実測では、フランス株はTradingViewで現地のシンボルをそのまま表示できないことがあり、その場合は米国のADR(預託証券)でチャートを代用する必要があります。この欧州株は買えるのかを確かめる手順を解説した記事でも触れていますが、英国株と並んでフランス株はこの制約に当てはまりやすい国です。

もう一点、ADRと原株とで1年騰落率が大きくずれることがある点にも注意が必要です。ADRのチャートだけを見て値動きを判断すると、実際の原株の動きとは異なる印象を持ってしまう可能性があります。ADRはあくまで代用手段であり、原株そのものではないことは押さえておいたほうがよいと思います。

まとめ:コストの軽さは事前に分かる数少ない要素

  • 片道手数料負担率はフランス0.41%で7取引所のうち最も軽い
  • 配当課税は条約限度税率10%で7か国のうち最も軽い(ドイツ26.375%・スイス35%)
  • 10万円・利回り3%・1年保有の試算で、合計コストはフランス1.67%(ドイツ2.46%・スイス3.63%)
  • 業種は分散気味だが、ラグジュアリーは18社中5社と最多
  • TradingViewでは米国ADRの代用が必要で、原株との騰落率のずれにも注意

同じ利回りの株を買うなら、フランスがいちばん手元に残るという結果になりました。コストは市場が動いても変わらない、事前に分かる数少ない要素です。国を選ぶときの判断材料の一つになればと思います。

この記事の検証方法

  • フランス企業40社のPER・配当利回り・配当性向・浮動株比率・配当の年平均増加率は、2026年9月2〜3日に当サイトが実測しました
  • 片道手数料負担率(フランス0.41%・スイス1.09%)は、取引所別の手数料負担率を試算した別記事の集計によるもので、サクソバンク証券クラシック口座の公式手数料表にもとづきます
  • 配当課税の税率(フランス10%・ドイツ26.375%・スイス35%)は、国別の配当課税を比較した別記事の集計によるものです
  • 10万円・利回り3%・1年保有の合計コスト(フランス1.67%・ドイツ2.46%・スイス3.63%)は、手数料と税金を合算して試算した別記事の集計によるもので、この記事単独の集計ではありません
  • ラグジュアリー株の国別内訳は、ラグジュアリー株18社を実測した別記事の集計によるものです
  • TradingViewでのシンボル表示状況、ADRの要否、ADRと原株の騰落率の差は、この欧州株は買えるのかを確かめる手順を解説した別記事で実測した内容にもとづきます
  • 本記事の税率にかんする記述は一般的な仕組みの説明であり、個別の申告については税理士や税務署にご確認ください
  • この記事の数値は当サイトが取り上げた銘柄に限った集計であり、フランス市場全体を代表するものではありません
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事に登場する銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載のPER・配当利回り・手数料負担率・配当課税の税率は、それぞれの実測時点(2026年8月〜9月)のものであり、制度改正や市場の変動により変更される場合があります。税率にかんする記述は一般的な仕組みの説明であり、個別の申告については税理士や税務署にご確認ください。特定の国・銘柄が有利であることを保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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