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この記事の結論
- ジークフリートは、製薬会社に代わって注射剤や吸入剤の原薬をつくる、スイスの医薬品受託製造(CDMO)会社です
- 魅力の核心:会社発表によると、2026年上半期のコアEBITDAマージンは22.4%(前年同期比+80bp)とされています
- 最大のリスク:業績は伸びているのに、株価は1年で−13.68%(下げの理由は当サイトでは確定できていません)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約14,700円から(推奨ロット10株が目安/1株だと手数料負担率は約7.43%と重く、10株単位が前提)
売上も利益も伸びているのに、株価は1年で−13.68%。ジークフリートは、製薬会社に代わって原薬をつくり、注射剤や吸入剤に仕上げて充填するスイスの医薬品受託製造(CDMO)会社です。実測によると2025年12月期は売上13億2,800万フラン(前年比+2.57%)、純利益1億6,866万フラン(前年比約+5.4%)と増収増益でした。
一方で株価は1年で−13.68%下げ、52週高値101.60フランからは離れた水準にあります(実測)。業績と株価が逆方向に動いているという事実を、まず押さえておく必要があります。下げの理由は当サイトでは確定できていません。
同業種の対比先としては、大分子の医薬品受託製造で世界最大手のロンザ(瑞)や、スペインのロビ(西)がしばしば挙げられます。ジークフリートの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ジークフリート株の基本データ(2026年8月26日時点)
| 株価 | 74.00スイスフラン(1株 約14,700円) |
| 52週レンジ | 65.05〜101.60フラン |
| 時価総額 | 約32.6億フラン |
| PER | 約19.09倍(予想 約16.94倍) |
| 配当利回り | 0.54%(1株配当 0.4スイスフラン) |
| 上場市場 | SIXスイス証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | −13.68% |
コアEBITDAマージン22.4%という事実|ジークフリート株の魅力
2025年12月期は純利益1億6,866万フラン、前年比+5.4%の増収増益
実測による2025年12月期の売上高は13億2,800万フラン(前年比+2.57%)、営業利益2億2,333万フラン、純利益1億6,866万フランでした。2024年12月期(売上12億9,500万フラン、営業利益1億9,936万フラン、純利益1億6,006万フラン)と比べると、純利益は前年比約+5.4%です。
投資家にとっては、業績そのものは拡大が続いているという事実を確認できる材料です(今後の水準を保証するものではありません)。
2026年上半期のコアEBITDAマージンは22.4%、前年同期比+80bp
会社発表によると、2026年上半期の売上高は6億3,300万フラン(現地通貨ベースで前年同期比+4.8%)、コアEBITDAは1億4,200万フラン、コアEBITDAマージンは22.4%(前年同期比+80bp)とされています。
投資家にとっては、売上の伸び以上に利益率が改善していた時期があったという事実を確認できる材料です。
米国・豪州3拠点の取得で、年間約1億米ドルの売上上乗せを見込む
会社発表によると、2026年5月に米国と豪州の3拠点の取得を完了し、年間で約1億米ドルの売上上乗せを見込むとされています。米国内に生産拠点を持つことは、医薬品への関税が議論されている局面では守りになります。
投資家にとっては、規模の拡大だけでなく地政学リスクへの備えも進めていたという事実を確認できます(関税の動向やM&Aの成果を保証するものではありません)。
小分子の原薬CDMOとして世界最大級、生産拠点は世界13か所
報道によると、ジークフリートは高活性原薬(HPAPI)の領域でロンザと世界市場を分け合う立場にあり、小分子の原薬CDMOとしては世界最大級の拠点網(10拠点)を持つとされています。生産拠点はスイス・ドイツ・スペイン・フランス・マルタ・米国・中国など世界13か所に広がっています。
投資家にとっては、特定の1拠点や1国に依存しない生産体制を確認できる材料です。
株価−13.68%と配当利回り0.54%|先に知っておきたいリスク
業績は伸びているのに、株価は1年で−13.68%
実測のとおり売上・営業利益・純利益はいずれも増えています。それでも株価は1年で−13.68%、52週高値101.60フランからは大きく下げました。下げの理由を当サイトでは確定できていません。報道では割高感の解消や2026年の成長鈍化への懸念が挙げられていますが、決定的な材料は確認できていません。
投資家にとっては、業績の良し悪しだけで株価の動きを説明できない状況にある、ということです(当サイトではこの先どちらに動くかの見通しは述べません)。
配当利回り0.54%は、当サイトの掲載銘柄でも最低水準
ジークフリートの表面利回りは0.54%(1株配当0.4スイスフラン)です。実測の権利落ち履歴では1株配当が2025年4月22日0.380フラン→2026年4月28日0.400フランと増えてはいますが、株価に対する利回りとしては当サイトの掲載銘柄でも最低水準にあります。配当目当てで買う銘柄ではありません。
投資家にとっては、この銘柄を選ぶ理由が配当ではなく別の要素になる、ということです。
スイスの源泉税35%+日本20.315%で、配当の手取りはごくわずか
スイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の目安は0.28%です(0.54%×(1−0.35)×0.79685で計算)。
投資家にとっては、表面利回り0.54%がさらに目減りし、手取りはごくわずかになる、ということです。
1株の手数料負担率は約7.43%と重く、10株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,091円)です。ジークフリートは1株約14,700円のため、1株だけを買うと手数料負担率は約7.43%とかなり重くなります。10株(約146,800円)まとめて買えば、負担率は約0.74%まで下がります。
投資家にとっては、少額の1株買いには向かず、まとめ買いを前提にした方がよい銘柄だ、ということです。
ジークフリートは原薬(Drug Substances)と製剤(Drug Products)で稼ぐ会社
ジークフリートはスイスの医薬品受託製造(CDMO)会社で、事業はDrug Substances(原薬)とDrug Products(製剤・充填)の2つに分かれます。製剤側はバイアル・アンプル・カートリッジ・プレフィルドシリンジへの充填、眼科用製品、吸入製品、経口固形製剤、遺伝子治療用ウイルスベクターまで手がけています。報道によると2024年の売上構成は原薬が約69%、製剤が約31%とされています。上場市場はSIXスイス証券取引所(ティッカー:SFZN)で、時価総額は約32.6億フランです。
同じスイスのCDMOとして、当サイトで既に紹介したロンザとの違いも押さえておく必要があります。報道によると、ジークフリートは高活性原薬(HPAPI)の領域でロンザと世界市場を分け合う立場にあり、小分子の原薬CDMOとしては世界最大級の拠点網(10拠点)を持つとされています。ロンザが抗体医薬など大分子に強いのに対し、ジークフリートは小分子・原薬に軸足があります。ただし両社の売上規模の直接比較は当サイトで確認できていません。
会社発表によると、2026年上半期は売上6億3,300万フラン(現地通貨ベースで前年同期比+4.8%)、コアEBITDA1億4,200万フラン、コアEBITDAマージン22.4%(前年同期比+80bp)とされています。2026年通期については、会社発表によると売上が高い一桁台の成長、コアEBITDAマージン23%以上を見込むとされています。これは会社の見通しであり当サイトの予想ではありません。
生産拠点は世界13か所で、スイス(Zofingen・Evionnaz)、ドイツ(Minden)、スペイン、フランス(Saint-Vulbas)、マルタ、米国(ニュージャージー州ペンズビルほか)、中国(南通)などに広がっています。創業は1873年、本社はスイス・ツォフィンゲンで、従業員数は3,891名です。報道によると筆頭株主はEGS Beteiligungen AGで約7.4%、支配株主のいない構成とされています。
日本との接点については、日本法人はなく、日本の製薬会社との具体的な取引も当サイトでは確認できていません。ただし報道によると、製造拠点は日本の規制当局の承認を取得しているとされています。同業種の対比先としては、大分子に強いロンザ(瑞)や、スペインのロビもしばしば挙げられます。
1株配当0.4スイスフランと、スイスの源泉税35%
ジークフリートの1株配当は0.400フラン、表面利回りは株価74.00フランに対し約0.54%です。実測の権利落ち履歴によると、1株配当は2025年4月22日0.380フラン→2026年4月28日0.400フランへと増えています。それでも利回り自体は当サイトの掲載銘柄の中で最低水準にあり、配当目当てで買う銘柄ではありません。
スイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は0.28%です(0.54%×(1−0.35)×0.79685で計算)。
チャートで今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率7.43%
ジークフリートの上場市場はSIXスイス証券取引所のみで、ティッカーは「SFZN」です。米国預託証券(ADR)は「SGFEF」がありますが、これはOTC(店頭)市場のみの取扱いで、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ジークフリート株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- スイスフランに両替する
- ティッカー「SFZN」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約14,700円 | 1,091円 | 約7.43% |
| 10株 | 約146,800円 | 1,091円 | 約0.74% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,091円)です。ジークフリートは1株だと手数料負担率が約7.43%と重く、推奨ロットとされる10株(約146,800円)でまとめて買うと約0.74%まで下がります。
ジークフリート株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 増収増益が続く医薬品受託製造(CDMO)に関心がある人 | 2025年12月期は純利益1億6,866万フラン、前年比約+5.4%の増収増益 |
| 業界内での立ち位置(小分子・原薬)を確認したい人 | 高活性原薬(HPAPI)の領域で世界市場をロンザと分け合う立場(報道) |
| 利益率の改善を確認したい人 | 2026年上半期のコアEBITDAマージンは22.4%、前年同期比+80bp |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 配当利回りを重視する人 | 配当利回り0.54%は当サイトの掲載銘柄でも最低水準 |
| 株価の下げ理由が明確な銘柄を好む人 | 業績は伸びているのに株価は1年で−13.68%、下げの理由は当サイトでは確定できていない |
| 少額の1株買いをしたい人 | 1株だと手数料負担率は約7.43%と重い(IB証券という選択肢もある) |
ジークフリート株のよくある質問
ジークフリート株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がSIXスイス証券取引所のみのためです。米国預託証券「SGFEF」もOTC市場のみの取扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
業績は伸びているのに、なぜ株価は下がっているのですか?
事実として、2025年12月期は増収増益でした。それでも株価は1年で−13.68%下げています。下げの理由を当サイトでは確定できていません。報道では割高感の解消や2026年の成長鈍化への懸念が挙げられていますが、決定的な材料は確認できていません。
米国ADR「SGFEF」で買うことはできますか?
「SGFEF」は米国のOTC(店頭)市場で取引されているADRですが、楽天証券をはじめ日本の主要ネット証券はOTC市場の銘柄について新規の買付けを受け付けていません。ADR経由でも日本のネット証券からは買えないため、サクソバンク証券などでSIXスイス証券取引所の原株「SFZN」を直接買う必要があります。
同じスイスのCDMOであるロンザとの違いは何ですか?
報道によると、ジークフリートは高活性原薬(HPAPI)の領域でロンザと世界市場を分け合う立場にあり、小分子の原薬CDMOとして世界最大級の拠点網を持つとされています。ロンザが抗体医薬など大分子に強いのに対し、ジークフリートは小分子・原薬に軸足があります。両社の売上規模の直接比較は当サイトで確認できていません。
まとめ:業績は伸びているのに、株価は下げている
- メリット:2025年12月期は純利益1億6,866万フラン、前年比約+5.4%の増収増益/2026年上半期のコアEBITDAマージンは22.4%(前年同期比+80bp)/米国・豪州3拠点の取得で年間約1億米ドルの売上上乗せを見込む
- デメリット:業績は伸びているのに株価は1年で−13.68%、下げの理由は当サイトでは確定できていない/配当利回り0.54%は当サイトの掲載銘柄でも最低水準/1株だと手数料負担率は約7.43%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約14,700円から。1株だと手数料負担率は約7.43%と重く、10株単位が前提
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はジークフリート社の公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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